トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

会社の超音波洗浄器故障

2012-04-07 19:10:01 | 設備修理

Img_1753_rImg_1754_rImg_1755_rImg_1752_r会社では板金部品の洗浄に安価な中国製超音波洗浄器を2台使用しているが、1台が洗浄途中で超音波振動が出なくなったというので修理対応した。
温度とタイマーの表示および設定は出来る様だ。
底板を外すと駆動基板が有り、見るとフューズが3本切れていた。容量は全て6.3Aとなっている。振動子は10個使用してパラ接続されている。白い配線は素子の金属と同電位なので洗浄機筐体に落ちている。
Img_1757_rImg_1745_rImg_1744_r会社には電気部品が殆ど無いので、フューズ替わりに撚り線の1本を付けて見た(これは間違うと正常な回路も壊す危険性が大きいので真似しないで下さい)が、やはり切れる。フューズの負荷側抵抗を測定すると、極性を換えても殆ど0Ωを示す。出力のFETがどの端子もショート状態だった。
これ以上は、会社での修理が不可能なので、翌日引き取って自宅で修理開始した。

Img_1746_rフューズはリード線タイプを使用していたが、交換しやすい様にミゼットタイプのホルダに付け替える。AC入力に2本、AC100V整流出力に1本使用している。
FETを、簡単に交換出来る様に差し込みソケット式にした。

Img_1756_rドライブしている超音波信号波形を見たが40kHzの波形が観測され±15V出ている。
パワーMOS-FETは富士電機製FMH28N50Eを2個使用していた。
同じのが無いので、ドレイン電流は12Aと少ないが、手持ちの2SK2842に交換してみる。
Usonicdrvkaro_2 入力フューズは切れないが、DC出力側が少しして切れる。この時、FETは同じくショートモードで壊れている。フューズが切れない初期状態では消費電流が2.3A程度でした。
回路図はパターンから推理しているので間違いが有るかも知れません。
ハーフブリッジ回路を使用している。シュートスルー電流が大きいのかも知れない。
Img_1748_rImg_1747_r槽に水が入っていないせいかと入れて見たら2分程度動作(超音波の泡も確認)していたが、その後、超音波が出なくなったので、見てみると同じ故障モードで壊れていた。
フィンの温度が高くなっているので、今度はパソコン用強制空冷CPUファンにタップを切り、これにFETを付けて見たが同じ様にFETが破損する。容量が不足なのか?
FMH28N50Eのセカンドソースがフェアチャイルド製FQA28N50でRSコンポーネンツで900円となっている。
更に容量の大きい2SK3681がサトー電気で入手(1050円)出来る。

コメント (1)
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