読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

新年を迎えて

2013年01月04日 | その他

本年もよろしく
   暮れから子どもの家族が寄り集まって大騒ぎだった。
 普段二人だけの静かな日常だが、時間が一挙に膨満し、またあっという間に去った。
 これも一年の締めくくりと始まりのひとときというか。
  孫も一年一年大人びてきて、もはや幼子のあどけなさも少ししか残っていない。その分
 自分が元気を失っているということか。

  2日にはいつものようにTVで早く起きて箱根駅伝を観た。東洋大と駒大の首位争いかと
 思われたが、なんと日体大が優勝。しかも総合優勝とは。それよりも何よりも我が母校が途
 中棄権で記録なし。来年は予選からスタートという屈辱的な姿で終わったことだ。観戦して
 いても何となく気分が乗らなかった。過去に14度も優勝している名門校だが、近年は中ど
 ころで優勝争いの顔ぶれにも名が出ない。今年も監督のあいさつが何となく気合いに欠け
 ていてちょっと嫌な予感がしたが、まさかこんな結果になろうとは。歴史に残る汚点などと
 言われるだろうが、当事者はつらい気持ちを生涯引きずることになるのだろうと思うとかわ
 いそうである。

  日体大の優勝を観て早々にTVを消して、久しぶりに街の中心部まで歩いた。およそ5キロ。
 日本海側は毎日のように大雪にさらされているが、その分こちらは快晴。雪はないが冬景色
 の田圃道を歩いた。

  昨年の新年のご挨拶を振り返ってみた。野田さんに対する期待がいかに大きかったか。
 
 「この先ぶれるかぶれないか。毅然たる姿勢で党内と対野党の攻撃に臨んでほしい。」
 (昨年の記事のコピー) 
  しかし毅然たる姿勢を貫いたあげくが総選挙での惨敗。このような結果になることは、ある
 程度予想していて良かったのかもしれない。人事と外交に対する感覚がずれていた。政治
 は人事だと思う。身体検査も必要だが、器でない人を年功や派閥で選んでいてはいずれ
 些細なことで足元をさらわれる。そして任命責任。そんなことで政権を失うとしたら悔しいだ
 ろう。
  昨夜戸川猪佐武の原作「小説吉田学校」の映画を観た。吉田茂は森繁久弥。やや演技
 過剰の部分もあったが政治家の駆け引き、暗闘が面白かった。古い政治劇かもしれないが、
 このような人間臭い動きがその時々の政権を造り出して来たのだ。そんな泥臭い暗闘を繰り
 返しながらも、ちゃんと国を動かす理念を枉げず、ぶれずに政策を貫く辺りは、昔の政治家
 の方が立派だったかもしれない。

  本年もよろしくお願いします。

 (以上この項終わり)

コメント
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