足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1620 ~ 「はっと」 すること ~

2019年02月01日 | 野生動物

観察月日  2019.1.14.20.晴 8℃

観察場所  厚木市 七沢 (自然環境保全センター)

 

 私はミニ観の人達と、刈られたススキの広々とした原に立っている。

そこは、樹木見本園の北側の所だ。ここが昨年はススキの原では無か

った様に思うが、記憶が曖昧だ。と言う事は、ミニ観にとっては左程意

味の無い場所だったのだろう。

 それが、1月14日ミニ観日誌をめくった所「刈られているので原型は

崩れているが、多くの(?)の巣の跡があった」と。“ミニ観にとって、最

高の材料だ。”

 この広場は、みずきの会では毎月訪れている。本年度最初に興味を

引かれたのは、5月4日 白い花で一面が覆われ、ハルジョオンの花園

が出現した時の事だ。

 それが、6月17日には、ヒメジョオンの白い花にバトンタッチされ、ベ

ニシジミが吸蜜に訪れていた。

 7月27日、その後の変遷が気がかりになり、一人訪れてみた。広場

一面、膝丈程に成長したススキが風にそよぎ、ショウリョウバッタが葉

陰に融け込んでいた。ヒメムカシヨモギ、オオアレチノギクが背丈ほど

に伸び、小粒の花を付けていた。

 8月19日にはススキは一層成長し、原の中には入り難くなり、アレチ

マツヨイグサの黄色の花が目立った。

 その後11月17日、伸びたススキの穂波が揺れ、その美しさに心を引

かれたが、他の変化には気づかなかった。

 1月14日、20日、ミニ観の人達と刈られて横倒しになったセピア色の

ススキの原へ入った。「これかしら!」何本かに束ねたススキの上方に

葉を丸めて作られた巣を抱えた人がいた。それをきっかけに、見付けた

喜びを味わった人が何人もいた。

 その上で、「どうやって、作ったのか」「構造はどうなっている?」「柔ら

かくしたワラが出て来た」「これ糞だよね」・・・・“誰の巣だったのか”結論

が出た。

 それにしても、約半年来ていたのに、何も気付かなかったのは不思議

だ。人は自然に始めて出会った時、それは名前ではなく、「はっとした」気

に打たれる筈です。それを、失っていたのであろうか。

刈られたススキの原に 立っていた。 1月14日 20日

5月4日 ハルジョオンの花園。

6月17日ヒメジョオンにベニシジミ。

の原

7月27日の原

ショウリョウバッタ

膝丈程に成長。

1月14日 20日のミニ観でススキの刈られた原へ入った。

ススキを丸めた形が!

みんなで見つけて、みんなで考える。

誰の巣 だろう?

 

 


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