JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

声楽は、技術に裏付けらた、心

2019年12月29日 | Weblog
井敬さんは、バリトン領域ですばらしい演奏をされています。
 2018年東京芸大の声楽公開講座で、名誉教授の瀬山詠子先生の衝撃のご指導の一曲、「ひぐらし」北山冬一郎作詞・団伊玖磨作曲。私は集団技術指導のつもりで応募したのですが、瀬山先生は「北山は、もっとも充実した時に戦争が友を目の前で失って帰ってきた」「人生はむなしいと戦争のようなくだらないものに人生を奪われた思いが背景にあるのです」と、曲の技術とともに、その心をご指導されました。え!この詩が!衝撃を受けたのです。


背筋に衝撃が走った「死んだ男の残したものは」。福井敬(テナー)氏のCD

2019年12月29日 | Weblog
 背筋に衝撃が走った「死んだ男の残したものは」。 「悲しくなったときは」福井敬氏(テナー)のCDです。
  私が歌いたいと思っても歌えない歌です。「妻が深い声ですね」と言ったとおり、バリトン領域の曲ばかりなのですが、それが、かえって、福井さんの深く強い思いを表現されており、私の心の中に沈んでいた思いを知らされました。
 「死んだ男の残したものは」こうゆう歌い方をするのか。まさに、背筋に衝撃が走った曲です。
 村上敏明先生・栗原大輔先生のつながりで、多くの超一流の先生方のご指導や演奏を聴く中で、「日本人とは何か」という課題の一端を知ることができ、感謝しています。