監察月日 2023. 10. 14. 晴
監察場所 横浜市
9月の頃は、シオカラトンボの♂、♀、が、庭に飛んで来ては日一杯、虫を
捕まえては過ごしていた。
10月5日、アキアカネが1匹、庭に現われた。それ以来数を少々増しながら
野菜に立てた支柱に止まり、小虫を捕えては食べ、日一杯過ごすようになった。
だがすべて♂で、♀は現われない。今までも庭に♀が現われた記憶がない。考
て見れば、不思議に思える。
9月ヒガンバナの咲く頃、丹沢大山山麓の米作地域の田んぼを歩いて見ると
アカトンボの ♂♀がつながりがりになり、数多くの産卵している風景が見られる
のが通例であった。(が、今年はどうであったろうか!) だから、我が庭に飛ん
でくる余裕などある筈がない。産卵と言う大事な生命の祭りを終え、自分の遺伝
子を渡し終えた満足感、余裕ある♂達が活動的に、我が庭に立ち寄り現われる
野であるらしい。
10月14日、 「あれっ!!」 と無意識に振り向いた支柱の先に、腹部が赤く
染まっていない アキアカネが。
体全体が橙色、腹部が赤化してないが、それが不思議に引かれる。♂と比べて
胸部から腹部に入る、その辺りがふっくらとして、橙色の色もつやがあって美しい。
その時、(しっぽ、子供お頃の横浜ことば)腹部の先端近く、小さな粒が光った。
ひとつ、二つ、三つ、四つ、光った。 卵 だ。どこか近くの水場にでも、寄って来た
のだろうか。腹部先端の1,2節てまえの下部に突き出た産卵弁が。
アキアカネは、「冬水田んぼ」が従来の故郷だ。産卵された卵は、そのまま冬を
越す。今の田んぼは、冬は乾田。卵はどうなる。 「冬水田んぼ」が恋いしいね。
アキアカネ 胸の縦じまの先が尖る ♂
丹沢大山山麓2012.9.14
アカトンボのつながり産卵が盛ん2012.9.14
振り向いたら アキアカネの雌が
赤化は無いが 美しい 腹部の先 卵が 光った。
産卵弁が