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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1749 ~ 今年の夏は 暑かった ~

2021年09月20日 | 日記

観察月日  2021.9.19.快晴 30℃

観察場所  Yokohama

 8月のある日、今年もKOさんから 「あつい! どうかしてるよ

 八月の お日さま」の絵てがみが届いた。

昨年の夏は、風鈴の下がる絵に 「とびきり 涼しい風 お届け

します」の絵てがみであった。“コロナ感染症+この暑さ”でげん

なりしていた所にこの絵てがみ、エネルギーを伴い元気が出て、

嬉しいものです。

でも、暑く感じるのは我々人間だけではない。命のある生き物

は、みな同じに感じているのだろう。

この日玄関先に出てみると、“キアシナガバチ”が、バケツに汲

み置きした水を飲みにきていた。水に数秒口を入れると、飛び

立つ。目で追うと、すぐ前の道を渡り、斜め前の家の庭を通過、

姿を消した。そして、2~3分すると再びバケツの水にやって来

る。ハチは巣に、水を運んでいるのだ。

 夏の頃は、巣には沢山の“ハチの子“幼虫が育っている。”ハ

チの子“は我がままだ。暑くて我慢できないと、働き蜂のお姉さ

んに「暑いよ!”ハチクーラー“をお願い」とせがむ。そこで働き

蜂は水を運び、巣に懸け、羽で風を送り、気化熱で巣の温度

を下げるのに懸命だ。

 さて、台風14号は異常なコースを通過、今日は快晴夏日の

気温、でもハチは活動しなかった。蜂の巣には幼虫はいない

のだろう。

 ところで、“地域ねこ”の“シロ”は暑さに耐えかね、庭の草木の

中に潜り込み、夏日を忍んでいた。望遠レンズで見たら、鼻に

“カ”が止まっていた。追い払って上げたい。

今年 届いた”絵てがみ。 嬉しいですね!!

あつ~い! どうかしてるよ。 八月のお日さま。

この日 玄関先に出て見ると。

汲み置き水に アシナガバチが やって来ている。

口に含むと 行ったり来たり・・・・。

この頃の別の蜂の巣。 羽で風を送り気化熱で 巣の温度を下げる。

台風が過ぎ? 今日は快晴、夏日の気温。 ”地域ねこ”の”シロ”は 「暑いよーー」

鼻に ”カ” が止まって、可愛そう。

 


No. 1748 ~ 来年はトンボがやって来ない? ~

2021年09月16日 | 日記

観察月日  2021.9.7.晴 25℃

観察場所  Yokohama

 ねこの“シロ”が鋭い目つきで空を見上げている。私は不思議

に思って庭へ出てみた。

 ”シロ“と言っても私の家の”飼い猫“ではなく、元は野良猫だ。

町内では、野良猫対策の試みとしてボランチアにお願いして

捕獲、去勢して、元の場に放し”地域ねこ“としている。”シロ“は、

当時やっと6カ月が過ぎたかと思われる小さな雌猫ねこが、首

を加えてわが庭へ連れて来た姉妹の一匹だ。その後、三匹は

庭で適当に暮らし、私は「猫元気」を買って来ては餌を与えて

はいる。

 ところで、”シロ“が見上げていたのは、菜園に中に立てられた

竹竿の先で、オオシオカラトンボが止まり餌を探していた。

 夏から秋に掛け、毎年次々と庭にトンボがやって来る。生まれ

故郷は何故だろうか。

 私の友達の宮島さん。上瀬谷の米軍施設跡の休耕田を使い、

近隣小学校の子供達に稲作を通して、自然の素晴らしさ、大切

さを教えている人がいる。“冬水田んぼ”にして、稲作だけでなく、

動植物が生き生きと豊かに暮らし、トンボが飛び交うている。そ

こから、「庭に飛んで来ているのだ」と私は思っている。

 都合良く宮島さんが見えたので、その話をすると、「この前田ん

ぼへ行って見たら、重機が持ち込まれ、あっという間に田んぼは

埋められてしまった。“花博“の為の工事なのでしょうが、こんな事

をして良いのでしょうか」と呟かれた。

 その話を聞いて、私も余りの無謀さに声が出なかった。気候変

動の水害、山火事。日本だけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、全

世界に及んでいる。ドイツのメルケル首相は水害視察後、これは

人災だと言い放った。ニッポンはどう考えているのだろうか。

 上瀬谷の自然を人為的に変える事は、ほんの小さな事と考え

ているのだろうか。

”シロ”が、空を見上げている。

竹竿の先に、オオソカラトンボが止まって。

上瀬谷の田んぼは、トンボ天国。

トンボが飛び交う。

冬水田んぼ トンボでいっぱい。

こんないい水辺を 奪うのは誰!

