えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

・又聞き『風来のシレン6』その後

2024年02月24日 | コラム
 発売後二週間ほどで累計発売本数20万本を突破した『風来のシレン6』の話を知人から聞き続けている。向こうから送ってくるというよりはこちらが仕様を知りたくて都度都度聞いている。Switchを買う余裕はないの意地汚く他人のプレイから中身を窺おうとするさもしい根性を見抜かれたかどうか、知人は簡潔ながら事細かにゲームの中身を教えてくれた。
 シナリオを開始してから約一ヶ月ほど経過した今は最終ダンジョン「とぐろ島の神髄」に知人は取り組んでいた。全てのシレンシリーズに共通するエンドコンテンツで、道具やお金は持ち込めず、仲間の同行も許されず、おにぎり一つ抱えた丸裸でダンジョンに乗り込み99Fの踏破を目指すダンジョンだ。道具は全て未識別だが作品に登場するほとんどの道具が登場するため、何を得られるかどうかが直接ゲームの行く末を左右する。2Fでいいアイテムが出なかったらリセットしている、と知人が言ったのでいくら何でも早すぎると苦笑混みで攻略サイトからダンジョンのモンスターテーブルを見たところ、5Fという相当早い段階の出現テーブルに今までのシリーズでは20Fや30Fくらいに登場していたモンスターが平然と名を連ねていたため納得した。
 一応私は64とドリームキャストの二作をエンドコンテンツまでプレイし、64版は最近までプレイしていたのでシリーズの基本的な要素や共通する道具の使い方は弁えている。とはいえシリーズを重ねるごとに細かな仕様は違うので完全な理解には至らないが、モンスターテーブルを見ればある程度の状況は理解できると思っている。その上で知人へ、これは装備を調えた上で貴重な道具を拾えなければ詰まないか、と尋ねたところ、知人は頷いた。モンスターテーブルもざっと見る限りでは50Fを境にほぼ出現モンスターが固定されているので、ここまで来られれば後の失敗は運次第だろうと思う。
『風来のシレン6』についての知人とのやりとりを見る限り、間口は広いものの思っていたよりは底が浅いようで、たとえばどろぼうを楽しもうにも通常の店はセキュリティ完備の割には置かれている商品がしょぼく、リスクに対してのリターンが浅くなっている点は目についた。今後アップデートなどで更新される可能性はドリームキャスト版で追加ダンジョンを配布した過去があるためなくもないが、最後の判断はまだまだ様子見のようだった。
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・又聞き『風来のシレン6』

2024年02月10日 | コラム
 知人から『風来のシレン6』を買ったと連絡が来た。最近までニンテンドウ64の『風来のシレン2』をプレイしていたためそれなりに話はできた。ダウンロード版を購入した知人は相当楽しみにしていたらしく深夜早々からプレイを始め、楽しそうにここで倒れたあそこで倒れたと失敗談を面白おかしく連絡してくれた。

『風来のシレン』シリーズは1995年に第一作が発売されて以来主に任天堂コンシューマー向けに新作を発表していたチュンソフトのローグライクゲームだ。ローグライクとは元を『ローグ』というゲームに端を発した類似のゲームを指し、ランダムに構造が生成されるダンジョンを踏破することが主な目的のゲームだ。ゲームオーバーになると文字通り身ぐるみ剥がされた上にレベルも1に戻される点がまず大きな特徴として挙げられる。また、踏破してもレベルは1に戻されるため、常に挑戦はレベル1から始まる。持ち物は無事に持ち帰られれば継続して使用できるので、プレイヤーが熟達すればするほどより少ないリスクで大きな利益を得ることができる。

『風来のシレン6』はシリーズ5作目から14年の時を経て発売された最新作ながら、知人の話を聞く限りではSFC~64時代くらいの原点に戻ったバランスに調整されていると思った。移植は度々行われているものの、まったくシレンというゲームに触れたことのない層を対象に作られているのか、既プレイヤーの目線からするとこれまで積み上げた複雑なシステムを見直したことで難易度は軽減されたと思う。その上で「やられたら1からやり直し」の基本に立ち返った調整が施されているように感じられた。たとえばシリーズ4作目から導入された「夜」のシステムが無くなったり、アイテムが重要な本作に取って最重要ともいえる持ち歩きアイテムの容量を増やす「ほぞんの壺」というアイテムの出現率が下げられているといったことが話を聞いていて新鮮だった。アイテムロストはある意味ゲームの華であるものの、今回は大枚をはたけば買い戻せるようになっている。これを優しいと取るかぼったくりと取るかはプレイヤー次第だ。

 基本的にどのシリーズもシナリオをクリアしてからさらに難しいダンジョンが解禁されるので、まだクリアしていない知人の話から全体像は飲み込めないものの、インタフェースを含めて初心者に優しくかつゲームの面白さと表裏一体となる厳しさが味わえる状況は個人的には理想的ではないかと思った。プレイをするかは財布と相談してやめておいた。
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