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えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

【後伝:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記24~】

2025年04月19日 | ゲーム
クリア自体は1月の終わりに終わっております中、十四人の皇帝についてひとことコメントを残して残してとんでもない長さとなりましたことをお詫びいたします。良いゲーム体験でした。

・十三代目 踊り子皇帝 モーリー
:彼女の代はほとんどのイベントが終わり、開発などもほぼ完了していたので七英雄討伐しかやることが残っておりませんでした。唯一できることは最後の退位により、陣形を増やすことです。
 その陣形も必要な陣形はこれまでの皇帝たちが遺しておいてくれた上に、モーリー皇帝自身の考案した陣形「チャームドライブ」も、仲間全員の素早さが上がり、なおかつ狙われやすいキャラを一人に絞れるというトップクラスに強力な陣形であったため、ゲーム的には彼女の退位は不要でした。
 彼女が選ばれた理由も、レゴ皇帝以後は使い手のいなかった小剣のスキルを穴埋めするためととてもドライな理由が中心でした。
 そんな彼女は後は任せるといった具合に、シゲン皇帝が探索しきれていない各地を自由に探索しエイルネップというジャングルの中で発見した「守護者」を打倒して古代人の秘密に迫りながらもその地を支配するロックブーケとの決戦は後回しにしました。
 踊り子は術も武器も得意を選べば両方とも並みのクラスでは敵わない火力を叩き出すことができる強力なクラスで、モーリー皇帝は中でも能力値が高く当時のメモにも「むちゃくちゃ強い」と書かれておりましたが、ワンマンという印象はありませんでした。他がノーマッドとかアマゾネスだったせいもあり
 イベントがあればもっと長く使いたい皇帝でした。人魚と四代目の子孫とウワサされていたり

・十四代目 イーリス皇帝 ブレズィア
:彼女の就任で帝国はより多様性を増したと思います。背中から巨大な翼を生やした天使のような姿のブレズィア皇帝は、大体何でもできたモーリー皇帝に対して魔法が得意で打たれ弱い弱点を抱えておりましたが、風の属性の攻撃はシャットアウトできる上に、隠し要素として地面属性の技もその翼で浮遊することでシャットアウトできます。またワグナスが居を構える天空の城には自力で飛んでいけますし、ロックブーケが得意とする風属性の技や魅了の術は効きません。
 そんな彼女は退位が出来ないためかなり悩みましたが、他にも悩みはありました。大学をレベルアップする条件が分からなかったため、ひたすら大学に通って試験を受けさせられたのです。
 しかも頑張って全ての試験を突破したのに大学はレベルアップしないというおまけつきでした。かわいそう
 好奇心からうっかりワグナス城に突撃して戻れなくなったこともありました。
 ロックブーケさんにモーリー皇帝が知った秘密をおめおめと伝える大ポカもやらかしました。
 このゲームはゲームの方からキャラクター付けは最小限にとどめられておりますが、私のせいでとんだドジ娘と化してしまったと思います。振り回された仲間の皆さんはさぞ大変だったろうと
 彼女が最後の戦いに選んだのは、直前に必殺技を別の敵から見切っていたロックブーケでした。
 その戦いも、ロックブーケが得意とする地層を変化する技をうっかり外すという、最後まで締まらないドタバタ旅であったと思います。本人はケロっとしていましたが周りがなにかと巻き添えの被害を被っていたところは、皇帝というよりお姫様のようでした。このゲームに「かばう」というコマンドはないのに

・十五代目 最終皇帝 じょこう
:フリーに名前を付けられるゲームで私が名付がちな徐晃皇帝陛下は文句なしの最強キャラクターです。
 これまでの皇帝の能力を全て受け継ぎ、どんな役割を任せても完璧に活躍してくれるじょこう陛下ですがやっていたことは敵の攻撃を一手に引き受けて捌くタンクでした。前衛よりひどい
 これまでの皇帝は得手不得手がはっきりしているため、皇帝を中心にパーティーを構築していましたがじょこう陛下の場合は組みたいメンバーを放り込んで最後にじょこう陛下の役割を決めるという歴代皇帝の中でも最も粗雑な扱いを受けていました。
 攻撃や魔法などの雑務は下々にやらせて自分はどっかり構えているという形式自体は、ある意味皇帝らしいですが、実質は物理攻撃を引き受けて他のメンバーを守るという、ある意味元ネタの徐晃さんらしい働きだったかもしれません。
 ワグナスとノエル、そして挑戦状を無視したクジンシーを楽々倒して挑んだ七英雄でやっとこさ苦戦を味わったほど、じょこう陛下の強さは並々ならぬものだったと思います。武器は斧と剣でした
 パーティーメンバーも一人を除けば「弱い」とされるキャラで組んでいたのでなおさら強さが目立ったと思います。
 そんなじょこう陛下も大学の試験には勝てず、最終試験を突破するまでおそらく仲間に見張られながらカンヅメにされていたところは先代ブレズィア皇帝を彷彿とさせる事案でした。
 なお、ノエル戦で新しく加入したメンバーのアビリティを付け忘れるという大事故を見ると、おそらく先代のドジをしっかり継いでしまったと思われます。完璧超人が台無しだ
 もう少しいろいろ組んでみたい気持ちもありましたが、探険隊と銘打ったメンバー一同を率いて最後まで彼らの盾として戦いました。本当は強力なクラスを率いてエースになってもらう予定だったのですが、とんちんかんなメンバーで最後に進めるかどうかを試したかったのでこうなりました。楽しかったですよ


やっとこさ歴代皇帝への一言コメントを書き終えて胸を撫で下ろしておりますが、いかがでしたでしょうか。
一周目で情報が少ないためにミスが味に変わり、それが各皇帝の個性として刻まれていった冒険でした。
結果として本作に用意された人間以外の種族全てが皇帝となり、町にはモグラやトカゲや天使の観光客がうろうろするという行く先の楽しみな国が出来上がり、私としては満足です。

私は原作の制限プレイ動画をよく見ていたので、一部のイベント進行やクラス加入条件の前知識がある上でのプレイでしたが、もしそうした前情報を持っていなければ一周するだけでも楽しいです。
その楽しさが本投稿で少しでも伝われば、何よりの幸いであります。

