◇国立科学博物館の実験植物園
昨日は五月らしい天候ということもあって、勧められていた筑波
研究学園都市の一角にある国立科学博物館の実験植物園の特別展
「クレマチス展」を見学してきました。
まだ現役のころ隣の課が研究学園都市推進担当で、国策として進
めていた試験研究・教育機関の移転対策で苦闘していたのを想い出
しました。研究職の人たちは「そんな僻地に島流しされるのはいや
だ」と猛反対していたからです。最初は立派な道路だけが先行し、
砂埃が経っていました。
その後幾星霜、今や諸外国に胸を張って誇れる研究機関が林立し
ています。中でも率先移転した東京教育大(現筑波大)は研究学園
都市の盟主のごとく広大なキャンパス(250ha)を有し、素晴らし
い教育・研究環境が整えられています。
その一角に国立科学博物館の植物の研究推進のために設けた「実
験植物園」があります。広大な敷地(14万㎡)は「世界の生態区」
と「生命を支える多様性区」というエリアの中に23の分類で凡そ3
千種の植物が育てられています。
「クレマチス展」(6月日まで)は水生植物園の近くにあるクレ
マチス園で毎年4月下旬から6月初旬まで(今年は6月6日)開かれて
います。
普段自分が目にするのはもっともポピュラーなテッセン系で、こ
れら交配種を含め数千種類ものクレマチスがあるということで、そ
の代表的な品種1200株が栽培・展示されていました。
ついでに近くの水生植物園、熱帯雨林温室、サバンナ温室、熱帯資源
植物温室ものぞきました。広葉樹林などは次回に。
月曜日と祝・休日の翌日は休園。入園料は320円。ただし18歳未満と
65歳以上は無料でした。
(以上この項終わり)