

万々飯店、高知のちゃんぽんのチャンピオンといわれる(ムシマルしか言っていないかもしれないが)、
僕たちの聖地へ。
まずお店の前のサンプルに見惚れます。

オムライスもあるじゃん・・・・楽器が買えない子供みたいにショーウィンドゥで立ち止まる。
あ、ガラスに指紋付いちゃった。
思わず手が伸びてしまったのである。すいません。
架空のトランペット買えない少年と違う点は、ムシマルは買いたいものが買えるということだ。
トランペット少年よ、さらば!
万々飯店
- 住 所:高知市越前町2丁目15番2号
- 電話番号:088-822-3690
- 定休日 :火曜日
- 営業時間:昼 11:00~15:00 / 夜 17:00~21:00
- 駐車場:あり(少し歩いた場所にあります)
入店。
メニュー検分。

飯とか一部漢字が使われずひらがな(「天津はん」とか)なのは、子供含めたファミリー層が多いのかもしれない。
ムシマルぐらいになると漢字かなまじりによってこれくらい推理する、推理というか妄想する。
裏面。

ラインナップが酒が飲めるやつだ!でも価格帯的に見て・・・・一人だと持て余す量ぽい。
でも、瓶ビールくらいならいいよね?
ムシマルは今日、車で来てないから、我慢しなくてもいいよね。

ビールと、タイトル通りちゃんぽんで。大盛りで。
さあ。
かつてムシマルは覚悟も前情報もなく頼んでしまって、残し・・・はしてなかったと思うがおいしく食べきれなかったことがある。
その過去を・・・・払拭したいのだよ。
上書きできるといいな。
だん、どん。

ビールにはなんと、おつまみ(冷や奴)付き。
控えめに言いましてサイコー。あなた・・・・わかってるやつですね。

嬉しくなった私は、冷や奴が好きだった。
そして、穏やかだった序章が終わり、
物語は暗転する、そしてフォーカス!
でかぁぁぁい!
ムシマルの手は普通サイズの拳だ、手で持つということが不可能だと感じるような、それはかたまりだった。

配膳の人はムキムキになるのでは?重さが見た目以上にあるのでは?
「ちゃんぽん」からどういうイメージを抱くかわかりませんが、八宝菜入りあんかけ麺というか五目あんかけ豪華版の麺というか、そんな感じです。
少なくともここのちゃんぽんはそうです。
(「餡かけかた焼きそば」とか「うどん+そば」とかもちゃんぽんって言わない?ちゃんぽんの懐が広すぎる問題)

熱気がまるでバサラのようだ。
(そして・・・ムシマルにとっては意外なことに、万々飯店さんにとっては当然ぽいことに、
意外に湯気が少ない・・・!)
餡かけ力で熱を逃がしてないのだ‥‥。
上から見つめてみる、
ドンブリというよりも、洗面器や鉢の方がスケール感覚は近そうです。

具だくさん。
モヤシにイカにキクラゲに白菜、人参えとせとらがちゃぷちゃぷ浮いたり沈んだりすいすいとかき分けたり。
いよいよ実食。
(実は、前回食べたときに序盤に舌を火傷して味がわかんなくなるという失態をしてしまったのだ。
今回こそは‥‥。)
餡かけひと啜り、ゆっくり!
甘くもなく辛くもなく、中庸なあんかけ。
旨み、感じます!
どれ麺リフト。
麺リフトをし続けないと、
猫舌じゃないけれど喉の方が熱に弱いムシマル、保たない。
(こいつはあれの出番かもしれない・・・・
お箸を二つ使って片手で麺リフトさましし、その間もう片手でいただくマンガで読んだやつを)
ハンター錠二の「二丁食い」だった気がします。
リフトされる麺。
お、重い。ズッシリの最上級といった感じ。

