志位和夫委員長とブロガーのちきりんさんとの対談を週刊プレイボーイで読みました。ブロガーという名前を知らなかったのですが、ブログを書く援助をする人と言うことなのでしょうか。大変人気のあるブログを書いている、匿名の方のようです。
おもしろい対談です、ちきりんさんは、真っ向評価と疑問をぶっつけ、志位和夫委員長も真正面から答えています。
ちきりんさんが「党名を変えなかったのも賢い判断ですよね。『JBJ=日本興業銀行』という、歴史もあり海外でも通用していた名前の価値が理解できず、『みずほ』なんてアホな行名に変えてしまった民間企業より、共産党のほうがよほどブランドの価値を理解しています」「最近ワケのわからない名前の党ができましたが、もし共産党が党名を変えていたら現在の躍進はなかったと思います。」
などの意見は、若い方の日本共産党の見方の変化として貴重だと思います。
ちきりんさんは、解って言っておられて言っていると思いますが、「二段階革命論」を援用した巧みな立ち位置として、「『綱領』」を変え『庶民を守る党』というポジションにうまく転換されました」と語っています。
二段階革命論は、当初旧綱領の中にあったのですが、アメリカいいなり、大企業中心のいびつな日本を、まともな資本主義の社会への根本的に変えること。そして、連続的に社会主義社会へと変えることという内容を含んでいました。
新綱領では、資本主義で人類の歴史は終わりではない、未来社会の展望として、社会主義・共産主義社会を見通していますが、あくまで、国民多数の意志にもとづく、社会の段階的発展の見通しとして位置づけており、革命という言い方をしていません。さらに、めざそうという国民多数の合意が出来たとしても、その見通しも、そうとう長期にわたる、「過度期」を経過するだろうと考えています。
なお、プレイボーイ誌の解説の仕方は「封建主義社会から、資本主義そして、共産主義社会という二段階の革命論」というような書き方をされていますが、間違いで、資本主義社会の枠内での民主主義革命と社会主義革命という見通しを旧綱領はしていました。」