雑誌「前衛」2014年1月号に、不破哲三さんの古典講座第二巻「空想から科学へ」の対談が掲載されています。石川康宏(神戸大学院教授)、不破哲三さん、山口富男(党社会科学研究所副所長)です。
古典講座では、フランス革命史がかなり深く書かれていますが、私はこの講座を視聴した後、「物語フランス革命」を読みました。フランス革命の歴史的経過が非常にわかりやすく書かれており勉強になりました。
不破哲三さんは、歴史の発展・変革の立場から書かれており、事実の歴史的な意味が非常に鮮明になるという特徴があることがわかりました。
それと、フランス革命はそれを意味づける、思想がはっきりしているという点で、明治維新はどうだったのか?という新たな問題意識も生まれました。
日本共産党の立場がぶれない根本にある科学的な世界観と弁証法も、暗記するのではなく、現実の格闘のなかで生きた弁証法をつかむという、より、原則的で現実的で柔軟なありかたとしてとらえています。
さらに、日本共産党の日本経済の分析と具体的な政策の根底にある資本主義論です。
エンゲルスの弱点と利潤第一主義だと解明したマルクスの意味が全面的に明らかにされています。
未来社会論としての社会主義社会と展望の問題では、社会主義とは生産手段の社会化の意味について、長期にわたる過度期を経なければならないとの見解を示しています。
このことは中国など社会主義をめざす国の現実からも明らかです。
歴史の発展段階としての社会主義・共産主義は、経済的な土台だけではなく、人間の発展が肝心だとマルクスの視点から強調しています。