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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1775 ~ 続・玄倉だより10月 ~

2022年10月24日 | 自然現象

観察月日  2022 10.9 曇 21℃

観察場所  山北町 玄倉

 玄倉林道を歩いて間もなく、「キズタの花が満開だわ」の

声がした。林道を玄倉川から支えている石崖を登って来た

キズタ、球状の集合花をたわわに付けている。蜜が多いの

だろう、ヒラタアブやハエの仲間が群れている。

 林道は切り立った側壁に沿って続き、1m程に伸びた茎に

頭花を穂状に付けた“アズマヤマアザミ”が並ぶ。ホソヒラタ

アブが花粉を目当てにホバリングしているのが目立つ。

 切り立った崖の上から、茎をくの字に折り曲げながら下がり、

その先に細かな実を付けた植物が!「ここで見られる“ホッサ

マグマ要素”のカナウツギでしょ」との声があって、植物名を

思い出した。

 薄暗い林の中に、長い柄の先に下がる鮮やかな朱色の実、

誰もの目を引き付けるそれは、秋の”ツリバナ“だ。5~6月頃、

葉腋から長い柄のある集散花序を下げ、8mm程の薄緑か薄

紫の花を下垂する。その姿には味があり、和名の由来でもあ

るが、人に気付かず、つい通り過ぎてしまう事が多い。

 コアカソに止まったクロコノマチョウ。どう見えますか!

 好きな人の多い“セキヤノアキチョウジ”。仁丹大の蕾から、

可憐な花が伸びて来る。自然は手品師、芸術家・・・・

キズタの花は、蜜が豊富か?

アズマヤマアザミ 倒れた茎の花に。

カナウツギ。

秋のツリバナ。

コアカソに止まったクロコノマチョウ。

セキヤノアキチョウジ。

 

 


No. 1694 ~ 春を思わせる日 ~

2020年02月07日 | 自然現象

観察月日  2020.1.30.快晴 16℃~20℃

観察場所  清川村 宮が瀬

 28日天気予報では、横浜は1日降雪とあったが冷たい

雨が降り続いた。

 今日は春の様な暖かないい天気だ。いつもの林道なら、

落葉の上に霜が降り薄っすらと白くなり、林道の水は硬く

氷付いていた。それが、路上一面水が流れ、「コトコト」と

春を唄い、周りの景色を写している。

 丹沢の山々に降った雪が解け、谷を下り、崖から浸み

出し、林道を春の小川にしているのだ。私は嬉しくなって

水の流れの真ん中を、音を立てて歩く。

 頭上の枝に鳥の気配がして見上げると、明るい色をし

たジョウビタキの♂であった。

 林道が左へ曲がると日陰に入り、日向に慣れた目には、

事実以上に暗く感じる。その時崖の崩れを止めるコンクリ

ートブロックをカバーする様に覆ったコケが、有機物が放

つ光を出している様に感じた。指を広げた掌を押し当てて

見ると、水が絞れた。水を含んだコケの組織が、空の光を

反射しているのだろうか。

 「頭上のフサザクラの枝に小鳥が」Rさんが指さした。空が

明るく鳥がシルエットで、色が全く見えない。尾羽の先が

割れているのでカワラヒワだろう。

 「隣のフサザクラにも鳥がいるが、ウソだと思う」とRさん。

今度も鳥は真っ黒のシルエット、前より最悪だ。ほおの赤

い色が辛うじて見えた。

 谷川の淵を渡る橋の下からヤマアカガエルの鳴き声が

聞えた。覗くと♂が5匹、抱接している雌雄1.今夜、産卵

する事だろう。

宮が瀬は 雪は無かったが、丹沢の山々には雪が見える。

林道は 春の小川だ。

 

日陰に入ると コケの壁が光って見える。

ジョウビタキの雄が歌う。

やっと、背景にスギの林を持ってきた。

空に向かっての撮影は カメラマンにとっては 最悪の条件。

谷川の淵で ヤマアカガエルの鳴き声が。

オスだけかと思っていたら 抱接も。 今夜は産卵だ。

 


No. 1678 ~ 玄倉だより 台風翌日 ~

2019年10月27日 | 自然現象

観察月日  2019 10.13.晴 28℃

観察場所  山北町 玄倉

 246号は大渋滞、10時の予定が、玄倉に着いたのは12時

少し前であった。

 紺碧の空に黒い夏姿の富士を横目に、まづは、先発者に追

い付こうと林道に出る。林道上は山側からの土石の流れで、道

を埋めている。足場を拾いながら20分も進むと、先発者が戻っ

て来たのに遭遇した。

 「この先は、山の斜面から大量の土砂や岩が崩れ落ち、私達

の背丈を有に越えている。林道は埋まり山の斜面と見分けが

付かず、引き返して来た」とスマホを見せた。

 元ビジターの庭に戻り、そこでTさんが撮影した“アオバセセリ

の巣作り”の動画を見せてもらった。幼虫の不思議な行動があり、

素晴らしい記録に心を打たれた。後、昼食、雑談、そして解散した。

 解散後、林道を土石が埋めた状況を記録しようと、Rさんと共に

現場に向かった。毎月第2日曜に20年来ているが、見た事が無

い酷さに圧倒された。

 「アオバセセリの幼虫がいますよ」と、意外なRさんの声に驚き、

急ぎ行って見ると、“ミヤマホウソ”の葉の上に幼虫はいた。風雨

強烈な昨夜を、どう凌いだのだろうか。私はめぐる不思議さに包

まれ、体は釘付けになってしまった。

 私が見ている限りでは、丹沢山中では既に蛹化の時期は過ぎ

たと思っていたのに、この幼虫は葉柄をかじり糸で固定をし、頭

を左右に振りながら、巣作りの行動をを始めたのである。

青空に トビが舞う。

富士を横目に。

ダムは泥水。

林道の出発点からこれ。

ジョロウグモが 朝から働く。

先発の人達が 戻って来た。

「これから先は 行けないわ」

林道の 先が見えるが 土石を乗り越せない。

ぶとりアオバセセリの幼虫が、

 

 

 

 


No.1621 ~ 早朝の天体ショウ ~ 

2019年02月03日 | 自然現象

観察月日  2019.1.31. 2. 1.

観察場所  大山丹沢山麓

 1月31日 曇後晴 -1℃

 天気予報では30日夜から雪だったが、雨であった。

 早朝外へ出てみると、一面雲が残り東南東の低い空に、

月齢24.8の月の下に木星が、離れた左下に金星が輝い

ていた。

 2月1日 晴 0℃

 東南東の低い空に、月齢25.8の細い月と金星が、

2.1°の間隔で並んでいた。 

 隣の家のTVアンテナを、前景に入れてみた。

    


 No.1613 ~ 雲のフィルターで部分日食を撮影 ~

2019年01月06日 | 自然現象

観 察 月 日  2019.1.6.曇 5℃

観 察 場 所  丹沢大山山麓

 * 9時58分32秒 撮影

* 9時58分38秒 撮影

 部分日食はあるが、フィルターを持ち合わせていないので、撮影の予定はしていなかった。

 朝から高層雲に覆われ、日食を見たい人にとっては、気の毒な天気となった。

 8時43分に欠け始め10時6分食最大、11時36分終了までの間に、雲の切れ目が出来る事を秘かに、

期待をした。

 食最大の10時少し前、窓から空を見上げると、雲に薄い切れ目が現われた。

 急ぎ800mmを付け、しばらく待機すると、薄雲のフィルターの向うに、最大食に近い太陽が現われた。

 12月26日 部分日食

 クリスマス明けの午後、今年2度目の部分日食が全国で見られる。