前回の報告で治ったと思われたが、時々動作しなくなる。
どんな状態で解除になるか見ていくと、右側ピンチローラーが正常時はキャプスタンに密着してテープが回りだすのだが、解除になってしまう時はピンチローラーが密着動作に行かず1mm程度浮いている。あちこちいじっているうちにこの動作もしなくなってしまった(ベルトを外してしまった様だ)。今までリールモーターと勘違いしていたのがアシストモーターで、これのモータープーリーは回るのだが、ゴムベルトで駆動されているギア側プーリーが回っていない。 ベルトをピンセットで引いて見るとかなり伸びており、これが原因でスリップしている様だ。
だが、このメカをばらすのは難しそうだ。手持ちに使えそうなサイズのO(オー)リングが有ったので、誘惑に負けてばらすことにした。
メカユニットの配線は全てコネクタ接続なのでこれをまず外す。次にメカ部だが、場所によっては無理矢理広げたところも有ったが、何とか外した。表面側からキャプスタンモーターブロックを先に外すことだ。使われていたベルトは1.2mm角で、この時の直径は約φ22mmだった。(写真外側)
使用したリングはφ16mmでゴムの径はφ1mm。会社で不要となったものを頂戴したものだ。(写真内側)
仮組みして、モーター端子に電圧を+-交互に印加してみるとピンチローラー部がちゃんと動作するので正式に組立し直す。組立も各部品(特にカム)の位置が合わないと正常に動作しないので難しいところだ。
CS止め輪という特殊な止め輪が3箇所使用されているが、何回か分解/組立している内に全て紛失してしまい、樹脂等で代用した。くれぐれも無くさない様に。「3-6.pdf」をダウンロード
何度か動作(REC/PLAY)確認したが、スムーズに正常動作している様だ。
今後はエアチェックで音質等を確認してみる。
ヤフオクで同様な症状でジャンク扱い出品が
TC-K222ESA 6台
TC-K222ESG 1台
TC-K222ESL 4台
1000円~2000円で有った。腕に自信のある方は、うまく治せれば儲けものである。(あくまで、同じ原因とは保証出来ないが)もともとゴムベルトの耐用年数は切れているのだろう。
同じ症状だった先輩おもちゃドクター所有品も、同じ処置(ベルトは手持ち品の関係でちょっと異なるが)で正常動作したと嬉しい連絡も有りました。
カセットウォークマン3台もベルトを購入してあるのだが、まだ着手出来ていない。