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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

no1778 庭の ツリフネソウ

2023年09月26日 | 植物

観察月日  2023 9 19 晴 35℃
観察場所  横浜市

“箱根のツリフネソウは、花を咲かせた見たいです。
  先生の庭のツリフネソウは、去年は11月頃でしたが、
  今年は、もう咲いていますか。
  箱根の方が、咲くのが早いものなのでしょうか!“
 と言う、ラインが夕方入って来た。
  長い間、家を開けていた者にとって、その代償は、草や木は
 茂り放題、見るも哀れの風景で、何とかしなければと、悩みは
付きない。      
 家に帰って、先ずは頭に浮かんだ事は、「昨年苗を頂き、秋
には花を付けたツリフネソウ、種を突ばしたのは確認したもの
の、草の束に覆われ、発芽成長しているか」心配になった。
 その当たりと思われる草の茂みを、搔き分けて見たら、幸運                 

にも苗が育っていた。それ以来、今年の秋の晴天続き、と灼熱             

 に負けない様、毎日の散水に励んでいる。カの様に種子を突

ばしたまでを載せ、その後ブログを休んでい               

たのに、思い出してくれる人がいるのが嬉しい。
 9月20日朝6時、散水時に覗いて見たら、初1輪花を付けてい                                                                        た。                                                       私の仲間の“辻村さん”が箱根を中心にすばらしい生き物の            

様子を発信しているが、ツリフネソウを載せていた。

草の藪の中


ヘクソカズラと言う名の植物

2023年08月20日 | 植物

    観察月日    2023. 8. 20. 35℃

    観察場所    横 浜 市

     半年程家を空けていると庭の様子は異変した。60年程前に澄んだ頃の野の花咲く草を

   植えていた筈が、コセンダングサやオオアレチノギク等外来植物が背を伸ばし、光を覆い、

   オニドコロやヤマノイモ等がからみつき、荒れ野の一画になってしまった。

    中でも優勢なつる草は、ヘクソカズラで、くさといわず庭木にも絡まりそのままにしておくわ

   けには行かない。伸びたばかりの蔓は、掴んで引けば千切れるが、伸び来た蔓は皮が丈夫

   で切れない。

   ここまで書くと何の事もない草と思うが、とてつもない悪臭が臭い、これを読むような人はつ

   かんだりはしない。万葉の時代の人々もこれには懲りているらしい。

     * さいかちにはいおほどれる くそかつら 絶ゆることなく宮任せむ 万葉集

   江戸の時代にはいてから へ が付けられこの悪臭は葉を食べあらす昆虫から身を守るす

   べで、悪臭のもとは メルカプタン というガスで昆虫が嫌う物質だ。

    以前、長崎に住んでいた甥が遊びに来た時、この花をつまみ採り、「意地悪をすると、や

   いと するよ」と私の腕に持って来たのを、思い出した。花の新は赤く、廻りはもぐさを積み

   上げた形から、子供の遊びにしていたらしい。そこから ヤイトバナ の名が生まれたのか

   も知れない。

    ヘクソカズラの名はいかにも「気の毒だ」と植物学者が云ったのだろうか? サオトメバナ

   の名もあり、三浦半島等で見られるヘクソカズラの海岸型には、ハマサオトメカズラの名が

   残っている。

    せつかくメルタプタンを得たヘクソカズラには、スズメガの仲間のホシホウジャクが産卵

   し、幼虫が育っている。

   ヘクソカズラのつるが伸びる

   

   花はきれいだ

   


No. 1776 ~ ツリフネソウ の ポリネーターか ~ 

2022年11月24日 | 植物

観察月日  2022 11.15.雨 14℃

観察場所  横浜市

  土に下ろしたツリフネソウの苗は、その後は野草の中に紛れ

ながら危なげな成長をしていたが、9月19日ガラス細工の様

な透ける枝先に幾つもの蕾を従えて、赤紫の見事な花を開

いた。

花の作りは、虫達を呼ぶ見事な赤紫の3枚の花弁と3枚の

蕚片から成り、その蕚片の1枚が筒状となり先が距となって

蜜を貯める作りに成っている。その筒のサイズはマルハナ

バチに合わせて作られていて、他のハチは筒に潜る事は出

来ない。ツリフネソウは、蜜と交換に筒の天井から突き出た

雄蕊、雌蕊を用意しマルハナバチの背中に花粉を付け受粉

の仕掛けを用意している。そこでマルハナバチはツリフネソ

ウの花粉媒介者として知られている。

所が私の庭には、マルハナバチは見ない。舗装が多い住宅

地域には住めないのだろう。疑問に思って見ていると、ホソヒ

ラタアブが花に来ているのを見掛けた。止まると体を起し下っ

ている雄蕊、雌蕊の花粉を採り始めた。受粉の役に立つだろ

うか。

明るい赤紫色、開花前日の可愛い蕾の形が好きで、つい“金魚”

