観察月日 2019.3.27.晴 18℃
観察場所 厚木市 不動尻
「Sensei!!」10m程先を歩いていたRさんが、私が顔を
向けるよう、抑えた声で送ってきた。
その時の私は、林道の脇に溜まった落葉の中に育ったフデ
リンドウが蕾を付けていたのでそれをカメラで狙っていた。
私は頭を起し、Rさんの方に目を向けると、早急らしい手の
合図は目に映ったものの、Rさんのすぐ横を走って行くアナ
グマに、引かれる様に焦点が結んでいた。
それは動画の様にゆっくりと走り行く後ろ姿で、相撲取りの
様な丸々としたお尻を振りながら短い足で去って行く姿であ
った。私はその姿を記録しようとカメラを向けた。
ところがその時、「それではないの、こっちに来て」とRさん。
私は去り行くアナグマを目で追いつつ、Rさんの所へ走り寄
った。
するとどうだろう!。山側の斜面の上に、鼻のつんと、顔に
茶色の2本の帯、そこに焦げ茶色の円模様、そして2個の小
さな目が光り、もう1匹のアナグマがいた。
「1匹が先に行ってしまったので、この子は私がいたので着い
て行けず、どうしようかと思案に暮れているのよ」とRさん。私
が2~3コマシャッターを切ると、アナグマはゆっくりと斜面を
登ると、土の中に姿は消えた。そこには巣穴があったのだ。
ついて行けなかったアナグマは、若いらしく、毛並みがキレ
イ、優しい顔に見えたので雌ではないだろうか。
アナグマはキレイ好きの動物の様で、林道から巣穴までの
けもの道は平に均されていて、落葉や木枝、小石等ない。
それと、アナグマの出産は3月中旬から4月上旬と言われる
ので、もしすると、巣穴に可愛い子がいるのかもしれない。
フデリンドウの蕾を撮影していた。
Rさんが 私を呼んだ。
山側の斜面に アナグマが!
ついて行けないで 困っている。
キレイに している けもの道。
その後 不動尻へと向かった。
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