田んぼが煙る
ズームすると
台風17号が来る 農家は大忙し
家族総出でコンバインがフル活動
アッという間に 玄米は袋詰め
籾殻を焼いた後 残った炭化物は田んぼに還元
収穫後の田んぼの土手にヒガンバナの赤が
稲刈りが終わり 土手の草原へ移動したハネナガイナゴ
まだ蕾状態のヒガンバナも沢山あった
今年のヒガンバナは1週間以上遅れているようだ
観 察 月 日 2012.9.29 晴 32℃
観 察 場 所 伊勢原市 日向新田
影の部分は薄はなだ色に染めた白煙が、広い田んぼに棚引いていた。
一週間前に訪れた時は、稲穂の波の日向新田も、今日再度訪ねてみ
ると田んぼの風景は一変していた。
白煙棚引くそれは何かと、田んぼの向こうをズームして見ると、火の世
話をしている人の影が右に左に動き、黒く焼け焦げた籾殻の小山が幾つ
も映し出された。
台風17号が迫っている今日、農家の人が総出で、田んぼのいなぎで天
日干しした稲をコンバインにかけて玄米にしている。その籾殻の焼ける煙
が収穫の秋の風景を描いているのだ。
収穫の終わった田んぼの土手には、ヒカンバナの赤が眩しかった。
毎年お盆の頃には花を開くヒガンバナも、夏から秋に掛けて雨の少なかっ
た今年のお盆には、花が間に合わなかった。その後雨があり、水を吸った
球根の花芽は一気に成長したのだろう。
「何かいい写真が撮れましたか」
突然声を掛けられ、振り向くと以前みどりの財団で仕事をしたK君のお父
さんであった。
K君との頃、ヒガンバナの伸びる速さを知ろうと花茎にモノサシ状に印し
を付けてみた。確か1日に5㎝も伸び驚いた記憶がよみがえった。