今年に入って初めての開院。
3連休の影響もあるのか、出足が悪かったが、閉院間近に纏めて4件の依頼(車で1時間以上掛けて来てくれた)が有り、計7件の受付となったが入院はせずに、修理不能品1件を除き修理完了した。
1.イワヤ製の宙返りワンちゃんが動作しないというもので、このぬいぐるみの場合ギアが磨耗しているケースが多かったが、これは電池液漏れにより電池ホルダ腐食で、磨いて半田コーティングしたが動作せず、スライドスイッチ部を分解したら可動接点が腐食しており、形状も修正して無事動作したので、ぬいぐるみを剥がさずに済んだ。
2.D51サウンドスチームと言う、音と水蒸気の出るもので、走るのだが、この音と水蒸気が出ないというもので、修理経験のある小島ドクター(中1)にお願いした。やはり連結部で配線が切れていたので柔らかい電線に張り替えて接続、OKとなった。
3.昨年のクリスマスで使った、ツリーライトが2種類で、片方は単純にバイメタルでON/OFFしているもの(4系統)で所々点滅しないと言うもの。もう1方はメロディーも出る物で、全然動作しないというもの。
バイメタル式は電球をねじったことによるショートで、その部分が点かなくなっていた。まら電球リードが切れているのも有り、接続してOKとなった。
メロディーのものは、IC式(評判の悪いTOBタイプ)で、抵抗は1本焼損していて値も読み取れないので、序々に減らしていくが電圧が掛からず、IC端子の抵抗を測定すると導通に近い。どうやらICが壊れて導通したので抵抗が焼損したものと考えられる。時間が有れば、そっくり電子回路で組み直せるが、修理不能としてお返しした。
4.サンタ人形で、モーターは廻っている様だが、腕と首が動かない(首は取れている)。
分解すると、モーターのお尻を押えているモールドがペラペラでバラバラに割れている。なので、ピニオンが噛み合わなくなっていた。
今のモールドを接着しても強度的に弱く耐久性が保てないので、φ0.8のステンレス線を加工して、モーターのモールド部に巻きつけ、端部は取り付けポストのネジにあわせてねじり、固定した。
我ながら、良いアイデアで修理アイテムに付け加えた。
首の部分も元々は繋いでいるポストが有った様だが、折れて無いので、首の穴に入る頭の大きさの長いタッピンネジを本体側可動部にねじ込んだ。可動部は連続回転だが軸が傾いており、これで頭を左右に振らせている。このままでは首が外れてしまうのだが、了解をいただき、これで使用してもらうことにした。
電源のスライドスイッチも以前ボランティアのおもちゃ修理で、交換してもらったらしく、取り付け寸法が違うために表側に引き出してテープ固定されていたが、スライド可動部分は、今の穴寸法で問題無いので、取り付けピッチに合わせて穴あけし、タッピンねじで正規に取り付けした。
3,4項は遠路遥々来てくれた方で、アンケートにも、「非常に親切に対応していただいた」とお礼の言葉がかかれており、励みになった。