と呼んでしまう。その花弁も茶色にしぼんで、種を含んだ緑の鞘

が出来た。光を通すと丸い種が2個見える。バネ自掛け?で種

を飛ばすのは有名。そのエネルギーを感じたくて、鞘を手の中で

軽く握ってみた。すぐにはじけ、皮膚を刺激した。私の体温を感じ

たのだ。  植物の持つエネルギはすごいものだ!

ツリフネソウの花が咲いた。

花弁3枚、蕚が3枚内1枚は筒状だ。

ホソヒラタアブが花にやって来る。

ツリフネソウの黄色い所が、着地点の印だ。

花の中をよく見て天井から突き出ている、おしべ、めしべへ。花粉を食べに。花粉媒介!

予想より大きな種が2個透けて見える。間もなく弾けるだろう。

弾けるエネルギーを感じたくて、取って、そっと手の平に握る。間もなく弾け・・・・・

種子を拡大してみた。色々な模様、役目があるのだろうか。

 

 

 


No.1764 ~オオマツヨイグサが咲いた~

2022年06月06日 | 植物

観察月日  2022 6. 6.雨 17℃

観察場所  YOKOHAMA

今朝は本降りの雨。部屋のシャッターを上げると、すぐ目の前にある

オオマツヨイグサの黄色い花が目に入った。それは雨に打たれて、

しなだれていて、昨夕、今年初めて花を開いたものなのだ。

 昨年の開花日は、6月6日なので、今年は1日早い事に成る。

 

 50年程前、群馬県昭和村へ生物調査に行った折り、広い畑の中を車

で走った事があった。その時前方の空に、広大な虹が掛かった。「この

まま行ったら虹の下を潜れそうだ」と夢の話を仲間と交わし、車のアク

セルを踏み込んだ道は、黄色一色に揺れるオオマツヨイグサの原で

あった。

 今、庭を賑わすオオマツヨイグサの元は、昭和村の種が出発点なの

である。或る年は庭一面を黄色に飾り、或る年は姿を消した年もあっ

た。が、絶えることなく現在まであるのは、北アメリカ原産二年草の帰

化植物に起因している。庭でも安定している本邦産野草園には入れ

ず、菜園の片隅を移り住んでいる。

 現在も、1m以上に茎を伸ばし、花を咲かせる株があるかと思えば

、畑地の高さで葉を広げ、来年を待つ株がある。種子は地中に入り

今年発芽しなかったものは、条件次第で以降の発芽を待つと言う。

今年は 開花6月5日だ。

黄色い蕾があるので 今日も 夕暮れは賑やかそう。

来年を待つ株。 ニラの株の中で。


No. 1763 ~ ホタルブクロが咲いた ~

2022年06月05日 | 植物

観察月日  2022 6. 5.晴 27℃

観察場所  横浜市

 予報では曇りの一日であったが、朝早くから陽が射し、青空の

中に墨色の千切れ雲が浮かんではいるが、さわやかな一日が

始まった。

 毎日私の脳裏から離れないのは、5月にブログを一度も書け

なかった事だ。世間一般は結構自由に出歩いているが、今まで

何度も書いている様に、コロナで自重している間に、自分自身

の体調に自信が持てなくなってしまった。

 それに引き換え、庭作業に明け暮れした毎日であったので、

庭の草木はこれに少しばかり応えてくれている。

 

 狭い庭ではあるが、住まいを除き土の部分を略二等分し、

片方は野の草を入れ、植え木は、略果物を植え,後は菜園、収穫物

は家で食べたり、近所に分けたり楽しんでいる。

 季節が進むにつれ、変化して行く様子を載せて行こうかと、考えて

います。

 今日、庭のホタルブクロが、花を開きました。昨年は5月31日

でしたので少々遅い様です。もう20年程前、伊勢原のグリンイ

ンストラクターの方が、「庭のホタルブクロが増えて増えて!」と

沢山の苗を持って来てくれました。私の庭の物は、その一株が

スタートです。

 一昨日蕾が膨らみ、色も濃くなったので、すぐにでも咲くかと

思ったら、時間が掛かりました。それには、大事な訳があった

様です。

庭の半分は野の草、半分は菜園だ。

ホタルブクロの蕾が、大きくなったが・・・・

翌日には、咲かなかった。思ったより時間がかかった!