【後伝:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記23~】

2025年04月19日 | ゲーム
『俺の屍を越えてゆけ』でたとえると当主一人一人について伝記というかたちで書くことにしたことへ若干の後悔はございますものの、物語終盤に差し掛かる彼らの冒険は未だ色鮮やかです。

・十代目 人形皇帝 コッペリア
:パールナ皇帝から力を引き継がれ、伝承法の不思議な力により本物の魂を手に入れた彼女は人間を超える破格のライフポイント99と、ほぼ全ての能力が20(最高が25)を誇る万能を誇ります。
 その万能を恃み、当初はコッペリア皇帝にボクオーン討伐を託すつもりでおりましたが、
 「放置からの安易な年代ジャンプは大災害のもと」という四代目と五代目が遺した痛みを伴う教訓に従い、パールナ皇帝がやり残した嵐の原因の調査に向かいました。
 彼女に皇帝の力を託したのはもう一つ下心があります。全ての状態異常をシャットアウトするアビリティ「ポーカーフェイス」はただ戦闘をこなしただけでは極意化されないため、皇帝にすることが条件ではないかと踏んだためです。ですがさすがに皇帝就任直後は固有アビリティを外すことができない上、他のクラスのように極意化のための目安のゲージなども表示されず考えあぐねておりました。
 そんなプレイヤーの下心など知ったこっちゃない、と彼女は四代目が遺した人魚薬を飲むと海に飛び込み、かつてレゴ皇帝に成敗された悪党ギャロンの亡霊を成仏させて嵐を止めることに成功いたしました。
 けれども彼女に残された時間はそこまでであったことがプレイヤーの計算外でした。
 パールナ皇帝は退位により彼女へ力を譲り渡しましたが、実は彼も年代ジャンプぎりぎりの状態であったため、コッペリア皇帝へ間一髪で引継ぎできたのは相当運に恵まれていたのでした。
 彼女の在位は短かったのでもう少し冒険したい気持ちもありましたが、彼女の遺したアビリティ「ポーカーフェイス」はこの後の皇帝を幾度となく助けていくこととなります。

・十一代目 サラマンダー皇帝 タンボラ
:コッペリア皇帝から力を託されたのは、パールナ皇帝に命を助けられたサラマンダー族でした。
 就任直後に「種族の壁を超える!」と宣言してくれましたが、この国は六代目リューシアナッサ皇帝以来人間が治めていた時代の方が少なめだったので種族程度の壁はとっくにぶっ壊れているかもしれません。
 ともあれタンボラ皇帝のすべきことは一つでした。六代目からの悲願であるボクオーンの討伐です。
 ここまで来ると細かいイベントはほとんど無くなっているためやることが無いというゲーム上の事情もありますが、攻略に重要な「ソードバリア」の使い手かつ長期戦や殴り合いに堪えられる攻撃に優れたメンバーが欠けていたことと、立て直しに重要な全体回復魔法「レストレーション」の使い手が誰もいなかったために二の足を踏んでいました。
 それがパールナ皇帝の創立したインペリアルガードと、コッペリア皇帝が勧誘した海女という新しい戦力でバチっと整ったのでやっとこ決戦へと赴くことができたのです。
 相性を見てもタンボラ皇帝はボクオーンの弱点を突きやすい武器や属性が得意で、また本人の能力も高いため五代目が命がけで遺した経験を活かし八代目の遺した「ラピッドストリーム」を利用して自身の素早さを補って戦うという結集戦を見事勝利で飾ってくれました。
 同時に、七英雄との決戦の火蓋が切って落とされた瞬間でもありました。

・十二代目 軍師皇帝 シゲン
:ボクオーン討伐にその軍略で多大な貢献をした軍師シゲンさんも、まさかその勢いで皇帝を任されるとは予想だにしていなかったとは思います。予想していたらそれはそれですごいですが
 以前書いた通り彼は本作の最強の陣形の一角である「鳳天舞の陣」を隠し持っているため、ここまでボクオーン討伐を引きずったのは彼に皇帝の座を渡すためでありました。
 ちなみにボクオーン討伐を一番最後に回すと陣形が手に入らないどころか、本作では軍師というクラス自体が仲間にならないので要注意です。カンバーランドのたたりか
 本来は年代ジャンプを覚悟していたのですが、戦闘回数の影響か年代ジャンプが起きなかったのでタンボラ皇帝は退位で彼に帝位を渡すことが出来ました。
 タンボラ皇帝とは対照的に術が得意で素早く、各地で拾い集めた難しい術も難なく使いこなす実力者で、お宝回収の散歩がてらにワグナスの顔を拝みに行って陣形を変え忘れたためにぼろ負けしかける事故も起きましたが道中はかつてないほど安定しておりました。
 そんな彼に倒してもらったのはスービエです。得意術との噛み合いを考えればワグナスでも良かったかもしれませんが、まずは撃破したという自信が欲しかったので対策が易しいスービエを選びました。
 とにかくそれまでの魔術師たちとはケタ違いに術が強く、連携なしでスービエをたこ焼きにできるほどの火力は次のプレイから自発的に封印を考えるほどの強さでした。
 シゲン皇帝で「落鳳破」という技を使うために弓を使わせるという頓珍漢はきっと他にもいると思います。


今回は事前知識があったため格闘家、武装商船団、軍師、人形の四クラスは予め皇帝に入れることは決まっていました。
それ以外は退位を除けばランダムですが、それにしても六代目ネレイド皇帝、七代目モール皇帝、そして十一代目にサラマンダー皇帝が候補に現れたのは私の好みをゲームが汲み取ってくれたのかもしれません。
ちなみにここまでの日記にお付き合いいただいた方はお気づきかと思われますが、
 「人間だと確定している女性の皇帝」
が一人もいないという椿事が発生しております。十五人中五人は確実に人間じゃないですしまあ・・・。

【後伝:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記22~】

2025年04月19日 | ゲーム
今回は中盤の世代です。他の七英雄を後回しにしたのは以前も書いた通り、軍師を皇帝にするためボクオーンの討伐を最優先に設定したためです。六代目の苦労もあってかこの時代は比較的安定していました。

