観 察 月 日 2016.2.19.快晴 17℃
観 察 場 所 小田原市 酒匂川 (飯泉取水堰)
自然に親しむグループ「けやきの会」の仲間で、酒匂川を歩いた。
以前は、河口付近は、多くのカモ類が見られ良い観察ポイントで
あったが、近頃は鳥の姿は寂しく、立ち寄るのを止め飯泉取水堰
へと向かう事にした。
途中芝生の広場では、ツグミ、カワラヒワ、タヒバリ等を双眼鏡で
眺め、テトラポット上のダイサギの群れを見ては、「何を考えている
のかしら」とささやき、対岸近くの流れに「カワアイサ♀が現われた」
と言っては歓声を上げ、取水堰に付いたのは12時近くであった。
取水堰は川幅がぐっと広がり、水深も深く、マガモ・コガモ・カルガ
モ・ヒドリガモ・オオバン等が小さな群れを作っていた。そこから少し
離れたところに、ひときわ大きく太った水鳥が、水面で逆立ちし白い
腹部を残して水中の餌を取っている姿が、皆の目を引いた。
それも終わり、川面をゆっくり泳ぎ出すと、周りのカモ達とは比べ
物にならない程の大きさだ。「何だろう」「見た事ない鳥だね」「アヒル
より綺麗で大きい」等口々に呟き、図鑑のある人は、ページをめくっ
て比べ始めた。
「マガンに似ている」「マガンらしい」中には「私はマガンにきめた!
」と言う人も出てきたが、安易に決めない事が大切と促した。
マガンは、主として北日本の湖沼や内海に飛来し、宮城県の伊豆
沼に大群で越冬する事が知られている。神奈川県では、多摩川、相
模川、酒匂川、に渡来した事はあるが数例の様で、稀と思われる。
翌日、確認するため、日本鳥類保護連盟に元勤められ、現在(県)
自然環境保全センターの坂本堅五氏に写真を見て頂いた。
*(マガンは国の天然記念物。 国・準絶滅危惧種)
カワアイサが現われた
ダイサギの群れ
取水堰にはカモメ類の群れ、カモの仲間も。
丸々と太ったカモ??水中の餌を!みんなの目を引いた。
餌捕りをやめて泳ぎ出す。大きい!目立つ!
浅いようで 立ち上がる。
砂だまりへと歩き出す。
マガンに楽しませてもらった ”けやきの会” の人達。
★ 神秘さや、不思議さに、目を見張る感性が!