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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.1197 ~ 突然の アズマヒキガエル ~

2013年11月27日 | 野生動物

観 察 月 日  2013 11.24.晴 18℃

観 察 場 所  横浜市 瀬谷区

 ここの処午前は机に向かい、午後は広くもない庭で、スコップを片手に

庭仕事をしている。思う事があって、今までの庭木を果樹に変えているのだ。

 この日も隣との境に、生垣代わりに柑橘類品種を数本植えようと穴を掘っ

ていると、足元をもずもず歩く生き物を感じた。それは思いもよらぬアズマヒ

キガエルであった。

 我が家は住宅地の一画にあり、道路は舗装、隣家との境はブロック塀で、

自然にカエルの棲息している環境ではない。だが、一つだけ気がかりな事

があった。2010年の春、必要があって、ヤマアカガエルとアズマヒキガエ

ルのオタマジャクシを庭で飼育し、その成長を撮影記録した事があった。両

種共に5月末には変態し、スイレン鉢から外へと旅立ったのである。

 その後始めは気にしてはいたが、カエルに出会う事もなく意識の中では忘

却していった。庭には、カナヘビが這い廻り野鳥も来るので、幼い時には捕

食された可能性は大きいが、その反面菜園あり、野草ありで、カエルの餌と

なるミミズや昆虫の幼虫も多く、餌は豊富にあると思われる。

 あれから3年が過ぎ、その時のオタマジャクシが立派なアズマヒキガエル

に育ったのであろうか。であればこの上なく嬉しい事だ。

 眠りを邪魔されたヒキガエルは、しばらくすると、お尻をもずもずさせると

土の中へと埋もれていった。今年の冬も庭で無事越冬する事を祈りたい。

庭の草木を植え変え中 ここはブルーベリーとキンカンを植えてみた

突然のアズマヒキガエルにビックリ!腹部を膨らませて威嚇の姿勢

2010年5月30日アズマヒキガエルがスイレンの葉上に上がった。体長は1cmもない。

陸に上がったばかりの、アズマヒキガエルとヤマアカガエル。ヒキガエルの方がはるかに小さい。

やがて、お尻から土の中へ潜っていった。

 


No.1196 ~ 弘法山の生き物達 ~

2013年11月25日 | 植物

観 察 月 日  2013 11.8.晴 21℃

観 察 場 所  秦野市 弘法山

 登山道入り口で、花・実・蝶に見とれて随分長い時間とどまってしまった。

これでは昼までには山頂に着きそうもない。まだ見たい思いを残して歩き

始めた。

 道の両側には、釣り竿の先にぼんぼりを付けた様なコウヤボウキが、風も

無いのに頭を揺らし私達を迎えてくれた。オケラの花も見られるかと思ってい

たが、既に実になっていて、記憶違いであった。

 この道の秋で期待していたのはリュウノウギクで、今が盛りと咲き誇っていた。

頭花は5cm程で、舌弁花は白く、頭花を集めた大きな株が、急登の道を次々

と飾っている。花には、アブやハエの仲間が花粉を食べにやってくる。花が平面

的なので、飛んでいる彼らには良く見えるし、着陸し易いのだろう。花にとって効

率良く送粉してくれるポリネーターのお客さんにはサービスをしているのだ。

 花に来ているアブやハエの仲間の目を見ると、思わぬ模様があったり、形に変

化があったりして面白い。目に迷い道の模様が付いていたり、筋が何本も引か

れていたり不思議だ。球状の大きな目に、単眼が散りばめられている複眼にど

の様な効果があるのだろうか。

 丸太を使った段状の道を、秋の花を見ながらしばらく登ると、弘法山山頂の

鐘楼の横に跳び出した。昼も大分過ぎたので人影は少なかった。

 下山は、東海大駅方面の道を選んだ。

リュノウギクの花束がつづく

ハナアブの仲間 目に迷い道の模様が

ハエの仲間 目に線模様が

ハエの仲間 頭の形が、目の形が。

コウヤボウキは花盛り

オケラの花は既に 実に

下山路には、昔ながらの土手が続き、野の花が咲き蝶が飛び楽しい

ヤマハッカは花盛り

ウラナミシジミが吸蜜に

コセンダングサには モンキチョウが

ウラギンシジミが葉蔭で一休み♂

アカボシゴマダラの幼虫 もうすぐ冬越し

 

 

 