・七代目 モール皇帝 レゴ
:ここまでは年代ジャンプにより皇帝の交代を行ってまいりました中で、初めて退位によるバトンタッチを行った皇帝になりました。
 初心に戻ってトラブルシューターとなり各地を巡ったものの、彼の力に余るイベントがいくつか発見されたのでそれを解消できる人材を発掘するための中継ぎとして、今まで使わなかったクラスを中心とした編成でアビリティの取得や術・技の取得を意識して戦いました。
 意外にも体術の適性が高く、格闘家を差し置いて高火力技をひらめくものの、これもまた自分自身では本領を発揮させることができないという六代目と似たような悩みを抱えつつも、彼の場合は後釜をがっちり自分の手で見つけ出して捕まえたところがプレイして面白かったです。

・八代目 武装商船団皇帝 マハン
:後釜にされるためにレゴ皇帝に取っ捕まえられたある意味被害者です。
 このクラス専用のイベントで解禁されるダンジョンがあること、一定のパラメータが必要なイベントがあること、そして原作からは弱体化しましたが強力な陣形「ラピッドストリーム」を持っていると皇帝にしない理由がありませんでした。斧使いとして代々の皇帝に仕えていた因縁も大きいクラスです。
 レゴ皇帝とマハン皇帝の世代はイベントをクリアしてもなかなか年代ジャンプができなかったため、できる限りのイベントをクリアするための大冒険となりました。敵の強いダンジョンに多く挑んだのでメンバー交代や傷つくメンバーも増える中、最後は七英雄ノエルとの「和解」で済ませたのは苦労人のような旅の結末として相応しかった、と個人的には思います。
 火山噴火を止めたり自動人形コッペリアを仲間に入れたり、新しい海路を開拓したり、詩人の足取りを追いかけて伝説の種族イーリス族を仲間にしたりと通常は年代を跨いでちょっとずつ進めるようなイベントをまるっと進めてしまったことは後々影響を及ぼしましたが、振り返れば後半戦への下準備を十分に整えてくれた楽しい世代でありました。

・九代目 サイゴ族皇帝 パールナ
:年代ジャンプで七代目と八代目から力を受け継いだのもつかの間、玉座に就いた瞬間火山は噴火するわ海では大嵐が起きるわとろくなことがありませんでした。けれどもまだまだボクオーン討伐にはメンバーが足りません。
 彼もまた原作では強力であった陣形「ムー・フェンス」を所持していたのですが、残念ながら原作より弱体化された上に本作のシステムと噛み合わない効果のため、専ら八代目の「ラピッドストリーム」で戦っておりました。
 まずはメンバーを鍛えようと八代目が途中まで探索した「雪の遺跡」に挑むという、知っている人からすれば無謀にも等しい蛮行に及び、試行錯誤の末に遺跡の最奥部に潜む竜を三代目の陣形「アサルトファング」で討ち破るというかつての六代目を思わせる壮烈な戦いぶりで制してくれました。この時点で彼の強力なアビリティは取得しておらず、未だによく勝てたなあと思い返す戦闘となりました。
 この戦闘のせいで敵の強さを過剰なまでに見積もるようになり、火山噴火の阻止や他の遺跡の探索への不安を増しながらも、果敢に戦い抜いて多くのメンバーを育ててくれました。
 育成を一極集中しないからソードバリアの使い手が非常に少ない、という理由はほっぽらかしています。

【後伝:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記21~】

2025年04月19日 | ゲーム
レオン皇帝からじょこう陛下まで実に十五代1177年の長きにわたり、伝承法で力を受け継いだ数々の皇帝たちを振り返ろうと思います。レオン皇帝はチュートリアルなので飛ばしますが長いです

・二代目 ジェラール皇帝
:当初の目標「リセット禁止」の犠牲者です。申し訳ないことをしました。
 レオン皇帝の後を継いでメンバーチェンジを行ったことが仇となり、未熟な戦力のまま原作よりも強化された下水道のディープワンに挑んで命を散らしました。何回か挑めば何とかなった可能性も高い戦いでしたが、
 結果として彼が早期に交代したことは後々の戦いに大きな影響を齎したと思います。
 実は退位もできるため、優秀な陣形を知ってさえいれば早々に退位して陣形を手に入れるという戦略も可能であったり

・三代目 フリーファイター皇帝 ヘクター
:レオン皇帝、ヴィクトール王子、そしてジェラール皇帝と仕えた主君を一年で一気に亡くした悲劇の人です。
 しかも三人の戦いのどれにも参加していなかったという、ある意味因縁が深かったので皇帝に選びました。
 彼の代からリセットを解禁し、さらに術法研究所の設立によって術をカスタマイズして弱点を突きやすくなったことでジェラール皇帝の仇を討つことが出来ました。
 運河要塞を攻略してバレンヌ統一を成し遂げたことも大きな功績ですが、プレイヤーにとって彼の一番の功績は新しい陣形 「アサルトファング」を遺したことでした。この陣形を早期に得られたことが後の皇帝を長きに渡って助けることになるとは思いもしませんでした。

・四代目 帝国重装歩兵皇帝 ウォーラス
:この辺りからアビリティが解禁され、運河要塞攻略のおかげで行動の自由がぐんと増えました。
 ただディープワンとの大苦戦も記憶に新しい中、ボス戦が連続するカンバーランドの王位継承問題を前にしてすぐにそこへ行く決断はできなかったため、アビリティを習得したり開発を行ったり、世界中を駆け巡って探索を行ったりと地固めを優先しました。因縁のアリ退治は彼から始まったことも記憶に新しいです。
 が、その結果、カンバーランドを放置して人魚と恋に落ち失踪することまでは彼も私も想定外であったかもしれません。美しい人魚と武骨な重装歩兵の絵面ですか?最高でした(当社比)

