犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】「大倭日高見の国(おおやまとひだかみのくに)」

2022年10月13日 | 日々是好日なり
 約7300年まえに、薩摩の南の屋久島のあたりで、世界最大規模相当の火山噴火があった。
 鬼界火山あるいは鬼界カルデラと命名されている。
 西日本の広範囲に2,30センチの火山灰が降った。
 そのため、西日本に縄文人がいなくなった。
 朝鮮半島においても人がいなくなったようだ。

 必然的に、縄文人は東日本へ集中。
 日本列島全体の人口の9割は東日本に集まり、縄文遺跡も圧倒的に多いという。
 有力な勢力がいたのが、関東である。
 
 出雲の勢力を征するために活躍したのが、タケミカヅチの神、常陸国一宮の鹿島神宮に祀られている。
 タケミカヅチとともに派遣されたのが、フツヌシの神であり、下総国一宮の香取神宮の御祭神として祀られている。
 
 ちなみに、記録※ によれば、鹿島神宮、香取神宮は、アマテラスを祀る伊勢神宮とともに、3社だけが神宮だった。
 ※ 平安時代の官社一覧である『延喜式』神名帳による。

 鹿島神宮と香取神宮は、現在の利根川河口付近に位置している。
 利根川が付け替えられる前も、霞ケ浦などの湖が海とつながっていた。
 ともに、舟が交通の有力な手段であった時代に、軍事上、交通上の重要地点だった。

 縄文海進の時であり、地球全体が温かく、海水面も現在よりも5mほどは高かったようだ。
 水面は、現在よりもはるかに、関東内部まで入り込み、舟による移動が盛んだった。
 日本列島の中心は、関東だったろう。

 大祓詞(おおはらえことば)にある「大倭日高見の国(おおやまとひだかみのくに)」とはここか。
 鹿島神宮を参拝した際には、大祓詞を唱えて、罪穢れを祓ってこよう _(_^_)_
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする