読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

冬の果物いちごを透明水彩で描く

2013年01月13日 | 水彩画

いちご園」で採りたてのイチゴを描く


  
   CLESTER F6

  

  新年第一回目の水彩画教室は教材担当幹事が近くのいちご園(布施の成嶋いちご園)
 で選りすぐった大粒のいちごを描いた。品種は甘王。

  いちごを描くときに気を付けたいのは、いかに新鮮で瑞々しさを出すかということ。
 そのためには色をごたごたいじくりまわさないことと思って、下色にまだ十分に熟してい
 ないときの色(やや黄色、橙色か)を置いて、後はマゼンタとカドミレッドディープの混色
 を用いた。
  一番苦労するのはハイライト。リンゴなどと違って種のあるくぼみがあるために簡単に
 抜けない。塗り残しでもマスキングでもホワイトを置く手法でも難しさは同じではないか
 と思う。ホワイトを置いて描く人もいるが、ホワイトはそもそも不透明水彩絵の具なので、
 透明水彩の良さが損なわれる危険がある。
  今回は丹念に塗り残しで描いてみたが、ご覧のようにイチゴが15個もあると大変であ
 る。イチゴが小さいので、よほど根気よく臨まないといけない。結果としてはずいぶんちぐ
 はぐなハイライトになってしまった。
  写真ではイチゴの先の方が傷んだように写ってしまうが傷んでいるわけではなくて描き
 方が下手なためである。またイチゴの影の処理が不十分で、イチゴが浮いたように見え
 るがこれも手を入れなければいけない。

   (以上この項終わり)

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トム・クルーズの「アウトロー」ジャパンプレミアへ

2013年01月10日 | 水彩画

その男行き着く先に事件あり。アウトロー

  

  トム・クルーズは家人ともども好きな俳優の一人である。先ごろも「ミッション:インポシブル
 ゴースト プロトコル」を観て彼のアクションを堪能した。
  契約しているCATVのアンケートに応募して、運よく抽籤に当選。昨夜東京国際フォーラム
 で開催の「アウトロー」(2013.2.1公開)のジャパン・プレミアへ行ってきた。

  7時40分開演なので先ずはチケットで指定席を確認、近くの知覧鶏の店で軽く食事をして
 18:40頃席についた。2階のレッドカーペットではすでにトム・クルーズと共演のロザムンド
 ・パイク(弁護士ヘレン役)、監督のクリストファー・マッカリーなどがファンサービスをやって
 いた。サインをしたり一緒にカメラに収まったり…。通訳は字幕担当の戸田奈津子さん。

  ファンサービスが長引いて、ステージに上がったお三方の挨拶やインタビューが終わっ
 て映画が始まったのは8時過ぎ。映画は2時間10分の大作で遅い電車で家に帰りつい
 たのは12時寸前になってしまった。(ちなみに東京国際フォーラムのホールAは5000席以
 上あって満員でした。)

  映画そのものは家人が言うには「ミッション:インポシブルの方がよかった」。ストーリーがや
 や混み入っていて、事前に筋書きを読んでいてもテンポがよくてなぞるのがやっとという感じ
 である。アクション物はカーチェースが付きものであるが、必然性に乏しくもっとはしょっても
 いいかもしれない。トム・クルーズはスタントマンを使わず、自ら危険なシーンに挑戦したと
 いうのが売りのひとつになっている。
  「トム・クルーズのファイティングスタイルがわかった。彼は小柄だから相手のパンチの下を
 かいくぐって、ボディから下を攻撃して勝つんだ」とは家人の解説。
 
  最も危険でワイルドなアウトロー・ヒーローの誕生。
  主人公はシリーズになるらしいので続編に期待。

  (以上この項終わり)

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今野敏の『隠蔽捜査2-果断』を読む

2013年01月09日 | 読書

◇『果断』―隠蔽捜査シリーズ2- 著者: 今野 敏  2007.4 新潮社 刊

   

  今野敏が吉川英治文学新人賞をとった「隠蔽捜査シリーズ」第二弾の作品。この作品で第21回山本周
 五郎賞、第61回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した。

  主人公は竜崎伸也。家族は妻と子供(息子・娘)二人。東大法学部を出て警察官僚になったキャリアである。
 警察庁長官官房総務課長というポストについてエリートコースの乗っていたが、息子の薬物使用という不祥
 事で所轄の大森署に左遷された。
  大森署の職員は、独特の価値観を持ち変人と陰口をきかれているキャリア署長の扱いに戸惑うばかりで
 ある。

  そんな大森署管内に拳銃を持った3人組が逃走中で緊急配備。2人は本庁のチームが逮捕したものの、
 拳銃を持った1人がいまだ逃走中という事件を抱え込む。
  ところが緊急配備の最中に小料理屋でのけんか騒ぎ通報があったが、この逃走犯が小料理屋の主人夫
 婦を人質に立こもっているとのとんでもない事態に発展した。
  竜崎は現場に飛び指揮を執る。銃砲所持の犯人とあってSIT(捜査一課特殊班)とSAT(警視庁警備局
 特殊急襲部隊)が出動した。SITは犯人との交渉を優先させることを、SATは強襲を主張する。さて竜崎は
 どう決断するのか。
  結局室内で4度の発砲があったためSATに出動・発砲の指示を出す。そして犯人はSATに撃たれ死亡
 することになるのだが…。

  人質をとって立てこもった犯人が発砲しこれをSATが射殺したにもかかわらず、犯人の拳銃には弾が残っ
 ていなかったことから新聞などが行き過ぎと指弾、竜崎は監察官の呼び出しを受ける破目に。
  大森署には戸高という職人肌の刑事がいて、立てこもりの状況と発砲の様子に不審な点が多いことを主
 張していた。竜崎の指示で弾道検査をした結果意外な事実が浮かび上がった。

  妻の病気入院、息子の大学進学、娘の就活など私事でも頭が痛いことが多い。警察庁同期で小学校の
 同級生であった伊丹はいまや刑事部長。そんな逆境にあって果敢に事件に取り組み持ち前の反骨と正義
 感でことに当たる竜崎は、キャリア警察官僚らしくないキャラクターで、つい応援したくなる人物である。

 『隠蔽捜査シリーズ』はその後パート3(『疑心』2009.3)、パート4(『転迷』2011.9)、伊丹刑事部長を主
 人公にした番外編・短編集(『初陣』2010.5)がある。

 (以上この項終わり)

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新年を迎えて

2013年01月04日 | その他

本年もよろしく
   暮れから子どもの家族が寄り集まって大騒ぎだった。
 普段二人だけの静かな日常だが、時間が一挙に膨満し、またあっという間に去った。
 これも一年の締めくくりと始まりのひとときというか。
  孫も一年一年大人びてきて、もはや幼子のあどけなさも少ししか残っていない。その分
 自分が元気を失っているということか。

  2日にはいつものようにTVで早く起きて箱根駅伝を観た。東洋大と駒大の首位争いかと
 思われたが、なんと日体大が優勝。しかも総合優勝とは。それよりも何よりも我が母校が途
 中棄権で記録なし。来年は予選からスタートという屈辱的な姿で終わったことだ。観戦して
 いても何となく気分が乗らなかった。過去に14度も優勝している名門校だが、近年は中ど
 ころで優勝争いの顔ぶれにも名が出ない。今年も監督のあいさつが何となく気合いに欠け
 ていてちょっと嫌な予感がしたが、まさかこんな結果になろうとは。歴史に残る汚点などと
 言われるだろうが、当事者はつらい気持ちを生涯引きずることになるのだろうと思うとかわ
 いそうである。

  日体大の優勝を観て早々にTVを消して、久しぶりに街の中心部まで歩いた。およそ5キロ。
 日本海側は毎日のように大雪にさらされているが、その分こちらは快晴。雪はないが冬景色
 の田圃道を歩いた。

  昨年の新年のご挨拶を振り返ってみた。野田さんに対する期待がいかに大きかったか。
 
 「この先ぶれるかぶれないか。毅然たる姿勢で党内と対野党の攻撃に臨んでほしい。」
 (昨年の記事のコピー) 
  しかし毅然たる姿勢を貫いたあげくが総選挙での惨敗。このような結果になることは、ある
 程度予想していて良かったのかもしれない。人事と外交に対する感覚がずれていた。政治
 は人事だと思う。身体検査も必要だが、器でない人を年功や派閥で選んでいてはいずれ
 些細なことで足元をさらわれる。そして任命責任。そんなことで政権を失うとしたら悔しいだ
 ろう。
  昨夜戸川猪佐武の原作「小説吉田学校」の映画を観た。吉田茂は森繁久弥。やや演技
 過剰の部分もあったが政治家の駆け引き、暗闘が面白かった。古い政治劇かもしれないが、
 このような人間臭い動きがその時々の政権を造り出して来たのだ。そんな泥臭い暗闘を繰り
 返しながらも、ちゃんと国を動かす理念を枉げず、ぶれずに政策を貫く辺りは、昔の政治家
 の方が立派だったかもしれない。

  本年もよろしくお願いします。

 (以上この項終わり)

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