沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩531 考察 15 認知症

2014年05月26日 11時32分25秒 | 政治論

 認知症の根本原因は、老後に間違いなく課題化されるところの、彼(彼女)の内面における空虚感からくる代償行為としての感情発散にあるのだろう。従って、この空虚さを補填しない限りは際限なく周辺事情を悪くするように生き続ける。そこには認知症特有の論理的破綻があり、周辺の感情、心情を甚く傷つける作用として顕現し、周辺はこれに対して説得し理解させようとするがこのやり方は間違っていると専門家は指摘する。こういう上から目線の言い方が彼(彼女)を刺激し激高させ、益々凝り固まるように(物とられ妄想では)確信的に盗られたと思い込むことになる。当事者にとって、この状態の終わりのない空気感がたまらない。しかしながら、専門家の言う認知症患者に媚びるような対応の仕方を実践するのは、一般の素人には恐らく不可能であろう。可能だとしても、そこに費やされる精神的な負担感は測り知れない。何故ならこのケースでは患者の終焉以外その軛から逃れられないという絶望的な症例しか目につかないのだ。(つづく)



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