突然モンシロチョウが飛びだした(カーテンで一休み)
ガラス戸に止まる
植木鉢に残っていた羽化した蛹の殻
羽化した所へもう一度
はちみつを水で薄め、綿棒にしみこませ
モンシロチョウに与える
観 察 月 日 2013 1.5.晴 7℃
観 察 場 所 横浜市 瀬谷区
突然部屋の中にモンシロチョウが飛び出し舞い始めたのには家中
がびっくりした。「なんで、この寒い季節に」の疑問が飛んだが、私に
は思い当たる事があった。
家にはベンジャミンゴムノキがあり、夏の間は外へ出してあるが、11
月の中頃室内に取り入れたのだ。予感は的中し、植木鉢には羽化した
蛹の殻が残されていた。
モンシロチョウは、もともと北方の蝶で幼虫も寒さに強く、庭の菜園に
はいつまでも幼虫がいて白菜は穴だらけとなった。
モンシロチョウの蛹は日長に左右されず、幼虫の時の気温が20℃
より高ければ非休眠蛹になり、20℃より低ければ休眠蛹になって越冬
する。その間どんなに暖かい日があっても、1ヶ月~2ヶ月ほどの冬の
寒さに振れなければ、休眠から目覚めない様自然のセキリティーが被
せられている。鉢を蛹化場所に選んだチョウは、室内に取り込まれると
は思っていなかっただろう。室内は暖かく羽化する条件は充分だが、
冬の寒さに振れる必要日数を満たしていたかは、厳しかった様に思う。
モンシロチョウの対寒性を見ようと、野外で-2℃の枯れ草の中に
一晩置いたところ、翌朝地上に落ちていたが、室内に入れると間もなく
飛び立た。現在蜂蜜水を与えている。早春の頃モンシロチョウがいち
早く飛び立つのは、季節を読み取る仕組みを身に付けているからなのだ。