トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

タダノRCS-250受信機・続けて2台修理依頼

2016-09-01 10:04:56 | ラジコン

 下記問い合わせがありました。
「先日当方所有の4tトラッククレーンのラジコンが動かなくなりました。
タダノ RCS-250ですが、症状としては受信機が最初はLEDが全部同時点滅した後、全部点灯したままになります。これは修理可能でしょうか?」
修理実績としては多い機種で、受信機では大体同じ症状(原因)のが多いので、その対応で治る可能性が高く引き受けることにし、送ってもらった。
DC12V出力が5V程度しかなく、またリップルがすごく多い。
取り敢えず、いつもと同様、全ての電解コンデンサを交換する。
1uFについては、積層セラミックコンデンサ(リード線タイプ)に、22uF(2個)は、今回、チップ積層セラミックコンデンサを入手してあったので裏面のランドに直付けする。

これ以上の容量の物は同一容量の新品電解コンデンサに交換する。

ところが、やはり12V出力は改善されない。
DC/DCの整流用ショットキーダイオードが断線モードで壊れていたので同等品に交換。
だが、まだ改善されない。
電解コンデンサが過熱し、また何故か基板の温度が高い。
この部分の腐食が一番大きく、コンデンサを外してみると、内層の絶縁体もアークで炭化しており、ここでリークしている様なので、削り取ると正常な電圧が出る様になったので、電圧調整用の半固定抵抗で12Vぴったりに合わせる。

これで、表面LEDが、受信機単体での正常状態の表示になったので、問題無さそうだ。
送信機から操作してみると、受信モジュールのDATA出力がオシロで出ており、送信機の周波数切り替えでFRQの状態も変化することを確認した。
その後、車体に搭載し、正常動作したとのメールが届いて一安心した。

明日も、同様な症状の修理依頼RCS-250が届く予定だ。
【9/3・2台目修理】
症状:受信機側の赤ランプ全点滅表示によるエラーにて動作しない状態です。
届いて電源を入れた時、表面LEDは正常状態と同じでしたが、電源の出力電圧を測定すると12Vのところ5V程度しかありませんでした。
(以前修理したものは、過電圧では点滅になるのが確認出来たが、低い場合は確認していなかった。今回の現象から、低電圧では正常表示になるみたいである)
もう1つの5V出力は問題ありませんでした。
全ての電解コンデンサを交換、電源のダイオードとコイル(LEDの点滅に合わせて高周波音が聞こえてきて、オシロで見るとリップルが大きいので、データーシート通りの、1桁小さいものに)も交換。
電解コンデンサは液漏れでパターンの腐食しているところが数箇所ありました。
12Vが正常に出る様になり、半固定抵抗でピッタリに合わせる。表面LEDも正常状態。
手持ちの送信機で受信確認しましたが、受信モジュール出力までは正常に受信出来ている様です。

これについても、依頼者から問題無く動作したとの連絡がありました。

コメント
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