君は何故 怒り狂い 叫び 泣き喚き ギラギラとした憎しみと恨みで あの者たちに血走ったまなこを刺すように向けようともせず あの嵐を孕んだ どちらかといえば高い波頭を見せる穏やかにたゆたうチュラウミのように 静かに深く悲しみとあきらめの沈潜をみずからえらみとるのか
あの者たちは 対岸の火事を 更に遠く去った遠隔地に住し 時々マスコミに遡上する外国のような響きを伴った名の島を 夢でも見るがごとく 非現実な時間のかなたへかすませているにすぎない 一方あの者たちのヒイじいさまたちは 君の国を異国の占領者たちに売り払い どうぞお好きなようにと差し出した だから君の島は 君の島なのにあの者たちの島なのだ いやあの者たちの島なのに 外国の領土の一部と化した この現実が確定的なのだ
あの者たちは 対岸の火事を 更に遠く去った遠隔地に住し 時々マスコミに遡上する外国のような響きを伴った名の島を 夢でも見るがごとく 非現実な時間のかなたへかすませているにすぎない 一方あの者たちのヒイじいさまたちは 君の国を異国の占領者たちに売り払い どうぞお好きなようにと差し出した だから君の島は 君の島なのにあの者たちの島なのだ いやあの者たちの島なのに 外国の領土の一部と化した この現実が確定的なのだ