足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1372 ~ 雨中の ヤマドリ♀に出会う ~

2015年12月29日 | 野鳥

観 察 月 日  2015.12.13.雨 9℃

観 察 場 所  山北町 玄倉

 10月も雨、11月も雨、12月も確りと雨降りで、3か月続いて

の雨降りとなってしまった。今日は、雨雲の中に、玄倉の集落

がすっぽりと入ってしまった景色だ。12月の雨と言ったら冷た

い雨だが、今日の雨は冷たくないのがせめてもの救いだ。

 まだ紅葉した葉を付けている木もあるが、殆どは裸木で、林

の下には雨水をたっぷりと含んだ落葉が積もっている。中でも

緑をペイントした蘚苔類の上に真紅のイロハモミジが置かれた

ものは、ドッキリする程印象的だ。又、緑の小さなガラス球を無

数に付けたタマゴゴケの(さく)は赤褐色に色付き、一際美し

い。

 丹沢湖は雨雲が立ち込め、水面は鉛色で重苦しいがその中

をカモが泳ぐ。

 「ホシハジロが19羽、マガモが6羽」と誰かが数える。時折ホ

シハジロが湖上を飛行する。

 「カモが1羽こっちへ飛んで来る」誰かが叫んだ。その声に振

り向いて見ると、私達に向かって一直線に飛んで来る。

 「カモじゃないよ、ヤマドリの雌だよ」野鳥に詳しいWさんが叫

んだ。尾羽を開き加減に、私達の頭上を飛び越え、湖にそそぐ

川を飛び越えススキの草原の中に降りた。

 ヤマドリは背丈を越すススキの中をゆっくりと歩き、時として

立ち止まっては頭を下げ何かを食べている。ススキの色付いた

葉の色と、ヤマドリの羽の柄と色彩とが融け込んで、動きに付い

て行けない。

 やがて飛び立ち、川を越えて閉館中のビジターセンターの敷

地内に消えた。

雨に煙る 玄倉集落

色を残す木もあるが、殆どは裸木だ。

苔類の付く岩の上に落ちた イロハモミジ。

タマゴケ

鉛色の丹沢湖 何の工事だろうか。水面をホシハジロが。

頭上を跳んだヤマドリが ススキの茂る原をゆっくりと歩く。

時折止まっては 餌を探す。

ヤマドリが ススキの枯葉色に溶け込む。

閉館中のビジターセンターの敷地内に消えた。

      寿 みなさん よいお年をお迎え下さい

 