・五代目 格闘家皇帝 フリッツ
:格闘家は本作最強の座を争う陣形「龍陣」を持つため一度は皇帝に選ぶことを予定しておりましたが、まさか人魚と駆け落ちして伝説となった皇帝のあとがまと後始末を任せられるとまでは思っていなかったと思います。
 放置していたカンバーランドはクーデターが成功して滅びてしまい、責任を取るために凶悪な巨人を正面突破して悪の根源を退治し士気も上がったところで巨大な壁が立ちふさがりました。
 七英雄ボクオーンはカンバーランドが滅亡すると第二段階へと進化してしまい、第一形態は辛うじて撃破しましたが第二形態を討ち破ること叶わず、ジェラール皇帝に続いて二人目の戦死者となってしまいました。
 カンバーランド滅亡によりボクオーンが第二段階になることは知っていたので挑戦のつもりで戦いましたが、激戦の末の鎧袖一触という劇的な結末と、やり直しの時間を天秤にかけ、何より呆然と選んだ六代目皇帝の顔を見て「戦死」という彼の結末を受け入れることといたしました。
 この後もリセット自体は行いましたが、100%勝てないと感じた戦いはこの一回きりです。

・六代目 ネレイド皇帝 リューシアナッサ
:この一周目の中で最も印象深い皇帝です。本来は先に書いた通り六代目になる予定はありませんでした。
 ボクオーンに惨敗したフリッツ皇帝の記憶を強く受け継ぎ、こういうことはイベントにはなりませんがクジンシーにレオン皇帝が討たれた並みの衝撃を受けたろう帝国をゲーム的にも立て直さなければならない上、フリッツ皇帝と共に戦死したのは彼女の同族であったことを考えると彼女の思いはいかばかりでしょうか。
 彼女の世代は戦死を避けて下積みの世代として各地を転々とするつもりでしたが、道中で七英雄のダンターグと遭遇してこれをリセットありとはいえ撃破に成功したことは、きっとクジンシーを討ち取ったジェラール皇帝を思わせる出来事であったのかもしれません。
 そして三代目の陣形「アサルトファング」は所有陣形の中で唯一味方が隣接せず範囲攻撃に強いため、対ダンターグの猛攻を防ぐ切り札となりました。ここに限らず「アサルトファング」は今後も要所で活躍します。
 そして彼との戦いを経てリューシアナッサ皇帝が習得したのは対ボクオーンへの決定打となる術「ソードバリア」。
 フリッツ皇帝が成すすべのなかった剣による攻撃を全てシャットアウトする強力な防御術です。
 ですが彼女の世代では彼女以外の使い手がおらず、「ソードバリア」は他のメンバーへかけることができないため、使い手を育てる必要がありました。
 育てようと思えばこの世代でもできなくもありませんでしたが、敵が強くなり過ぎて詰む可能性があるため後へ託しました。
 フリッツ皇帝の無念を晴らす手段を生み出しながら自らの手ではそれが出来ず、後へ託すという彼女の物語は「伝承」という本作のテーマに最もそぐったものかもしれません。

七代目から十代目くらいはまたゆっくりと書いていこうと思う次第です。しばしのお付き合いを願います。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記20~】

2025年04月18日 | ゲーム
やっとこどっこい七英雄を討ち果たして世界に真の平和を齎したじょこう陛下が気が付くと、いつもの玉座に座っておりました。そしていつもの文官が報告を運びます。クリア後ダンジョンの解禁です。

仕方がないので重い腰を上げ、報告に上がった因縁の封印の地に向かうと少し前に駆除したアリさんたちが大繁殖しておりました。殺虫剤で何とかならないものか
しつこいアリの大繁殖を今度こそ止めるためにじょこう陛下が奥へ乗り込むと、禍々しく輝く紫の封印が新しく光り輝いておりました。どうやらここを通ってアリさんがやってきているようです。

いつもの探険隊を引き連れてじょこう陛下が封印に飛び込むと、そこはまるで巨大な宮殿のようにと書くと表現は良いのですが、どちらかといえばシロアリの巣を半壊させて横から眺めたような形状の入り組んだ巨大な巣でありました。もう嫌な予感しかしない

その道中にアリの巣とは建て方の違う建物を発見した一行が中に入ると、これまで拾っていた七英雄の記憶が中央の装置に反応し、七本の光の柱が壁側の装置から立ち上がりました。
好奇心のままにセーブポイントでセーブをしてからテキトーに光の柱の中へ入ると、そこには変貌前のワグナスの「幻影」がたたずんでおりました。

結論から申し上げれば最後のアリ退治を含めてオールカットの大雑把を煮詰めたような殲滅戦となりました。

さすがにワグナスは防御が難しい高火力技をぶっ放しまくるというシンプルな強敵で、「光の壁」のタイミングを間違えると気絶に追い込まれる激戦となりましたが、問題は彼の撃破ボーナスでした。
七英雄の幻影に勝利するとそれぞれアビリティを頂戴できるのですが、ワグナスの持つアビリティは「連携ダメージ二倍」。
このアビリティを装備したメンバーが連携に参加すると、普通にぶっ放しても雑に強い連携のダメージをさらに倍加することができます。問答無用に最強のアビリティです。正直アリの女王討伐報酬と逆だと思いました

アリどころではない暴力の前に、ダンターグの幻影がちょっと抵抗したくらいでほとんどは成すすべなく文字通りの瞬殺祭りと相成りました。
それは迷宮の奥に待ち受ける、かつて七英雄が「封印」したらしい女王アリの究極系にも同じことでした。
物理は見切りとじょこう陛下のパリィに防がれ、危険行動を起こす前にぶっ放された連携は爽快感というよりは申し訳なさをプレイヤーに感じさせつつアリの女王を今度こそ完全に撃破したのでした。

じょこう陛下の冒険記録は今度こそここで終わることといたしますが、皇帝たちの雑感はまたの機会といたします。

*ほどほどの余談*
裏ダンジョンに待ち受けるボスはワグナスのアビリティを使わず、初見で挑めば初見殺しをたくさん抱えているので弱いということは決してありません。やりこみコンテンツの最高難易度ではクラスだけではなくキャラクター厳選まで行わなければならないほど、ある意味理不尽を押し付けてくる運がらみのボスに大変身します。

