足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1677 ~ ニホンザルの食事マナー ~

2019年10月23日 | 野生動物

観察月日  2019.10.9.晴 22℃

観察場所  清川村 宮ケ瀬

 暗くくすんだ樹林の中、白い円盤が浮き沈みして見えたのは、

シラネセンキュウであった。

 以前は林縁を明るく飾っていた様に思えるのだが、木々は成長

し枝を広げ陽を遮り、その上林縁のつる草が広がり、シラネセン

キュウは林内に追いやられた様に見える。

 暗い林の中から草藪の隙間を縫うように現れたのがセキヤノア

キチョウジだ。1m以上にも伸びる茎をもちながら、細くて柔ら

かい為に他の草と争うこともなくひっそりと咲いている。いつ見

ても興味を駆られるのは、蕾の時代、超小さく仁丹大であること

だ。故に開花しないとセキヤノアキチョウジの存在が解からない。

超小さな蕾のエネルギーは、不思議な存在だ。

 以前この林道で毎月観察会をやっていた事があった。秋、オニ

グルミの木の下を通ると緑の花床に包まれた果実が転げ落ちてい

た。皆喜んで皮をむき、褐色の堅果を取り出しては石で割り、中

の脂肪質の多い種子を取り出し、少し味見をした事があった。

 「オニグルミの堅果の割方、人間のと違うわ」散乱しているか

けらを拾いながら、Rさんが呟いた。

 暫くして、シロヨメナの咲く角を曲がると林道の先方に、点々

とニホンザルの集団がいるのに気が付いた。

 「頭上の木にも、サルがいますよ」とRさんが、私に知らせる。

大きなサルは木に登り枝を激しくゆすって、オニグルミの果実を

落とす。路上にいるサル達はそれを歯で砕いて食べている。砕く

音が聞こえる。当たり一面サルの吠える声が聞こえ出した。サル

の為にも、私たちの為にも、急遽戻る事にした。

シラネセンキュウ。

セキヤノアキチョウジ。

オニグルミの木の下で。

オニグルミの果実が落ちている?

堅果が。「人間のやり方と違うわ」とRさん。

シロヨメナの咲く角を曲がると。

ニホンザルの群れが。

大きなサルは、木に登り・・・・

子どものサルは


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