水辺を シオヤアブが飛んだ
ループを描き マコモの葉上に戻った
恐ろしい程の姿だ
昆虫の飛ぶのを待つ
脚のつくりに注目
観 察 月 日 2013 7.21 晴 30℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県立自然環境保全センター)
空間をループに描き、元いたマコモの葉の上に戻って来た。
飛びだした時、肉眼では確認出来ないが、何やら獲物を捕え
たらしい。
双眼鏡で見て驚いた。太い口吻を差し込み胸の下に抱えて
いるのは、クロスズメバチではないか。相手には毒針と言う強
力な武器があるのに、どのようにして仕留めたのであろうか。
シオヤアブは、獲物が飛ばないか見通しの良い所に止まって
いる。その時大きな2個の複眼で空間を見張っているのだ。そ
れを知らずに飛行してきた昆虫には、即、反応して追尾する。
止まっている昆虫には反応しないが、空間を通過する昆虫に
はすぐ飛び立つ。見ていると、その範囲は1~3m位らしい。2
個の複眼に並ぶ個眼上を次々に移動する相手の像を捕捉して
飛び立つので正確度は高い。
クロスズメバチは、頭と胸の関節部を上部から口吻を差し込
まれている。飛行している所を上方から不意に攻撃されたのだ
ろう。それにはシオヤアブのループ状飛行が有効に働いている
のだろう。
シオヤアブの脚に注目して見ると、脚の先端に鋭い爪、じょく
盤は広く開き、そして附節、脛節に鋭い棘が何重にも生え、獲
物を確りと掴むしくみが出来ている。