沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩531 考察 18 認知症

2014年05月28日 10時16分40秒 | 政治論

 特殊なケース。介護施設通所デイサービスでの社会性回復リハビリの成果か、所謂痴呆系の検査項目にあってはかなりの改善がみられるという医師診断なのだが、「その後変化しましたか」という家族への確認において「してません」という答えがあると、つまり相変わらず完全な被害妄想状態にあって、周辺に多大の精神的負担を強いている実情を認めないわけにいかない、となり、これは少し特異なケースだという医師の言があった。患者たる彼女はこう考える。「物がなくなる(実際は置き忘れ、仕舞忘れ)」-「物を取られた」-「あの子の祖母(彼女の姑)は私をいじめた」-「だから祖母の可愛がったあの子が取った」。ところが暫くして(数時間後、あるいは翌日)彼女はこう謝罪する。「私はついかっとなるので、ごめんなさい」勿論この間激しい言い争いがあるのだ。医師もまた、問診中に彼女がかなり頑固な性格なのを把握しているので、こうした家族間確執には大いに同情するところがあるらしい。完治の可能性、症例もあるらしく、患者の終焉以外にも希望はあるようなので、一種の堪忍を心がける従来のやりかたを踏襲することであろう。(つづく)



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