足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

      No.883  ~スズメバチ♀の口器~

2010年08月25日 | 昆虫
                 
          
           観察月日  2010、7、8 晴 30℃
           観察場所  瀬谷区 瀬谷市民の森

           

        つゆの晴れ間を縫って、コナラとクヌギを主とした雑木林へ行っ
       てみた。もう
50年余も木を切っていない。どの木も樹高が高くなり、
       どこか元気もなく樹液の出ている木も見当たらない。だが、雑木林
       を人が利用していた頃はどの木にも勢いがあり、樹液が溢れ出て、
       醗酵した甘酸っぱい匂いが当たり一面に流れ、林の昆虫達が飛び廻
       っていた光景が目に浮かんだ。

        林の中を歩くと、辛くも僅かに樹液の浸み出しているクヌギがあ
       り、カナブン、ヨツボシケシキスイ、ヤセバエの仲間がいて、穏や
       かな夏らしい一駒がそこにあった。 

        ところが、羽音を立てて大型のスズメバチが飛来すると、その静
       けさは一瞬に破られた。ハチは樹液の近くに着陸するや、大きく頑
       丈そうな大顎を”カッ”と開き、カナブンに襲い掛かった。
3匹いた
       カナブンは退散、それでも15㎝程の距離を保って待機する。

        スズメバチは樹液へと口を持っていくと、次に大顎を開き、その
       間から刷毛状の口器を出し樹液を嘗め始めた。 

        スズメバチの口器は大顎だけでなく、他に強力な道具が隠されてい
       たのだ。

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