No. ~ 弘法山山麓の 生き物達 ~

2013年11月22日 | 昆虫

観 察 月 日  2013 11.8.晴 21℃

観 察 場 所  秦野市 弘法山山麓

 今年の4月サクラの花が咲き、弘法山の麓ではアマナの花が微笑む頃、

山頂へと歩いた。今日はどんな生き物に会えるかと胸躍らせ、ミカン畑を

横に見ながら山の斜面に付けられた急な山道を登る。

 緑の中にカラスウリとガマズミの赤が眩しい。珊瑚の珠に見えたのはヒヨ

ドリジョウゴの実で、中に翡翠色の実が混ざり、自然が開いた宝石店だ。

 赤紫色の花はオオバクサフジで、花の盛りは過ぎているが、扇を半分開い

た花穂は、人の目を引き付ける。人以上に引き付けられるのはチョウの様で、

時折、花に止まってはすぐに飛び立つ動作を繰り返すのはウラナミシジミだ。

花穂の中の蕾の先をルーペで見ると、白い饅頭型の極小形の卵があった。

咲いている花の付け根辺りには幼虫が孵化した後の殻が幾つも付いている。

せっかくウラナミシジミのお母さんが産み付けたものだが、チョウにまでなるに

は、季節と言う時間が足りないだろう。

 突然Rさんが「これは何?」と指さしたその先のオオバクサフジの葉上に、

1.5cm程の何とも形容し難いイモムシがいた。コミスジの幼虫だ。この体形で

は、捕食者である鳥でも、見分けがつかないだろう。

 弘法山の山頂には全く遠い、登山道入り口をほんの少し登り始めたところなのだ。

ヒヨドリジョウゴは自然の宝石店だ

ブローチにしようか、イヤリングがいいか!

オオバクサフジはやや盛りを過ぎた

コミスジの幼虫

ウラナミシジミの卵

コセンダングサにウラナミシジミ

登山口の入り口

 


No.1194 ~ 初冬まで活動するオオアオイトトンボ ~

2013年11月21日 | 昆虫

観 察 月 日  2013 11.17.晴 18℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

Yさんが水辺にある低木の茂みの方を見つめていた。指さしたその先を見ると

、体長5㎝程で細身の体は金緑色に光るオオアオイトトンボであった。

 夏から秋にかけて、賑やかに飛び回っていたトンボも、今日出会ったのはマユ

タテアカネ・アキアカネだけで、水辺はすっかり静かになっていた。

 ところが、オオアオイトトンボは、12月の頃まで活動する種類なのである。

 藪には何匹かいる様なのだが、総て腹部が細く長い雄ばかりで、時折どこに潜

んでいたのか雌が現われると、雄は飛び立ち雌に体をぶつけ、羽音を立ててア

タックする。

 産卵の仕方が他のトンボとは変わっていて、水辺に張り出した木の枝に傷を付

けてその中に卵を産み付ける。冬は卵で過ごし、春の4月に孵化すると、幼虫は

水面に落下し、水中でヤゴとして成長する。

 そこで不思議?雌のトンボは、産卵する枝の下が水面である事を、どのような

能力で察知するのであろうか。

 産卵の樹種は雑多のようであるが、クワに産卵し蚕業害虫扱いされたとか、コ

ウゾ・ミツマタに産卵の害を与えたとかで、“千円札を食う虫”と話題を賑わしたと、

図鑑や本に見られるが、いずれも水辺に関係なさそうな樹種と思えるが、どのよ

うな事があったのか、不思議を 振りまくトンボの様だ。

藪のミドリに 溶け込んでしまう

腹部が細くて長いのが ♂

腹部が太くて短く見えるのが ♀

木の枝に卵を産みこむための 産卵管

アタックに成功した ♂

水面に水平網を張るオオシロガネグモ 網に掛かった♀

 

 


 No.1193  ~ 冬越し直前の カメムシ達 ~

2013年11月19日 | 昆虫

観 察 月 日  2013 11.17.晴 18℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

11月に入って仕事に追われ、「丹沢大山山麓だより」に

手が付かない日々を過ごしている間に、暑過ぎた秋の

日が通り過ぎてしまった。

 県の自然環境保全センターの野外施設の自然も、オニ

グルミの実は落ちてしまい、ハダカホウズキの力を失った

枝は、付けた朱色の実を支え切れず、秋をあきらめ冬へ

と歩み始めている。

 「毎年今の季節になると冬越しに入るカメムシ、“アカス

ジキンカメムシ・エサキモンキツノカメムシ・ヨコズナサシガ

メ“が、今年は目に付かない様に思えるのだが、今日のミニ

観で確かめてみましょう」と、参加者に呼び掛けてみた。

 この3種のカメムシは、特徴があり解りやすくミニ観参加者

には人気のある種類で、ここの場所では一つの指標になり

そうだ。         毎年冬越し前のカメムシ達は、日向

ぼっこ?をしたりして良く目立つのだが、今日も午前中に歩

いた下見でも目にしなかった。

 しかし、午後に行ったミニ観では、冬越し」直前のカメムシ

を何匹も見つける事が出来た。

 “自然大好き人間”の人達の目は、すばらしいものと感心

した日であった。

ミズキの幹で エサキモンキツノカメムシが

陽を受けて暖かそう

アカスジキンカメムシは 5令幼虫で

やがて幹を降りて 落ち葉の中へ

ヨコズナサシガメはサクラの幹で 何匹も見つかった

その他 ホソヘリカメムシが

路上を ツマジロカメムシが歩いていた