観 察 月 日 2013.12.21.晴 ‐1℃
観 察 場 所 瀬谷区 瀬谷
前日は、愛川町の嘗ては養蚕で栄えた集落を通り、中津川を渡って
厚木市に、八菅山辺りを歩いていた。
朝、雲が厚かったものの、すっかり晴上がり、冬の陽の暖かさを感じ
ながら、散歩気分であった。が、昼が過ぎたころ、急に冷たい風が吹き
抜け、空は黒い雲に覆われた。天気予報の通り雨が落ち始め、みぞ
れ交じりの冷たい雨に変わった。
明けて翌朝、丹沢大山山塊を遠望すると昨日の雨は雪で、山々の谷
筋は白く化粧をしていた。家の前の道路は昨日の雨が凍り、野は今年
一番の霜が降り、霜柱が立った。
みずなの間から覗かせるホトケノザ、その葉にびっしりと霜が付
いている。ルーペで見ると葉の表面が凍るのではなく、細かな立方体の
氷が付いている。その氷の粒は葉に生えている微細な毛を頼りに付い
ている。
霜は、空気中に含まれる水蒸気(気体)が冷やされ葉の表面に氷晶が
出来たものだが、葉に生えている毛を核として氷が成長したものだ。
これからが本格的な冬到来と言うのに、その葉の陰に桃
色の小さな粒が見える。幼い蕾を既に用意しているのだ。霜はその蕾に
まで容赦なく付いている。
地表に張り付いているのはオオマツヨイグサのロゼットで、空間より気温
は低いのだろう。氷の漬物のように見える。葉の表面がキャンディーの
様に見えるが、やはり、葉脈に生える毛を核として氷の立方体の結晶が
びっしりと並んでいる。
キュウリグサ、ダイコンソウ、オオイヌノフグリ、タチツボスミレ・・・芽生えた
ばかりの草にも空から霜は降りて来る。
伸び上っているホトケノザに霜がびっしりと・・・
細かく生える毛に氷晶が
蕾が用意されて
それも氷の粒に覆われて
オオマツヨイグサのロゼット
葉の表面がキャンディーのように見えるが
やっぱり 毛に付いた氷の結晶
キュウリグサ
ダイコンソウ
オオイヌノフグリ
タチツボスミレ
セントウソウ