観察月日 2017.12.17.晴 9℃
観察場所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
アメリカの秋の風景を思わせるモミジバフウは、すっかり
葉を落とし冬の風景と変わった。
どこまでも深く、吸い込まれそうな青空に、枝を広げたセン
ダンは黄緑の実を一杯に付け、ヒヨドリには「食べるのには、
まだ早いよ」と、サインを送っている。きっと来月には、セン
ダン食堂にはヒヨドリが押し掛け、賑やかな事であろう。
センダンの樹皮は縦に荒く割れていて、ヨコズナサシガメ
幼虫の越冬場所と成り、今年も集団を作っている。何時も不
思議に思う事は、「何故集団越冬するのを、選択したのだろ
う」と言う事だ。だって、彼等は動物食なのだ。冬の間でも暖
かい日には動き出す。全くエネルギーがいらない訳は無い。
しかし、その対象になる虫など居る筈が無い。ならば、自分
のすぐ隣に居る兄弟が目に止まる筈だ。
春が近づくにつれて、集団を形成しているカメムシが少な
くなって行く。
先月は、何種かのバッタが頑張っていたが、今日はヒロハ
ネヒナバッタのみに変わった。形の大きさはバラバラ、羽の
先が切れていたり、後足が無かったり色々で、オスもメスも
いるのだろう。近づくと1m以上も跳ね、12月だと言う季節
感を忘れそうだ。
耳を澄ませると「シャカシャカ、シャカシャカ・・」と羽を後ろ
足で擦り、鳴くのが聞こえる。交尾している個体もいた。
大山中腹の登山道の日だまりでも、出会うバッタだ。
アメリカの 冬の風景に変わった。
センダンが黄緑の実を付ける。
あそこに、カメムシの集団が・・・・。
樹皮の割れ目は ヨコズナサシガメにとって・・・・・。
陽だまりの草地は 12月だと言うのに・・・・。
オオイヌノフグリの花が・・・。
ナナホシテントウが歩く、飛ぶ。
ヒロハネヒナバッタが元気だ。
交尾しているのもいる。
ミニ観察会 今日の仲間です。