――犀川の低水路護岸高は1/2確率流量で決めている!――
犀川大橋前後の中流部の河道の断面形状は、低水路敷と高水敷の複断面となっている。低水路敷は常時、流水があるが、高水敷は舗装や芝張りがほどこされ、沿川住民が年間を通じて利用できるように考慮されている。そのため、1/2確率の洪水があっても、冠水しないように計画され、冠水頻度が抑えられている。
低水路護岸高を2.4m、流下能力は、505m3/秒と見積もられて、1/2確率流量(420m3/秒)を上回っている(「平成7年度犀川河川改良工事(中小)全体計画書」p.7)。
犀川大橋から2kmほど下流の地点では、低水路護岸高は、1.2mとしているが、この場合も表現は異なるが、1/2確率流量相当であることを説明している(「平成7年度犀川河川改良工事(中小)全体計画書」p.8)。
注記※に、「162.56m3/秒は、昭和53年から平成4年までの年間最大流量の平均値」とあり、これよりも流下能力157.41m3/秒はわずかに小さいがほぼ同等である。
「昭和53年から平成4年までの年間最大流量の平均値」は、15年間の平均値であるが、平均と言うことは、半分はこれを下回り、半分はこれを上回るということであるので、結局は1/2確率流量と同じことを意味している。
ここで、1/2確率流量が2つ、まったく違う数値がでてきている。前者は、観測降雨データから1/2確率雨量を想定して流出計算し求めた数値であり、後者は、測水所で流量観測して求めた数値である。おおよそ2倍異なっている。前者の推定値が誤っているのか、あるいは後者の測水所の誤測定のいずれかである。
測水所の誤測定でないとすると、1/2確率流量の推定値が誤っていることになる。
1/100確率流量について見ると、観測降雨データから1/100確率雨量を想定して流出計算し求めた数値は、1741m3/秒である。これに対して20世紀の100年間で発生した最大規模の洪水は、昭和8年の930m3/秒であり、推定値は実際値のおおよそ倍となっている。辰巳ダム計画の確率流量はおおよそ2倍に水増しされていると推察される。
犀川の確率別流量は、辰巳ダム計画の資料「洪水調節前の確率別流量(基本高水流量)」のとおり、犀川大橋基準点の1/2ピーク流量は407m3/秒、1/100ピーク流量は1741m3/秒となっている。
以下の資料は、ホームページへ低水路護岸高の計算根拠
辰巳ダム計画資料「洪水調節前の確率別流量(基本高水流量)」
犀川大橋前後の中流部の河道の断面形状は、低水路敷と高水敷の複断面となっている。低水路敷は常時、流水があるが、高水敷は舗装や芝張りがほどこされ、沿川住民が年間を通じて利用できるように考慮されている。そのため、1/2確率の洪水があっても、冠水しないように計画され、冠水頻度が抑えられている。
低水路護岸高を2.4m、流下能力は、505m3/秒と見積もられて、1/2確率流量(420m3/秒)を上回っている(「平成7年度犀川河川改良工事(中小)全体計画書」p.7)。
犀川大橋から2kmほど下流の地点では、低水路護岸高は、1.2mとしているが、この場合も表現は異なるが、1/2確率流量相当であることを説明している(「平成7年度犀川河川改良工事(中小)全体計画書」p.8)。
注記※に、「162.56m3/秒は、昭和53年から平成4年までの年間最大流量の平均値」とあり、これよりも流下能力157.41m3/秒はわずかに小さいがほぼ同等である。
「昭和53年から平成4年までの年間最大流量の平均値」は、15年間の平均値であるが、平均と言うことは、半分はこれを下回り、半分はこれを上回るということであるので、結局は1/2確率流量と同じことを意味している。
ここで、1/2確率流量が2つ、まったく違う数値がでてきている。前者は、観測降雨データから1/2確率雨量を想定して流出計算し求めた数値であり、後者は、測水所で流量観測して求めた数値である。おおよそ2倍異なっている。前者の推定値が誤っているのか、あるいは後者の測水所の誤測定のいずれかである。
測水所の誤測定でないとすると、1/2確率流量の推定値が誤っていることになる。
1/100確率流量について見ると、観測降雨データから1/100確率雨量を想定して流出計算し求めた数値は、1741m3/秒である。これに対して20世紀の100年間で発生した最大規模の洪水は、昭和8年の930m3/秒であり、推定値は実際値のおおよそ倍となっている。辰巳ダム計画の確率流量はおおよそ2倍に水増しされていると推察される。
犀川の確率別流量は、辰巳ダム計画の資料「洪水調節前の確率別流量(基本高水流量)」のとおり、犀川大橋基準点の1/2ピーク流量は407m3/秒、1/100ピーク流量は1741m3/秒となっている。
以下の資料は、ホームページへ低水路護岸高の計算根拠
辰巳ダム計画資料「洪水調節前の確率別流量(基本高水流量)」