 

 


No. 1742 ~ 6月に思った事 ~

2021年07月03日 | 日記

観察月日  2021.6.30. 雨 25℃

観察場所  YOKOHAMA

 6月1日二人の女性が庭を訪ねて来た。いつも野山を歩い

ては、「花だ、虫だ」と楽しんでいる仲間だ。コロナ感染症が

始まって以来、私も殆ど外へ行かないし、人も訪ねて来ない。

今日は、庭の一隅を占めるホタルブクロの群落を見たり、オ

カトラノオの曲がった花尾を掴んで見たり、カメバヒキオコシ

の亀の子の尾に似る葉形を楽しんだり、暫く振りの心解放の

時間となった。

 

 当地に住んで今年で60年が過ぎた。約100戸の宅地造成地

に建つ団地、駅までの道は砂利道で大変であった。が、周囲は

芋畑、麦畑、色付く頃はクビキリギスの「ジーーー」と鳴く声が聞

えた。近くの林の草原からは、スズムシやマツムシの涼しい声が

した。又、川の周囲の田んぼには、トウキョウダルマガエルが鳴

き鳴き泳ぎ、ヘイケボタルが光って飛び、採っては蚊帳に放して

楽しんだ。

 今では、探してもその面影はなく、当時の事は、「夢を見ていた

のか」とさえ思ってしまう。

 この1年、コロナの為家に居る事が殆どで、その為天気ならば

庭での土作業をしながら“ふと”思う事があった。

 狭い庭の中に、この団地が誕生した当時の野と畑の感じが、

里山の感じを描けないものかと、季節を追い駆けている。

私の部屋から見た庭。

ハンゲショウの咲く片隅。

庭の半分は野草園、半分は菜園に。

 オカトラノオ、ミソハギ、ヤブカンゾウ・・・ もう!夏の花が揃う。

 

 


No. 1736 ~ 玄倉だより 4月 ~

2021年04月24日 | 日記

観察月日  2021.4.11.晴 14℃

観察場所  山北町 玄倉

 いつもの年なら、下界でソメイヨシノを始め種々のサクラで

お花見をした後、玄倉での観察会で二度目のお花見をして、

「私達は 幸せ者!」と思っていたのだが、今年は“季節の時

計”の進み方が速い。

 車は隧道を抜け玄倉集落の景色が開け、丹沢湖を巡る山

々は、春のパステルカラーに彩られている。ダムに沿って走

る車道沿いのソメイヨシノ、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、

等は既に花の時期は終わり、今年は葉桜になり残念だが、

オオヤマザクラの赤く染めた葉には「きれいだ」と思わず呟

いてしまった。

 車を降り現在駐車場になっている広場に植えてあるエドヒ

ガン系のシダレザクラだけは見頃“満開”、「何故」と言いた

くなった。

 さて今日の目当ては、元ビジターセンター裏の雑木林の根

元に幾株かあるフデリンドウの花の様子だ。(以前は群落状

態であったが、近年その数が減少しているので、密かに心配

していた。

 「フデリンドウが見当たらない」「一本も見えない」「先月は蕾

を付けた何本かが有ったのに」「どうして」皆黙り込んでしまっ

た。それは、その訳は、決まっているからだ。

 林道へ出る。大木のウワミズザクラがあるのだが、開花は遅

く、4月の観察会では見た事が無かった。「花が咲きはじめてい

る」と誰かが呟く。ここも“季節の時計”は進んでいた。

 林道の隅、落ち葉だまりの中にフデリンドウを見付けた。

山々は パステルカラーに包まれて。

オオヤマザクラ の葉がきれいだ。

広場のシダレザクラが 満開だ。

先月の フデリンドウ。

咲いたかどうか楽しみだ!

だが、消えてしまった。その一部始終を見ていた ”ジロボウエンゴサク。

林道の 大木ウワミズザクラを見上げる。

林道の落ち葉だまりで、フデリンドウを見つけた。