観 察 月 日 2016.5.20.晴 21℃
観 察 場 所 横浜市 緑区 新治市民の森
けやきの会の人達と訪れた新治市民の森は、緑に包まれていた。
クリ林はまだ穂状の蕾は硬いが、独特の匂いが漂って来る所をみ
ると、どこかで蕾がほころび始めているのだろう。
林床は草原で、赤紫のノアザミが幾つも花を付け、ニッポンヒゲナ
ガハナバチが吸蜜に来ていた。
クリ林に別れを告げ、雑木林の中の道を進むと、前方に人が立ち
止まっているのが見えた。近寄って見ると大きめの翅をひらひらさせ、
体を垂直にして飛んでいる昆虫が目に入った。「この昆虫、何ですか
?」2~3人の人がそれを指さして、私の顔を見た。「トンボではない
が、ヘビトンボですよ」と答えた。「ヘビ??」と怪訝な顔をしたと同時
に、興味が倍増した様で他の人も集まって来た。
ヘビトンボは、飛んでは草上に降り、再び飛んでは・・を繰り返す。
カメラに収め、頭を拡大して見たFさんが、「スゴイ!エーリアンだ!」
と叫ぶ。
ヘビトンボには何度も出会っているが、長野県等々自然豊かな山間
部で、県内では厚木の記憶がある。幼虫は綺麗な流れに棲息するの
で、新治で出会うとは思わなかった。以前は、横浜にも記録はあるが、
谷戸の開発で棲息は難しい。
昼に皆が集まった所で、「昔は幼虫を“孫太郎虫”と言って、幼児の
疳の虫の薬として行商したそうだ」と話をした。すると、「子育ての頃、幼
子を医者に連れて行ったら〝疳の虫“と言う病気は無いと言われた」と
Iさんが笑った。そう言えば、昔からある物だが、我が国の薬事法に認め
られた事がない民間薬?の様だ。
クリ林の下は草原で ノアザミの花が。
花には ニッポンヒグナガハナバチが自慢の長いアンテナを!
道の中央をヒラヒラ飛ぶ昆虫が。「これ何ですか?」と。
”トンボ” じゃないよね!
飛んでは止まり・・・を繰り返す。
やっと、落ち付いたのかな? こんな止まり方。
「スゴイ! エーリアンだ!」と・・・
★ ヘビ と名を付けた人の気持ちが 解りそう!