2006年4月のブログ記事一覧(2ページ目)-ミューズの日記
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一昨日のビウエラ・リサイタルに続き、昨日はホプキンソン・スミスのマスタークラスがミューズサロンで行われました。
今月は4月2日の福田進一さんのマスタークラスとこのホピーのマスタークラスと超一流の演奏家によるマスタークラスが続きました。
ホピーと言うのはホプキンソンの呼び名(省略した愛称)なのですが、私が22日にホテルでお会いした時に既にそう呼ぶよう言われました。私は『マエストロ』と呼んでいましたが、『No, Hopiと呼んでください』と言うんです。日本では若い頃から先生と呼ばれて権威を保とうとする人が多い中、ホピーはとても気さくで人懐こい人で、直ぐに打ち解けてしまう魅力を持った人です。

しかし、レッスンの内容は結構厳しいものがありました。決してきつい語調で言ったりしないのですが、言ってる内容が皆さんの出来ていない基本をはっきり指摘して指導するんです。今回は写真にもあるように4人がリュート(代表で一人のみアップさせていただきました)の他、ギター、ソプラノ、ヴァイオリンで受講されたので聴講していてもとても楽しかったですね。ヴァラエティーに富んでいましたからね。でも作りたい音楽を再現するための基本的なテクニック、例えば音の粒を揃えるとか、音のコントロールをする、レガートに弾く、ダークに又はクリアになどなどの技術を習得していないと思う音楽が出来ない訳ですよね。これは当たり前の事なのですが、その当たり前の事が出来ていないのが現実で、その重要性をしみじみと実感させられた一日でした。

しかし、名古屋の人にもっとホピーの演奏とマスタークラスを聴いていただきたかったですね。今回も埼玉、大阪、滋賀、京都と遠方から受講、聴講に来られました。名古屋からはリュート関係、リコーダー関係の人も居ましたが、ギター関係が少なかったですね。若手ギタリストが二人、ミューズの講師が一人、中堅ギタリストが一人来ていましたが、名古屋のギター関係者にもっと勉強熱心になってもらいたいと思いました。レッスンが忙しいのも分かりますが、もっと貪欲になってレベルアップを図ってもらいたいと思います。


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こんにちは、渡辺なつ実です。

昨日はホプキンソン・スミスのビウエラコンサート、聴きに行ってきました。

HPでも何度かご紹介したと思いますが、ビウエラは16世紀のスペインで隆盛した楽器で、今日その音を聴くのは極めてまれな楽器です。それで、私もコンサートをとても楽しみにしていました。

初めてビウエラの音色を生で聴いて、すぐにその繊細な音色に魅せられました。ハープにも似た、どこか遠くから響いてくるような澄んだ音です。音色だけでなく、その音楽も、華やかでなおかつ洗練されており、ビウエラの魅力を余すことなく伝えていると感じました。
ビウエラという楽器自身、宮廷楽器として使用されたこともあり、このように洗練されて芸術性の高い音楽が生まれたのは当然のことだったといえるかも知れません。

アンコールの曲はフランスの舞曲ということで、プログラムの曲とはまた一味違って、軽快でリズミックでこれもまた魅力的でした。

一筋縄ではいかない奥深い魅力をビウエラという楽器は持っているということでしょうか。

コンサートを聴きにいらっしゃった方々も、大変満足だったという方が多く、大阪や滋賀、埼玉から足を運んだ方もいらっしゃったようです。あるギターの先生は、「素晴らしかった。こんなに素晴らしい演奏なら、次回からはもっと多くの方に勧めたい」とのことでした。
2年後には、バッハとヴァイスのプログラムでリサイタルを計画しています。今から楽しみですね。

コンサートの終演後には、打ち上げにも参加させてもらいました。
ビウエラやリュートの世界的巨匠ということで、少し緊張気味だったのですが、当の本人はまったく気さくな方でした。私の少し怪しげな(?)英語での質問にもにこやかに答えてくれ、そばや豆腐などの日本食を、おいしそうに召し上がっていました。日本に着いてから、連日でコンサートがあり、相当体力的に大変なはずなのに、穏やかな笑顔のナイスミドルでした。

演奏だけでなく、人間的にも、とても魅力的な人です。また今日はミューズ音楽館でマスタークラスがあります。

マスタークラスの詳細は、山下社長のブログでお楽しみに

それでは今日はこの辺りで失礼します。





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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 外来語の好きなあほなマスコミ編