かといって七英雄のようにこちらが「クイックタイム」で理不尽を押し付けることはできないため、初戦はワグナスのアビリティなしで戦う方がヤツの強さを実感できると思います。
じょこう陛下も初戦は全滅覚悟でしたが、ワグナスのアビリティのせいでストレート勝ちしてしまいました。

また幻影たちも「ワグナスのアビリティを持っていない初戦のワグナス」にはぼっこぼこにやられた通り、無対策や慎重になりすぎるとじり貧に追い込むほどの強さはありますが、個人的には「オリジナル」の段階であれば特筆して強いのはワグナスとダンターグで、他は何とかなってしまいそうな気がします。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記19~】

2025年04月18日 | ゲーム
ゲーム内時間ではゆうに1177年、帝国は伝承法で七英雄と戦い続けてまいりました。
その戦いにもようやっと終わりが訪れます。じょこう陛下は手勢を引き連れ七英雄の本体へと挑みました。

さすがに原作で猛威を振るい、数多くのプレイヤーに詰みの悪夢を見せた七英雄は一筋縄ではいきませんでした。パーティは相変わらず探険隊のままですが、もはや探険隊ではなく立派な一軍です。
探険の結果奥地でとんでもないものに出くわすところは探険隊らしいですが

七英雄の本体は七英雄全員が融合した肉団子状の物体です。
条件を満たすと一人ずつ肉団子から上半身の姿を現し、最終的には七人全員が姿を現します。
原作では一定ダメージを与えることが条件でしたが、本作では何となく経過ターンではないかと思われます。
これまで一人ずつ撃破していた七英雄がそれぞれの得意技を引っ提げて襲い掛かってくるため、出来る限りの対策を取らなければ生き残ることもままなりません。

じょこう陛下自身がおとりとなり、大ダメージを受けては回復して隙間に攻撃を差し込みながら何とかかんとか攻撃を捌いて七英雄全員が姿を現した折り返しのタイミングでそれは起きました。
今までこちら側が一方的に利用していた「連携」を、なんと七英雄が利用してきたのです。
しかもこちらは五人分が限界であるのに対し、彼らは原作の七回行動を彷彿とさせる、全員が協力した七連携を突如放ってまいりました。
その名も「サイコくしテンプポセイドンマリオソウル赤竜波」。身も蓋もありませんが本当にこう表示されます。

この七連携は体力が一定以上減ると放たれます。タイムライン(次の行動順番)には予兆が表示されますが、これも罠があり、一回目はまんまと引っかかりました。
七連携はタイムラインの表示を裏切って放たれることがあるのです。
その上、強制的にターンの先手に割り込んでくるため、無対策では攻撃力が上乗せされた七連携に成すすべもありません。(「必ず先手を取る」陣形「ラピッドストリーム」も無効化するかは試していません)

七連携の前に何回か敗北を喫したじょこう陛下は改めて計画を見直しました。当初の予定通りここで強力なクラスに変えるか、それとも何だかんだ連れてきてしまった探険隊一行で討伐するか。
その決断の決め手は、探険隊として引きずられてきた宮廷魔術師のクラックスさんが道中でひらめいた術「クイックタイム」でした。

原作では「数ターンの間必ず先手を取り、かつ敵の行動をキャンセルする」という効果で猛威を振るいましたが本作では「敵の行動をキャンセルする」効果が削除されて消耗が倍近くに増える弱体化を受けた上、軒並みボスを撃破してから開発された術のため、水属性の最高レベルの術でありながらお蔵入りにされておりました。
この術筆頭に水属性の強力な術は弱体化が激しい気がします

ですが弱体化されたとはいえ「数ターンの間必ず先手を取る」効果は健在です。
七連携の中には先手を取ればシャットアウトできる攻撃が多く含まれています。
じょこう陛下はタイムラインと七英雄の体力をじっくり観察し、タイミングを見計らってクラックスさんに「クイックタイム」を命じました。なおタイミングを掴むためにリテイクした模様

「クイックタイム」で先手を取り対策を固め、一行は七英雄の連携を待ち構えました。
幸いおとり役のじょこう陛下に攻撃が集中し、じょこう陛下も死に物狂いで攻撃を防いだため被害は少なく、一行は七連携の脅威を退けることに成功しました。相変わらず皇帝の命が軽い国の傾向

それでも七連携こそ一度だけですが、相手も二連携や三連携を駆使して猛攻を加えてくるため、耐えるだけではやられてしまいます。
猛攻の隙を縫って弱点を突き連携ゲージを溜め、続出する気絶者を叩き起こし、じょこう陛下は一行全員の力を合わせた決死の五連携を叩き込みました。

全員の力を合わせた破格の火力の連携は七英雄の体力をえぐり取り、七英雄の絶叫が響き渡りました。
勝利です。

お互いに後のない戦いを紙一重で制したじょこう陛下は、七英雄の崩壊を一人見届けてから元の世界に戻りました。
レオン皇帝から続く七英雄との長い戦いにピリオドを打った十五代目皇帝じょこう陛下がその後、何を選んだのかはゲームクリアのお楽しみとさせていただきます次第です。

*長い余談*
七英雄は行動パターンがある程度決まっています。具体的にはターン経過(おそらく)で登場した際の行動が確定しているので、そのターンに確実な対策を行うことが攻略の鍵となります。
たとえばスービエの登場時の行動は「メイルシュトローム」で固定されているため、彼の行動前に「炎の壁」など水属性を防ぐ術を仕込んでおけばダメージを抑えることができます。

転じてきちんと相手の行動を把握していなければ破ることは難しい敵です。
本作は敵の行動を無効化する対抗策が複数用意されているため、高難易度では敵の攻撃は「受けない」か「無効化する」ことが基本となります。
それは七英雄でも変わりありません。中途半端に攻撃を耐えようとしても、防御や回復の魔法はコストが高いので他のRPGの感覚で魔法を使っているとすぐガス欠します。

原作では七英雄に挑む直前にセーブすると街に戻ることができず詰んでしまうこともありましたが、本作では街に戻れるので、私のようにゲームが下手なプレイヤーでも再挑戦を積み重ねて対策を立てやすく改良されております。
また「クイックタイム」の有無は大きく勝率に関わるため、ひらめいていなければ水属性の得意な術者を連れまわして開発することをお勧めします。

