露を飲むトゲナナフシ
水槽の底に糞とともに産み落とされた卵
産み落とされた卵 真横から見る
斜めから見ると
産卵口を正面から見る
解剖すると卵管に卵が見えた 左が産卵口
奥にもう1個卵が 産卵を待ていた
左が卵管内にあった卵 右は産卵された卵
観 察 月 日 2011 11 27 晴 15℃
観 察 場 所 山北町 玄倉(産) 瀬谷(飼育)
「あら!産卵しそうだわ」
Rさんの声。撮影の準備をしようと急ぎ見た時には、産みかけた
卵は腹部へ戻された様で、見当たらなかった。
トゲナナフシを飼育し始めたのは11月13日で、今日まで17日、
その間に13個の卵を産んだ。1個の日、2個の日もあれば、産
卵しない日もあった。
産卵は落下方式で、飼育水槽の底に糞と共に転がっていた。ナ
ナフシ類の産卵は多くの昆虫と違い、野外であれば卵は地上にば
ら撒かれる。初夏の頃孵化した幼虫は餌の植物を求めて、探し歩
く事になるのであろう。
又、卵の形も種によって違うものの、トゲナナフシでは計測す
ると約2.5mmと昆虫の卵としては大きい。卵の形もそれぞれ違う
が、円形の蓋が付いていて、縦にして見ると、私には茶道具の
“なつめ”の形に見えて仕方がない。
「産卵しそうだわ」の言葉が頭に残り、後日解剖して見ると、
腹部の卵管内に産卵直前の卵が2個残されていた。