犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】争いの無い社会

2022年09月17日 | 日々是好日なり
 ウクライナで戦争が続いている。同じスラブ人同士だから、なんで争いになるのかと思うが、歴史的な背景や周囲の応援団が介入するので抜き差しならないことになるようだ。

 わが日本列島を振り返ってみると、 
 20万年ほど前に新人類の先祖がアフリカに誕生し、2万年から4万年ほど前に、北ルート、南ルートを通じて日本列島に到達した。
 そして、縄文時代は1万2千年前から1万年ほど続いたといわれるが、昭和50年の調査で青森県大平山元遺跡から世界最古の1万6500年前の土器が発見され、さらに長く続いたようである。この長い期間、ほとんど争いがなかったらしい。
 
 三内丸山遺跡では、5千年ほど前の大規模な縄文集落跡(100戸、500人規模)が発見された。また、石川県の真脇遺跡では同時期に長期間定住した縄文集落跡が見つかっている。
 大規模な集落が形成され、長期間定住して豊かな生活を支えた物質的な所産を文明と仮定すると、日本列島縄文文明が成立していたといってよい。
 争いのない、平和なときである。

 ところが、3千年ほど前から、地球規模の気温低下などの影響による食料不足などで、大陸では混乱、争いが続いた。日本列島にも難民が避難し、この軋轢もあって、日本列島でも争いが起きて、周囲に堀をめぐらせた環濠集落ができた。

 それでも3世紀の初めころには、日本列島内の争いが収まり、奈良盆地にヤマト王権が成立した。
 全国の地方にその支配が及び、中央集権的な律令国家が形成され、能登半島では、718年には能登国が成立した。

 争いの無い縄文以後、大陸の混乱による影響が収まるまでに、おおよそ1200年、
 有力なヤマト王権が日本列島をおさめるのに、おおよそ500年、
 治まった日本列島で、独自の日本文化を育んで、おおよそ1200年、
 世界の荒波が押し寄せ、地球規模で争う時代に突入、あらたな日本文明を築こうと難産して154年、まだまだかかりそうである。
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