さすがにラスボスだけあって、これまでのボスの皆様との格の違いを見せつけてくれます。
準備万端に戦うことが前提の本作の総仕上げのようなボスなので、用意できるものは出来る限り用意することをお薦めいたします。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記18~】

2025年04月17日 | ゲーム
七英雄の本体とそれを守るあと一人が待ち構える大氷原へじょこう陛下一行は繰り出しました。
道中のマップは真っ暗で全く未開拓であったので、パーティは探険隊のままです。

吹雪に隠れるように大型モンスターが闊歩する大氷原を駆け回ってアイテムをつまみ食いし、最後の「七英雄の記憶」で彼らが「ラストダンジョン」と呼称する異次元に居を構えたことを知りましたが異次元にこちらから行く方法はないのでうまいこと入り口が開けっ放しであることを祈りつつ進むと、幸い最後の一人がうっかり者であったのか異次元への入り口らしき魔法陣を発見したので迷わず飛び込みました。

冷静に考えると戻れる保証はないので既に彼らは探険隊ではなく討伐隊なのですが、ファストトラベルという古代から伝わるひみつ道具を持つ一行には関係ない悩みでありました。

魔法陣を潜った先は薄紫の雲に覆われた空の下に、いくつもの地面が階段のように浮遊している不思議な光景が広がっておりました。当然のようにモンスターしかおりません。
先へ進むためのエレベーターを守るモンスターを撃破して最後のエレベーターに乗ると、そこは映像で見た七英雄の本体が眠る「ラストダンジョン」でした。とうとう辿り着いたのです。

ですが本体の姿はなく、代わりにクジンシーが背後の巨大な扉へ続く道を守るために立ち塞がっておりました。一方的な挑戦状をじょこう陛下にすっぽかされた怒りはそれなりのもので、左手に顔の半分が骸骨と化した女性の顔の形をした魔物を盾のように召喚し、力も姿も新たにじょこう陛下を迎え討ちました。

一応この時点のパーティは「ラストダンジョン」を含めてマッピングとアイテムを回収するための探険隊です。また、プレイヤーが盾と両手持ち武器の関係をこの期に及んでもろくに理解していなかったため、装備や技は初見らしい微笑ましさに満ちたとんちんかん構成でした。

それでもストレート勝ちしてしまったのはこちらの鍛えすぎか難易度の問題なのかは謎のままです。

クジンシーは他の七英雄と比較すると、剣と左手の2か所の部位を破壊しなければ強烈な全体攻撃を連続で放つ強敵です。部位破壊は使ってくる敵がクジンシー、ボクオーン、ダンターグしかいないので正直モニョモニョ
特にリメイク版で新たに習得した「ダークノヴァ」は防御魔法「光の壁」でもダメージを軽減できないというとんでもない仕様で、難易度「ベリーハード」「ロマンシング」ではチュートリアルボスとは思えない勢いでこちらを全滅に追いやってきます。

ですが現在のじょこう陛下一行には今までの皇帝たちの研鑽と技術が詰まっています。
危険行動がタイムラインに乗った瞬間に怒涛の全体攻撃魔法の連携を決め続け、その巻き添えを食らった本体のクジンシーの体力は気が付くとぼろぼろになっていました。
そのまま弱点の属性や武器による攻撃を叩き込まれ、クジンシーは二回目の敗北を迎えることとなりました。
「な、なんでオレだけ二回も~」と親切に自力でツッコミを入れながらも、なりふり構わなくなった彼は「誓いなどどうでもいい!」と叫び、背後の扉の封印を解いて(と見えました)本体へと還りました。

このままでは他の七英雄もいずれ復活し、ただの人間に撃破された彼らが再度復活した時にそれを黙っているとは到底考えられないので、じょこう陛下は決着をつけるためにとりあえず挑んでみることにいたしました。
君たちは探険隊だからとラストダンジョンにまで引っ張りまわされた挙句に決戦の地へと放り込まれる探険隊メンバーの心情は勢いづいていたか「あれ・・・?一軍は・・・?」と冷静になっていたかは定かではありませんが、締まらないまま物語上では最後の決戦が始まります。

*長い余談*
本作には新たな要素として「ボスの部位破壊」が設けられたものの、「部位破壊」と呼べる要素のあるボスは本編中では実質クジンシーとダンターグとボクオーンのみです。
てっきり三つ首や腕が複数本あるボスにはこれがあるのではないかと冷や冷やしておりましたが、体力のケタが雑に上がる難易度「ロマンシング」でこれをやられた場合、ほぼほぼ部位破壊は防げないので妥当な判断ではあったと思います。

どちらかといえば部位破壊というよりも「危険行動」のチュートリアルの面が大きい仕様かもしれません。

「危険行動」は全体攻撃や即死攻撃など特殊な攻撃を行う際、味方キャラクターのセリフなどで警告されます。
上記の部位破壊があるボスでも、部位を破壊しても本体の危険行動は防げません。
防御方法が無い序盤ではコマンド「防御」が確実な方法となります。
後半の危険行動は基本的に物理魔法問わず全体攻撃であることが多く、「ダークノヴァ」以外のダメージを半減する術「光の壁」と全体回復魔法「レストレーション」を入手していないと厳しい戦いを強いられるでしょう。
特に「光の壁」は年代ジャンプを複数回挟まなければ入手できないので注意が必要です。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記17~】

2025年04月17日 | ゲーム
大氷原への進軍が決まったと同時に、王城に奇妙な噂がはびこりはじめました。
曰く、夜中に鎧を着た若武者のような影があちこちに出現し、彷徨っているそうです。不安な声が飛び交っています。

いつも通りほっぽらかしてもよさそうな雰囲気ではありましたが、城を守る皆様の心身のご安全を守るためにじょこう陛下は噂の真相を突き止めようと自室で夜を待ちました。
帝国と言いながら皇帝の扱いが便利屋並みの軽さなのか陛下のフットワークが軽いのかは謎です

