トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

PIC照度計改良

2011-05-29 19:49:33 | 電子工作

Shoudokeiupt2 Shodokeikairo2真っ暗な状態でも照度表示がゼロにならないというので調べて見た。
結論としては、単一電源OP-AMPを使用した場合、オフセットの少ないNJU7032Dを使用しているのだが、どうしても出力電圧がゼロにはならない様だ。
やはり原点に戻り、OP-AMPを+-電源で動作させることにした。
マイナス電源は汎用タイマーIC(LMC555)によるチャージポンプ回路を追加することにした。
完成して電圧を測定すると-3.6V(NE555の場合は3.0V)だった。発振周波数は約1kHzでした。
発振周波数を100kHz程度まで上げて、コンデンサにセラコン等使えれば、さらに効率アップし、省スペースに出来そうです。
これをOP-AMPのマイナス側に接続する。すると真っ暗な時、表示がゼロになった。
OP-AMPをLM358Nに替えてみると、これはゼロにならない(ロットのばらつきも大きい)ので、+-電源用のNJM4580Dを使うことにする。
負荷電流は少ないので8P-PICを使った実験記事も面白い。
Adm3202 他の方法としてはRS232CインターフェースICのICL3232(秋月で100円)の+-電源も使えるかも知れない。
と書いて、思い出した。2010/4/21に実験していてブログRS232CインターフェースICの±電源出力を利用に書いていた。スイッチング周波数は200kHz、出力±6V電流30mAOKと有った。探すと、当時の実験基板が目の前に有ったので、電解コンデンサをセラコンに変更して再実験したいと思う。
吉本先生にADM3202で実験してもらいました。
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端子  負荷抵抗(Ω)出力電 圧   容量(μF)   
--------------------------------------------
 V+      0.3 k        + 6.8V        0.1
 V-      0.3 k         -5.2V        0.1

 V+             3 k         +9.7V        0.1
 V-             3 k         -9.2V        0.1
-------------------------------------------
  V+           0.3 k       + 7.2V         10
  V-           0.3 k        -6.0V        10

  V+             3 k        +9.8V         10
  V-             3 k        -9.5V        10
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物忘れがひどくなったので気をつけなくちゃ!

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UNIC用ラジコン修理・原因判った

2011-05-29 14:50:43 | アマチュア無線

Img_8669_r_2 UNIC用ラジコン修理を依頼(4/14)されていたが、発振回路が発振していないので、水晶(表示は287.0375MHz)が壊れているのではと推定し、アルト電子製作所に発注していて、これが先日届いたので修理を開始した。
交換しやすい様にソケットピンを使用。差し込んだものの発振しない。
発振用のトランジスターも交換してみようとやはりソケットピンにして、手持ちの5種類ほどNPNのトランジスターを差し替えて見たが、やはり発振しない。
BCEの電圧を測定してみると、Bは1V程度掛かっているがCに電圧が掛かっていない。Cにはトランスが接続されており、巻線の反対側にはちゃんと6V印加されていた。テスターで導通チェックしても導通が無いので取り外して調査することにした。
Img_8657_rImg_8658_rケースを挟んだおかげで、内部のポットコアが割れてしまった。それでも外れないので、ノコでケースに切り込みを入れて外す。コイルのリード線が途中で断線していたので、細線で接続して、基板に仮付けしてみると、ちゃんと発振する様になった。
アルト電子製作所さんにお礼の電話を入れたついでに、このコイルの件を話したら、捲き線作業者のレベルによってピンと張った状態で、半田付けされている場合が有り、経年変化や衝撃・振動で切れるケースがたまに有るとのことだった。
(水晶以外にも、良く知っている)
震災による修理品用の他に、大手水晶メーカーが少量生産から撤退しているので、相変わらず忙しいとのことでした。
Img_8665_rImg_8666_rImg_8667_r発振波形を見ると約15MHzで、これを逓倍して287.0375MHzにしている様だ。アンテナの出力波形は弱いながら280MHz付近が観測されたので、先ほどのコイルを本付け。シールドケースは足が折れてしまったので隣のコイルケースと半田付けする。
波形を見ながら最大出力となる様にコアを回す。壊れたコアが心配だったが調整可能だった。
次にトランジスターを交換してみる。2SC3112-Bと2SC2120がほぼ同じで一番出力が大きかった。一般的な2SC945は少し弱い。高周波用の2SC380は更に弱かった。
どうやらhfeの高いのが発振回路には良さそうだ。2SC3112-B(hfeA: 600~1800, B: 1200~3600)を本付けする。
この周波数帯は微弱電波しか許可されていないので、元々出力は弱い。

また水晶も基板に接着しソケット差し込み部を半田付けする。
Img_8661_rImg_8662_rImg_8663_rImg_8664_r次に、受信機を接続し、ちゃんと受信出来るか確認する。
受信機はDC24V入力で特殊ケーブルに含まれているので、蓋を開け、DC24V用ACアダプターから直接接続してみる。
送信機のボタンを押すと受信LEDは点くが、個別の受信表示が点かない。そこで送信機の周波数可変のトリマコンを回してみると、動作する点が有るので、距離を離しながら、最良点に調整する。室内で約10m届いた。(その後、送り返そうと箱を見たらアンテナの片方が入っていた。ダイポールが正解なので、もっと届いてくれると思う)あとは現地で確認してもらうことにする。
5/31 依頼主に到着し、動作確認の結果、ちゃんと動作し到達距離も問題無いとの連絡が有り、安心した。
 

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