観察月日 2022 10.9 曇 21℃
観察場所 山北町 玄倉
玄倉林道を歩いて間もなく、「キズタの花が満開だわ」の
声がした。林道を玄倉川から支えている石崖を登って来た
キズタ、球状の集合花をたわわに付けている。蜜が多いの
だろう、ヒラタアブやハエの仲間が群れている。
林道は切り立った側壁に沿って続き、1m程に伸びた茎に
頭花を穂状に付けた“アズマヤマアザミ”が並ぶ。ホソヒラタ
アブが花粉を目当てにホバリングしているのが目立つ。
切り立った崖の上から、茎をくの字に折り曲げながら下がり、
その先に細かな実を付けた植物が!「ここで見られる“ホッサ
マグマ要素”のカナウツギでしょ」との声があって、植物名を
思い出した。
薄暗い林の中に、長い柄の先に下がる鮮やかな朱色の実、
誰もの目を引き付けるそれは、秋の”ツリバナ“だ。5~6月頃、
葉腋から長い柄のある集散花序を下げ、8mm程の薄緑か薄
紫の花を下垂する。その姿には味があり、和名の由来でもあ
るが、人に気付かず、つい通り過ぎてしまう事が多い。
コアカソに止まったクロコノマチョウ。どう見えますか!
好きな人の多い“セキヤノアキチョウジ”。仁丹大の蕾から、
可憐な花が伸びて来る。自然は手品師、芸術家・・・・
キズタの花は、蜜が豊富か?
アズマヤマアザミ 倒れた茎の花に。
カナウツギ。
秋のツリバナ。
コアカソに止まったクロコノマチョウ。
セキヤノアキチョウジ。