夜までごろごろうとうとして起き上がるとひっそり静まり返った城内の、それもじょこう陛下の自室のすぐ傍で誰かの気配が感じられました。
王室の三階にある三つの部屋はかつてはレオン皇帝、ジェラール皇帝、ヴィクトール王子の三人のお部屋でしたが、現在使われているのは階段近くのジェラール皇帝の部屋で、他の部屋は無念のうちに亡くなった二人を偲ぶためかそのままにされておりました。ここまで千年以上の時間が経っていますが

片っ端から部屋を覗くとヴィクトール王子の部屋で何やら薄ぼんやりと青く光る影を認めました。
じょこう陛下が近づくと、それは部屋のかつての主のヴィクトール王子の姿をしておりました。クジンシーの襲撃で落命したヴィクトール王子を見てじょこう陛下の頭には、彼の弟であるジェラール皇帝の記憶が一気にフラッシュバックして蘇ってまいりました。

ヴィクトール王子の幽霊はじょこう陛下を認めると訝し気な表情になりましたが、ジェラール皇帝の記憶を宿すじょこう陛下にジェラール皇帝の面影を認めたのか、幽霊にしては気さくに話しかけてまいりました。
弟に剣の技を伝えることができなかった後悔の思いを断ち切るため、手合わせをしてくれないかと持ち掛けてきたのでじょこう陛下は彼を成仏させるために快諾しました。

ヴィクトール王子とはセキシュウサイさん同様の一騎打ちとなります。彼は剣を使います。
じょこう陛下がスタンバイしていた「ソードバリア」が炸裂して王子の攻撃は悉くシャットアウトされ、幽霊の哀しさで光やアンデッド特攻の技や術が悉く刺さってしまった結果、ヴィクトール王子はあえなく成敗されてしまいました。

それでもヴィクトール王子は未練が吹っ切れたのか、爽やかに城を騒がせたことを謝るとレオン皇帝とジェラール皇帝の待つ彼岸へと旅立っていきました。
ジェラール皇帝の記憶の影響か、まるで本当の兄を見送るような寂しさを少しだけ感じながらじょこう陛下も激戦に備えて部屋へ戻りました。

朝目覚めると机に見慣れない指輪が転がっていました。
それは王子の形見なのか、じょこう陛下含め今までの皇帝たちがうっかり見逃していたものなのかは分かりませんが、本作最強の状態異常を防ぐ「インタリオリング」はこれからの戦いへの大きな後押しとなったのでした。

*余談*
本作では条件を満たすと「一騎討ち」のイベントが発生します。
一騎討ちの出撃メンバーは強制的に皇帝陛下が選ばれる上に予告がないイベントばかりなので、たとえば序盤で戦力が整わないままヤウダのイベントを進めていると、最後に待ち構えるセキシュウサイさんに一刀両断されることも当然あり得ます。

今回の場合はセキシュウサイさん、ヴィクトール王子を相手取るにあたって「ソードバリア」という刀剣攻撃を全てシャットアウトする強力な術がありましたので楽々勝てました。
ヴィクトール王子はイベント戦の面が大きいことと最終皇帝のみで発生するイベントなので、よほどのことが無ければ普通に戦ってもいい運動程度に倒せてしまいますが、セキシュウサイさんは場合によっては技や術が揃っていない早期に戦うこともあるため注意が必要です。

ただし、セキシュウサイさんとヴィクトール王子は勝つとごほうびをくれる上に負けても皇帝は死亡しないのでご安心を。もう一人今回は通らなかった一騎討ちイベントがありますがそっちは戦死します
特にセキシュウサイさんは敗北を恐れずに戦わないとイーストガードが加入しないため、敬遠して年代ジャンプをしないことをお勧めいたします。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記16~】

2025年04月17日 | ゲーム
じょこう陛下が砂漠の幻のオアシス、移動湖へ向かうと奥の遺跡にはノエルが佇んでおりました。
しかし彼の姿は八代目マハン皇帝が出会った時とは様変わりしており、何より瞳には怒りが燃えていました。

ブレズィア皇帝がノエルの妹ロックブーケを討ち果たしたために彼は怒髪天を突く勢いで炎を体にまとわせ、背中からは鋭く短い翼を生やし、鎧に身を包んだ彼は剣を抜いて鞘を放り捨てると問答無用でじょこう陛下一行に斬りかかってまいりました。

その少し前、じょこう陛下はパーティメンバーを一新いたしました。
理由はこれからの戦いはまだまだ準備段階であり、最後に待ち構える七英雄本体との決戦に向けて強力なクラスを温存するためです。死亡しても替えは利きますが
未踏のマップも待ち構えています。そのためには探索する世代が必要だと考えたじょこう陛下は敵の弱点を多く突けるよう多様な武器を装備したメンバーをざっくばらんに揃えました。

素早くLPが多くて斧を得意とする武装商船団のドレイクさん、これも素早く大剣に優れるイーストガードのガンリュウさん、火と風の魔法を得意として攻撃魔法に長ける女宮廷魔術師のエメラルドさん、そして水と風の魔法を得意とし回復を一手に引き受ける男宮廷魔術師のクラックスさんです。

まずは探険隊に任命した彼らの試運転にクジンシーが待ち構える「封印の地」にてクジンシーが勝手に増設したダンジョンを巡り、敵と戦いつつ一通りお宝をかっさらうとクジンシーは放置して本拠地に撤退して技や術を調整し、砂漠のノエルに挑戦することとしました。

クジンシーをほっぽらかしたのは大きな理由がありました。
彼は「嫌われ者」の二つ名にふさわしく、対策が無ければ無条件に即死させる究極の奥義「ソウルスティール」のほかにも、そのダウングレード版「ライフスティール」という、LPを減らす技を持っています。
さらにリメイク版では「ダークノヴァ」という冥属性の強烈な全体攻撃を取得したため、セリフこそ小物ですが前評判で舐めてかかるとえらい目に逢う難敵です。