重力に心引かれた麺かもな。
ピーマン入っているな。
ネギキャベツきくらげ、しゃきっとしたのなんだろう?
ずるずるるるるるっ!
うまぁい・・・・・。
餡かけが本当に包囲網、ネズミ一匹逃さない。
まず熱い。
しかしそこは同じ轍は二度と踏まないかもしれないムシマル、
餡かけ絡んで、甘めなんですけれど、旨みも染み込んでいます。
さながら熱帯の海のように、ムシマルの魂を底知れぬ深みへ誘い入れます。
麺は素直な、餡かけをよく吸う性質です。
麺を掘り返すと、ばかみたいに麺が浮かんできました。
ばかじゃないのに。

あ、具材も美味しいです。
野菜が意外にしゃっきりぽん!
八宝菜が美味しいのと同じ原理です。
キャベツの厚いところ、食べでがある。
エンドウ入っている?
どこかにイカがいなかったか?
具探索の旅が始まりました。

ビールと合わせるには、少し優しい味わいかもしれませんでした。孫悟飯幼少期が闘いに向かない性格なのと一緒です。
ああでも白菜は、白菜はよい。歯ごたえ充分。
麺の啜り心地、そして噛み心地。
これらは飽きの来ない味わいをしている。

すりざりん?なに、この歯ごたえ?
イモだ。ちょっと珍しいかも。

おもしろいおもしろい。
・・・・・・・・・飽きの来ない味といったな。
量が量なので、嘘になってしまった。ちょっと変えたくなりました。
味変したくなってきました。
すまない・・・嘘をつくつもりはなかったんだ・・・すまない。
お酢。

おススメ味変であります。
サンラータン風というかなんというか、とろみさもするするとおおらかからなめらかになり、酸味で食欲増進します。

お腹が温かくなってきた。
麺を啜るだけ、啜る分だけ腹に灯がともっていくようでした。

ーーーいつの間にか本気になっていた。
突然、匕首のような満足感がムシマルの中に巻き起こった。
腹いっぱいゲージが満ちてきた!でもこのゲージ上昇幅なら、完食はいける、良かったです。
もう少し。
あれ、ムシマルが時間をかけすぎたせいか、麺がかたまりになっている様子。

麺が、かさぶたみたいに剥がれた?
あまりの熱量になんか固まってきたの?かたやきそばかん?
逆に、これが、
食感の味変もできてよかった。
汗がすごい。ムシマルの汗だ。
鍛冶屋さんなら平気かもしれない、それくらい選ばれた熱量のそばにいる。
あと二つくらい離れた席のおんちゃんもちゃんぽん食ってます。限られた人のメガ盛りメニューではなく、門戸の開かれたちゃんぽんです。
あ、そういえばソースのことを「そーす」ってしてたの、かわいかったなあ。

さあ、食べ進めてクライマックス。

クライマックスなのに麺がしこたまある!
お肉だと重たいとかじゃない、純粋な重たさ重量は高知トップクラス!とっ
「サシなら万々飯店ちゃんぽんだろう」って噂されそう。

麺は食べている間にも、餡かけを香ばしく吸収し大きくなる。
まるでDBのセルを相手にしているようだ。今までいくつもの餡を吸収したんだ‥‥。
神コロ様でさえ苦労した相手であるぞ。
ちゃんぽんで満ちてきたところからの、冷や奴ウマ!


別ベクトルの味が来ると、活性化されますね胃も。
これは信じていいことなんだよ。
何故って、冷や奴の後のちゃんぽん麵がこんなにもリスタート気分。

ビールも流し込む。
酩酊ではない、酩酊ではないが・・・・・・胃袋にいろいろなものが入りすぎて、この胃の重さが信じられなくなった。
―――――――――完食。

食べ終わってみると、あっけない気がした。
お腹いっぱいでゆっくりしか動けないけれど。
嘲笑っていてもいい、誰かが自分のこの姿を見ていてくれたらと思った。
いつの間にか、お水の氷が全部溶けていた。

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