えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

ふみ×3

2009年12月20日 | 読書
500日。
ブログを開いてからこれだけの時間が経ってしまいました。
ふと足元を見ると、12月の晦日と1月の朔日が近づいています。
年を取るにつれて、一年を過ごしたと言う感覚を年々失っている気がします。
1つ年を取ると言うことと365日―364日の時もありますが―を一回りしたと
言うことを、からだがしっかりと受け止めることを覚えたその頃には、
たぶん使いこなせなかった時間の量を悔しがり惜しむと思います。
でも、おおかたの普通の人のために用意された道ですが、そのときには
そのときの自分に出来ることしかできなかった、それだけのことだと思います。
可能かどうかはともかく、挑戦することや怠ける心すべてひっくるめて、
出来るかどうかのきざはしの選び方が人だと思います。

:木喰上人 柳宗悦選集9 春秋社 柳宗悦

 ものかかば かかぬふりこそ ものかきよ

   かくふりすれば はじのかきやう


:最後の物達の国で 白水社 ポール・オースター作 柴田元幸訳

 このノートがあの部屋に行きつくと思うと、嬉しくなります。
 たとえば私のベッドの上の棚に、昔遊んだ人形達や、七つの時のバレリーナの
 コスチュームと並んで。私を思い出すよすがとなる、最後の一つの物。
コメント
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