また、復活した彼が堂々と挑戦してくるかというとそんなことは全くなく、なんと回復なしでザコとの三連戦を前座にぶつけてくるため、クジンシーを含めると四連戦を戦い抜かなければなりません。
あの竜たちに大苦戦した先代たちの記憶のせいで敵の強さを過大評価する疑心暗鬼に陥っていたじょこう陛下にそんな虎口へ飛び込む決断はできず、好きなタイミングでいつでも戦いに行くことができ、なおかつ道中にザコが出現しないノエルとの戦いを選んだのでした。ノエルからしたらいい迷惑ですが

さすがに七英雄の実質的な中心ともあり、ノエルは歯ごたえがありました。

体力をある程度減らすと分身を生み出し、本体も分身も強烈な全体攻撃を持っている上にノエルは素早いので、こちらの上を取られて攻撃されると大変なことになります。
火属性の地形効果も相まってどの攻撃をシャットアウトするか、或いは半減するかを考えなければジリ貧壊滅が待っています。

ここまで来て調整をしたはずなのにドレイクさんへアビリティをつけ忘れるというとんでもないポカもありましたが、うまいことじょこう陛下とドレイクさん、ガンリュウさんの三名で先手を取って「光の壁」や「炎の壁」をかけることができ、全体回復はエメラルドさんに任せ地形を相殺できるクラックスさんが水系の攻撃魔法で攻めることで比較的安定した
戦闘を行うことができました。役割が何かおかしいな

あの竜2号との戦いで得た「地獄爪殺法」の見切りも活躍し、被害をドレイクさんのLPが1点減った程度の最小限にとどめてじょこう陛下はノエルに引導を渡すことができました。
そして彼との戦いを経て「光の壁」がパワーアップし、「光の壁レベル2」を使うことができるようになりました。炎の壁レベル2は使い手の火術レベルの都合上この周回では習得できませんでした

じょこう陛下が砂漠から凱旋していつもの玉座に着くと、一息入れる間もなく文官が息を切らして駆け込んでまいりました。
曰く、大量のモンスターたちがある一点を目指して集合しているとのこと。

オアイーブさんは「大量のモンスターが移動する場所に七英雄の本体がいる」とは一言も言っていませんでしたが、とまれ怪しい動きの正体を掴むためにじょこう陛下は文官の報告するところの大氷原へと進軍するのでした。

【進捗:皇帝の意志を継いでゆけ~風来リベサガ伝記15~】

2025年04月17日 | ゲーム
巨大な白アリを城下から駆除したじょこう陛下は長年放置していた東方のヤウダ地方制圧へと歩みを進めました。以前誰かさんから「平和活動を自称した侵略活動」と揶揄されましたが気にしません。

先代ブレズィア皇帝は体に翼が生えていたので直接乗り込みに行けましたが、じょこう陛下はそうはいきません。
静まり返った町の中心でおもむろに持ち出したのは、八代目マハン皇帝の時代から倉庫のこやしになっていた「人力風おこし」でした。
ちょっとプロペラを改造するとより空高く飛べそうな形にはなったので、じょこう陛下は若干やけくそ気味に乗り込むと原始的な腕力で機械を動かし、空高く浮遊城目指して飛んでいきました。

浮遊城へ辿り着くと同時に「人力風おこし」は煙を吹いて故障し、急いで飛び降りるとそのまま壊れて地上へと落ちて行ってしまいました。この方法は一度しか使えないので、もしワグナスに敗退して地上に戻されてかつイーリス族の協力が見込めない場合はワグナスとの戦いはおあずけとなります。

ブレズィア皇帝の時代に探索はほぼ済まされていたので、じょこう陛下はサクサクと敵を躱しあの竜3号をいなすと、階段を一気に駆け上ってワグナスに挑みました。
受難のキリスト聖者のように茨の冠をかぶり閉じた目からは血の涙が流れ、しかしその四肢は悪魔とも蝶とも見える翼に変化した怪物になり果てた七英雄ワグナスは傲然と一行を迎え、剣を向けたじょこう陛下へ襲い掛かってまいりました。

結果論ですが鍛えすぎた結果、ここも大変おおざっぱな戦闘になってしまいました。
スービエ以後おおざっぱになりがち問題

ワグナスは火の術を得意とし、また地層を強制的に火の地層へ変えながら全体に大ダメージを与える全体攻撃の使い手でもあります。
しかし仲間のサラマンダー族は火属性の全ての攻撃をシャットアウトする能力があり、また負担は重いですがスービエ戦で活躍した「炎の壁」という術も火属性の攻撃をシャットアウトするので、ワグナスの危険行動はほとんど封殺されてしまいました。
呼び寄せた援軍も地形を打ち消すついでの「ダイヤモンドダスト」という水属性の全体魔法であっけなく撃破され、じょこう陛下一行に経験値を献上するだけの存在になり果てた次第です。

援軍の巻き添えでチクチクとダメージを与えられていたワグナスは機を見計らった連携の前に倒れ、長らくヤウダの空を支配していたワグナスの恐怖からじょこう陛下は人々を解放することができました。
なおワグナスを倒した後どうやって地上に帰還したのかは永遠の謎です

残る七英雄は挑戦状を突き付けてきたクジンシーと、砂漠で孤独に調査を続けるノエルの二人となりました。
どちらかを倒せば最後の一人は本体を守るために移動するため、残した英雄によっては一部の地方が制圧できなくなるので注意が必要です。
たとえばボクオーンを最後まで残してしまうとノーマッドの加入が最後の戦いまでお預けとなる上、陣形は取得できなくなってしまいます。さらに軍師は仲間になりません。

今回の二人はどちらも既に制圧した地域でひっそり生きているので、どちらを残しても制圧地域の増減はありません。
じょこう陛下は戦いで疲弊したメンバーを交代がてら考えを巡らせ、よくよく考えた末に砂漠のノエルへ再度の戦闘を挑むことにいたしました。
これまで得た情報の上では七英雄の中核であったノエルを最後に残した方が盛り上がるのかもしれませんし、ノエルは八代目マハン皇帝が対話で穏便に解決したので今ちょっかいをかける理由はほとんどありません。

なぜじょこう陛下はノエル討伐に向かったのか、そしてクジンシーはどうなったのか。
それはまたのお話とさせていただきます。