観 察 月 日 2017.4. 20.快晴 20℃
観 察 場 所 秦野市 弘法山
自興院のサクラは葉桜となり、シャガの花が目立つ様になっ
た。裏へ回り、弘法山の南面の山道に入る。
ヤマブキの花が黄色の波を送り、足元にはクサイチゴの白い
花が目を引く。昨年の春の山道はキジムシロの花で覆われて
いて、ビロウドツリアブが長い口吻を伸ばし、ホバリングしなが
ら訪れていたが、今年は見られない。冬から春にかけ天候不
順で乾燥し株を枯らしたのか、その理由は解らない。タンポポ
の花冠の上に小さなキリギリスガ乗り、アンテナをしまい昼寝
の様だ。他の1匹は食欲旺盛で、花弁が千切れる程食べてい
る。ヤブキリの幼虫は小さい時はタンポポの花弁を食べている
植物食だが、、成長するに従って虫等を捕食する肉食に変化
する。
まだ蕾の時期かと思い込んでいたら、太い茎の上に赤紫の立
派な花を付けていた。花に気を取られていたら、冬を越して来た
キタキチョウが精いっぱいストローを伸ばして吸蜜していた。立
派な花の蜜は、豊富なエネルギーが詰まっているのだろう。同
じく、成虫で冬を耐えて来たムラサキシジミが羽を開き、太陽の
エネルギーを集めている。アラカシが幼虫の食草なので産卵か
とカメラで追って見たが、その行動は起きなかった。
足元のクサイチゴの花弁が、紫外線を反射してか白く光って
見えたのでレンズを寄せて見ると、一枚の花弁に化けたツバ
メシジミが、細い尾状突起を風に揺らしていた。かと思うと、小
さいながら蛇紋を付けたウラナミシジミが羽の開閉をしていた。
下山途中でミヤマセセリに出会った。昨年は、何匹にも出会っ
たものを、今年は只この一匹で寂しか
裏山の道を行くと ヤマブキが満開だ。
足元のカントウタンポポには ヤブキリの幼虫が。
ノアザミの花に キチョウが。
冬を越して来た ムラサキシジミが。
ノイチゴの花に ツバメシジミ。
小さな蛇の目を羽に付ける ヒメウラナミシジミ。
今年は ミヤマセセリは 唯1匹だけ。