観察 月日 7、 28 晴 24℃
観察 場所 群馬県 みなかみ町 (利根川源流)
私の背丈を超えるオタカラコウが黄色の花をつけ、オオウバユリ、
オニシモツケが次々と現れ、水辺には、ミズタビラコの小さな花が
和ませてくれる。
中でも50cm程の茎を伸ばしたタマガワホトトギスが、上部葉液に
花をつけ、花の黄色が暗い森を明るくする。
花の造りが面白く、雌蕊の花柱は三裂し、裂片はさらに2裂して、
腺毛状突起が並んでいる。雄蕊は6本、内3本は花柱の間に、後の3本
は柱頭の下に、約は下向きで花弁と相対している。
タイミングよくマルハナバチが飛来した。蜜は6枚ある花弁の付け
根の膨らみの中にある。ハチは吸う口を伸ばし、雄蕊、雌蕊と花弁と
の狭い間に潜りながら、吸蜜に余念がない。その時、咲いたばかりの
若い花は雄性で、ハチの背中に花粉が付き、他の雌性に転じた花へ花
粉を運び、受粉を助けることになる。
ホトトギスはマルハナバチと共に進化の道を歩んで来たのであろう。