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No. 1371 ~ フサザクラ と ベニマシコ ~

2015年12月26日 | 野鳥

観 察 月 日  2015.12.17.晴 9℃

観 察 場 所  清川村 宮が瀬

 人通りも少なく静かな林道なのだが、冬に入ると、先週もそして

今週も歩いていると、何人もの人とすれ違う。その殆どの人が、

長いレンズをつけた三脚を担いでいる。私もその一人なのだが、

木々の葉が落ち見通しの良くなる冬は、野鳥観察には絶好の

季節なのだ。

 野鳥を探しながら林道を歩いて行くと、先方に10人余りの人

だかりがあり、一方向にレンズを向けたり、指を指したりして

いる。誰か一人が野鳥を見付け撮影を始めると、歩いている人

が次々と溜まり、撮影会モドキになったのだ。

 私も例に漏れず近づき、レンズの向く方に目をやると、3羽の

ベニマシコがフサザクラの種子を嘴で摘まんでは食べていた。

見通しは良いが光線の具合が悪く、ベニマシコがシルエットとな

り体色が出ない。他の人達も何か小声で話しているが、残念がっ

ているのだろう。

 フサザクラと言えば、早春の頃他の木々の先頭を切って花を開く。

花と言っても花弁も蕚も無く、雄蕊が垂れ下がり、暗紅色の葯が目

立つ。フサザクラの林を遠方から見ると紅色の霞が掛かり早春を感

じさせる。しかし、花が盛りと咲いているその隣に、扇状の羽を持つ

種子が束状に付いている。「何と不思議な?植物よ!」とつい言いた

くなる。

 早春花を咲かせ、夏が過ぎ、実りの秋が来ても種子を散らす事なく

、再び春が来て花が咲いても種子は残っている。その不思議と思

える仕組みが、冬鳥たちの命を繋いでいる事を、フサザクラは知っ

ているだろうか。

 今度は私が、ベニマシコを見つけ撮影を始めると、次々人が足を

止め、団子状になって来た。

12月9日小中沢林道 紅葉が残っていた。

この1週間で 木の葉は落ちてしまった。

先に 人だかりが。

見ている先に 3羽のベニマシコが。

光の具合が 余り良くない。 フサザクラの種子を。

フサザクラと言えば、今年は3月11日咲き始めていた。

花が咲いているのに 種子が付いている。

今度は 私が見つけた。 やはり フサザクラの種子を。

こんな 小さな種なのに・・・・・

多くの冬鳥が世話になるのだろう。

 

 

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No. 1370 ~ アズマヤマアザミ に ベニマシコ ~

2015年12月25日 | 野鳥

観 察 月 日  2015.12.9.快晴 12℃

観 察 場 所  清川村 宮が瀬

宮が瀬湖畔を巡る小中沢林道の落葉は霜に飾られ、冬の到来を告げ

ていた。10月には花が咲き、チョウやガ、ハチやハナアブの仲間で賑

わっていたアズマヤマアザミの、その後が気になっていた。

 「あれから2カ月も過ぎているので枯れ草かな」は思い過ぎで、茎も葉

も緑を保ち、種も散り飛ぶ事なく、銀色の冠毛をなびかせていた。

 「これは林道にある他のアザミより花の時期が遅いから、まだ種子が

残っているのか」と林道脇の斜面の枯れ木の中に残る、アズマヤマアザ

ミの茂みを見つめた。その時、真後ろから林道を横切り、視野の外れか

ら尾を引く様に小型の野鳥が目の前に現われ、アズマヤマアザミの茎に

止まった。それは、体を薄い紅色に染めた今年初めての“ベニマシコ”で

あった。

 一息入れる様に辺りを眺めると、銀色の冠毛をまとめた花床に近づき

、頭を深く前に曲げると冠毛の元を加え、始めの姿勢に戻った。そして太

めの嘴をモゴモゴさせると冠毛は種子から離れ、逆光を受けて輝きなが

ら飛んで行った。

 残った種子を暫くは嘴でつぶしていたが、やがて呑み込んだのか再び

冠毛の中に、嘴を突っ込んだ。

 種子を遅くまで付けているアズマヤマアザミは、渡って来て間もない冬

鳥のベニマシコにとって、ありがたい食料なのであろう。

10月3日小中沢林道 アズマヤマアザミは蕾が多かった

咲き始めている花には 昆虫が集まっていた。 (イチモンジセセリ)

12月9日の小中沢林道 10月の時と違い、太陽高度が低くなった。 

冠毛が朝日に輝く。

その時、小形の野鳥が! 「ベニマシコ だ!」

 一息入れて 冠毛を啄ばみ始めた。

種を つまみだした。

冠毛は飛び 種子を食べている。

しばらくの時間 ここにとどまって食餌に費やす。

★ 小春日和の宮が瀬ダム  緩やかな時間が過ぎる。

 

