足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1686 ~ 玄倉だより12月 ~

2019年12月23日 | 野生動物

観察月日  2019.12.8.快晴 5℃

観察場所  山北町 玄倉

 朝から雲一つない日本晴れ、元ビジターセンターの温度計は

2℃を指す。主の居なくなった大木には“ケヤキ”と記した樹名

板が付けられている。

 「何か昆虫がいる様ですよ」とRさん。幹と板の間を覗くと、黒

い平たい昆虫が重なり合っているのが見えた。約20匹程のヨ

コズナサシガメの幼虫だ。成長の過程を見守って行きたい。

 台風が大雨をもたらしてから2カ月になろうとするのに、ダム

の水面の色は黄土色だ。ヒドリガモの一群が対岸近くを泳い

でいるのが肉眼でも見える。

 「ダムの奥の水面にオシドリの群れが」誰かが呟いた。「どの

方向なの」の声と共に、皆の双眼鏡の向きが揃った。私もその

姿を捕えようとカメラのレンズを向けて見たが、800mmでは

無理の距離であった。

 その時、遠くで蹄の音が聞えたかと思うと、急に大きくなり、次

の瞬間私の背を掠めた。とっさに振り向くと若いメスジカが走り

去っていた。猟犬に追われているんだ。「可愛そうに」消える様

な声が流れ、それに、私の心も微かに共鳴した。「なぜだろう?」

 橋の中程で、紅葉した山腹をクマタカが勇壮に飛び抜けた。

西丹沢玄倉は、自然の姿を見せ、考えさせる課題を与える所だ。

ケヤキの幹に樹名板。

ヨコズナサシガメ

ダム

若ジカ が追われて駆け抜けた。

クマタカが勇壮に飛び抜けた。

ヒドリガモ。

今日の仲間。


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