「あら! 可愛い芽が・・・・・・」
いまは、若い実が下がっている
”おはじき遊び” でもしょうか
種には、裏と表?違いがある
表皮をむくと・・・・・・・
まだ地面は遠いのに、もう毛根が
これからの成長が、楽しみだ
観 察 月 日 2011 6、19 曇 22℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
「あら! 可愛い芽が出ているわ」
Rさんの声に、地面を見るとフジの種子から細い根が出ていた。
今は青い実だが、昨年の秋には、よじれた鞘と共に、弾かれ
た種が沢山落ちていた。自然観察の時にでも“おはじき遊び”
をしようと、沢山拾って置いたのだ。フジの種は遊びが出来る
程硬い。それにはそれなりの訳があるのだろうが、反面、発芽
するには大きなエネルギーがいる事だろう。
秋に拾った種の表皮をはがすと張り詰めた子葉と幼植物にな
る胚が収納されていた。
フジの種は平たく円盤状だ。その横の一点の皮が破れ根が出
ている。それは、ループ状に一回巻いてから地面に向かって伸
びている。想像道理の力仕事だ。
伸びた主根をルーペで見ると微小な根毛が出ている。水分や
養分を吸収し運ぶのだが、まだ地面には距離があるのに用意し
ている。
今後アクシデントもなく成長が進めば、子葉はどのようにな
るか、次にはどんな姿を見せてくれるか楽しみである。