観 察 月 日 2014.12. 12.晴 4℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
10月12日 曇 18℃
「久々の参加になりました。前に来た(夏)はチョウや甲虫が
多かったのですが、クモやトンボやバッタが増えて、昆虫層か
らも秋を感じました。・・・・」
11月09日 曇 14℃
「秋になると飛んでいる雪虫が、冬を越す卵を産むために、雌
を探していたなんて知りませんでした。頑張っていたんですね。
今月はきれいな紅葉でしたが、来月は一面茶色くなっちゃうん
でしょうか。この時期限定の、綿あめだったり、ミカンだったり(葉っ
ぱの)匂いがしました。」
12月14日 晴 4℃
「1ヶ月ですっかり山の葉が落ちてしまいました。枯れ枝には 茶
色いのと、白っぽいのとあって、茶一色の景色になっていないのが、
おもしろかったです。色の変わったアケビの葉が青紫で、不思議な
色でした。」
西丹沢、玄倉の生き物たちの移り変わりを、自分の心で捉え、自
分の言葉で書いているのは、中学3年の女の子 華音さんです。
落葉樹の木々はすかり葉を落とし、尋ねても昆虫の姿もなく静ま
り返った丹沢湖畔を巡る林道を歩くと、秋には出会わなかった匂い
が漂ってきた。「山椒の匂いだ」と一人呟き抜ける様な青空を見上
げると、カラスザンショウの大木が枝を広げ、“かんざし”様に実を
付けていた。気が付くと“ネムノキ”“フサザクラ”
“ノイバラ””ツルウメモドキ“・・・・山は髪飾りの連続であった。
西丹沢は、夏の緑 秋の紅葉の賑やかさはなく 静かだ。
匂いに誘われて、見上げると・・・・・・
カラスザンショウの枝が・・・・・・
髪飾りの様に・・・・・・
ネムの細い枝が 空を覆う。
「カラ から」と 静かな音が・・・・・・
過ぎし 早春を飾った
フサザクラも 小さな羽を揺らして・・・・・
静かな西丹沢を 飾る。