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No.1369  ~ 小春日和 の 広沢寺へ ~

2015年12月11日 | 植物

観 察 月 日  2015.12.5 快晴 20℃

観 察 場 所  厚木市 広沢寺

七沢温泉を後に、不動尻へと向かう林道を行く。何処へ行くの

だろう、若い二人が重そうなザックを背負って歩いて行く。

 「この辺りに、ニジマスの養魚場があった」と思ったその時、意

外にも大きな羽ばたきの音が聞こえた。ネットが張られた養魚池

の中にアオサギが入っていて、私の姿に驚いたのだ。しかし、中

は雑然としていて、水の流れは無く、水も濁っていそうだ。ネット

の一部が開けられているのを見ると、使用していないのだろうか。

 信仰の山、鐘が岳が見えてきた。山並みが赤褐色に紅葉し、今

が盛りだ。鐘が岳を背景に、赤いトタン屋根の納屋が浮き出て見

える。

 1990年発行の“関東周辺 山と地酒の旅”新潮社刊が手元にあ

る。登山家坂倉登喜子さんの本だが、鐘が岳から日向山へ、日向

薬師から七沢温泉へと歩き、厚木の銘酒盛升酒造へと寄っている。

その口絵の写真にこの納屋が載っているが、その頃は茅葺き屋根

だ。当たりの山々に融け込んで、何とも趣があり、私もここを通る度

にカメラを向けた思い出がある。著者もその光景に引き付けられた

のだろう。

 そろそろ帰途につき、広沢寺に寄って見た。境内は左程広くはな

いが、巨木に囲まれている。本堂へと荒削りの石段を上がって行く

と、黒い艶やかな実が沢山落ちている。見上げるとクスノキの葉が、

紺碧の空を覆い実を付けているのだ。

 やがてサザンカの花のこぼれる七沢温泉に戻って来た。ホソヒ

ラタアブがホバリングをして、花粉目掛けて着地を試みる。

不動尻へ向かう 林道を行く。

突然の羽音にびっくり。 アオサギが。

赤いトタンやねの納屋 後ろが鐘が岳。

”関東周辺 山と地酒の旅” の本の写真には。

広沢寺の石段には クスノキの実が。

ベニシジミも 飛び出した。

サザンカの花に ホソヒラタアブが。

七沢温泉に 戻って来た。

                     ★ のんびりとした 一日であった。

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No. 1368 ~ 小春日和 の 七沢 ~

2015年12月10日 | 昆虫

観 察 月 日  2015.12.5 快晴 20℃

観 察 場 所  厚木市 七沢温泉

小春日和に誘われて、七沢温泉入口でバスを降りた。温泉の

入口には、“子宝の神”との立札があり、土手を背にして道祖

神が並び、一番奥には有難い石柱が立っていた。

 それに対する丘の上には徳雲寺があり、南には七沢城址と

言われる山が手に取る様に見える。現在は七沢病院が立って

いる。寺の庭外れは南向きの土手が一段下の畑へと降り、日

だまりそのもので暖かい。

 オオジシバリは花を付け、ノゲシは茎を伸ばして種の落下傘

を飛ばす。ヤマトシジミは何匹も活発に飛び交い、キチョウ、ベ

ニシジミ、ホソヒラタアブ、カメムシの仲間も元気だ。

 けたたましいモズの鳴き声に振り辺えると、電線で縄張りを主

張しているらしい。ひとしきり囀ると、畑の中の柿の木に移った。

複雑に伸びる枝の隙間を狙ってモズを写してみると、頭のすぐ先

を飛んでいるハエが見えた。春の様な日和に誘われて、昆虫達

の活動も活発のようだ。

 温泉を後に広沢寺へと向かう。この辺りは植物や昆虫を訪ねて

良く来た所だ。道路に沿って電柱が並ぶが、中でも道祖神の脇に

立つ電柱には思い出がある。それは、11月3日前後の風のない

よく晴れた日、当たりのテントウムシが一斉に飛び立ち、何故か

道祖神脇の電柱目掛けて集まり乱舞する光景に見入ってしまった。

越冬の為のお祭り?だったのだ。あれからどの位経ってか、その

電柱の脇を思い出しながら通ると、12月だと言うのにテントウムシ

が集まっているではないか。脇に立つと、次々に顔に当たって来る。

この暖かさに目を覚まし再びお祭りを始めたのであろうか。

徳雲寺の南向きの土手は 陽だまりだ。

オオジシバリは 花も種も。

ノゲシの花も 陽に包まれて。

モズが縄張りを。

柿の木の枝に来た モズを写したら。

思い出の 電柱を見たら。

テントウムシが 集まって お祭りか! 黄色の粒は卵。

これも テントウムシ 模様はいろいろ。

ハエトリグモと鉢合わせ。

電柱の温度を計ってみると・・・・・

               ★ これでは 冬は来たが 眠っていられないか?

 

 

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