観 察 月 日 2011、2、22 快晴 18℃
観 察 場 所 松田町 松田山
桜は蕾と咲き始めは花の色は濃く、開ききると色褪せてくる。
蕾も多いが開き始めの花も多く、五分咲きなのだろうが、山の
斜面は桜色と言うよりは桃色に染まっていた。
お花見に来た人の列が続き、立ち止まってはレンズを花に向
けるカメラマンが多く賑やかだ。それにも増して賑やかなのが
メジロ達だ。
松田の早咲き桜は、一つの花芽から数個の花が開き、それが
束状に下向きに咲いている。そこでメジロは花の付いている細
い枝に止まり、花を下から覗き込むようにして嘴を入れ蜜を吸
うか、細い枝に逆垂の体形をして吸蜜している。正確に言えば、
メジロの舌先は刷毛状になっているので“集める”と言う方が
適当かもしれない。
賑わうメジロに対して、蜜を好む筈のヒヨドリの姿が少ない。
早咲き桜は花の付く枝が細く、ヒヨドリの体重では重すぎるの
だろうか。
カメラを手にして気付いたのは、メジロが次の枝へ移る時、
その第一動作は飛ぶと言うより、跳び出す様で、その後、羽を
開く様だ。
松田山の雑踏を避け、裏山へ歩を進めると静寂の世界があっ
た。収穫を終えた緑の蜜柑畑、貯蔵小屋の後ろに、春化粧の富
士が迫っていた。