今月28日、順次岩国から移動、普天間着機するという通告、即ち民力に対する事実上の「宣戦布告」がこの国になされたということだ。折しも猛烈な台風17号がどういうわけか台湾付近からコースを北東に変えて那覇空港普天間飛行場方向へ向かい始めたのはさながら「蒙古襲来」の歴史的再現のようにも見えるが、当時の蒙古モンゴルと違い、この国の内部にこそ人民の敵がいるのでこの程度の嵐では総じてオスプレイを撃退するインパクトはないものと覚悟せねばなるまい。安倍晋三が捲土重来、満を持して軍国主義政権奪取のための保守代表に確定したので戦いの火の手は風雲急を告げる情勢と相成った。つまりこれは、戦後史のなかでもとりわけ明確な一つの大きな変容を表現する流れと見なければならない。いよいよこの国は、再軍備、核武装、憲法改悪という、「軍国主義路線」へ舵を切るきっかけを得たということだ。軍国主義、と言って不似合いなら「国際紛争の解決手段」としての「戦争」を憲法上「放棄」せずに、場合によっては大いに「駆使する」ということであって、なんということはない、軍国主義そのものであり、国民総背番号制を導入し個人情報の国家管理を可能にし有事には即時に「召集」できる実質的「徴兵制度」を確立していく。既に死に体の国体(天皇制国体としてのみ可能な抽象概念にすぎない)護持という専管事案を優先的に実施する法整備により、恐らくは奇妙奇天烈な教育方針のもと強制的に君が代を歌わされ(歌わなければ罰せられ)「お前の国は美しい神の国であるぞ」とばかり幼子に真顔で語る教師が国中に見られるのかな。我々は殆ど戦前を知らないし、体験者が口を揃えて「戦争の悲惨さ」を語る場面に幾度となく遭遇するのだが、こうした非体験耳学問の世代が、仮初にも戦争実験「やってみなきゃわからない」という太平洋戦争の参謀本部を模倣するものかわ。さて、米軍の襲来に沖縄はどう立ち向かうか。以下我々の戦いは続く(中断)
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