以前修理してあげた方から、また修理の依頼があった。
「セーラームーン・ムーンミラクルオルゴール」というもので、オルゴール(手巻きゼンマイ)は正常に鳴るが、ライトが点灯しないという症状で、電池の液漏れが有る様だとのことだった。
届いて見ると、電池のマイナス接点(バネ状)に緑青が見られる。
また、電池は新品を入れたとのことだったが、1個は劣化していて+-が逆の電圧を示した。
おそらく、電球の点灯が見えないくらいの電流(後述の接触不良により)が、蓋を開けた状態で流れっぱなしになり、消耗したのではと思われる。
手持ちの電池に交換してみたが、やはり点灯しないので分解することに。
ON/OFFの構造は簡単で、電池の-接点の端子に、上下レバーに付いた真鍮版が接触するというもので、どちらも腐食していた。
磨くと、麦球が点灯する様になったが、接触が不安定で、また腐食してくると問題なので、手持ちのスイッチを押す構造を考えて見た。電池接点はaitendo製に交換した。
レバー付きマイクロスイッチが丁度合うので、端子を曲げて電池ボックス裏に接着、動作タイミングはレバーを微調整して合わせる。
これで、安定して点灯する様になった。
麦球の回りにはモザイク状の反射鏡があり、オルゴールの回転をスパーギアで伝えて回している。表から見ると、これが綺麗に見える。
あとで調べると、同様なものがヤフオクにて23000円で出品されていた。プレミアムな製品の様だ。