ずっと以前から気になっておった。
それは、どうも現在の日本のマスコミは、必要以上にカタカナ英語を使いたがるということだ。
トレンド、ブロードバンド、オンデマンド、リーズナブル、ユビキタス、アウトソーシング、コア・コンピタンス、ワールドワイド、アウトレット、バリアフリー、エコロジー、スキル、モチベーション、ダウンサイジング、イノベーションなどなど・・・
今ぱっと思いついただけでも、いっくらでも出てくる。こいつらはいったいなんなんや。こいつらの意味をはっきり理解しとる人がどれくらいおるっちゅうんや?
おいおい、それが音楽と何が関係あるん?とお思いになってもちょっと待ってね。

ぼやっとしておると、知らないうちに誰かが「うちの社員のモチベーションが・・・」なんて、あたかもずっと昔からそういった言葉を使っていたかのようなふりをしやがって、平気でのたまうやつがおる。「おまえ、モチベーションちゅうガラかあ」許せんぞ!
それらの言葉が、そもそも従来日本には存在しなかった物であったり、現象であったりするのであれば、それは敢えて日本語に翻訳する必要はねえわな。
カスティーリャがカステラになってもかまやせん。
ギターなんてもんが日本に入ってきた時のことを考えりゃあ、何もむりやり日本語の名前を付けなくても、ギターはギターでええわね。
(そういう意味では、「野球」なんておかしくて、ベースボールでええんだけども、ここまで来ちまうともはや後戻りはできん。たしか正岡子規が付けたって聞いたけど、そのころは「ベース」というのも「ボール」というものさえ一般的な言葉ではなかったんやろうね)

しかしやなあ、ダウンサイジングていやあなんだあ。小型化ではあかんのか?小規模化ではあかんのかあ?
トレンドってなんでゃあ。「流行」「はやり」ではあかんのきゃあ?
最近の広告や宣伝、コマーシャルは特にひどい。ある文章を何気なく読んでいたら、読み終わっても全然意味が判らん。もう一度読んでも、やっぱり判らん。
よくよく見てみると、読んでいた文章の70%がカタカナ英語だがや。
こんなもん書いとるやつは、自分で意味が判って書いとるんか?

なんでリーズナブルなんて言わなあかん?「安い」「お買い得」ではなんであかんのじゃ。トッピングなんてなんじゃあ。おいちゃんの死んだおふくろさんなんか、どっかの店に入った時、店員さんに「トッピングはなんになさいます?」と訊かれて、「トッピング」という食いもんがあるんだと勘違いしちまって、「それおいしいんですか?」って反対に訊いっとったがね。
誰も知らない新しい言葉を使うと、それまで当たり前だったことが、なーんかまったく新しい物や、新鮮な事柄に感じてしまうのかも知れんが、そんなことに惑わされとってどうするう?ちゃんとした日本語でしゃべれ!っちゅうんじゃあ。

ここで音楽が出てくる。
ある時テレビでアナウンサーが「パーカッションは誰々さん・・・」て言いよった。
ん?「パーカッションてなんだあ」打楽器とちゃうんかあ?
ある時テレビで羽健が言いよった。「ピアノと・・・のコラボレーション」
なにい?コラボレーション?・・・なんやそれ。共演ではあかんのきゃあ。
そんなかっこばっかつけとるもんで、年寄りが演奏会に寄りつかへんのだわ。
もっと年寄りを大事にしたれ!お年寄りにも判り易い言葉で話したれ!ばかたれが。
 
今回はおいちゃんとしたことが、ついつい言葉がきたなあなってしまった。
ごめんあそあせ。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)


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鈴木貴子さん(写真)はライブに行くのが大好きです。
月に2~3回は名古屋市内のライブハウスや野外イヴェントに行くそうです。
好きなバンドがちゃんとあって、チェックして行きます。
今はポップ系の「スムルース」というバンドのファンです。

ギターをやったのはまったくの初めて、小さいときから中学の2年生ぐらいまで結構真面目にピアノをやってたそうです。
最後の頃はショパンとか弾いていたそうですからナカナカ!


谷村「ショパンは何を弾いていたの?」

鈴木「♭・・・・・わすれました・・・・」

谷村「えっ・・・♭・・・・・・・今何か弾ける?」
鈴木「何も弾けません、全部忘れました!」
谷村「そりゃーもったいないよー、またピアノもやってよー」
鈴木「はい!でも今はギターです!」

(えらいっ、そうだ!ギターがんばりましょう!)

谷村「ギターやってみてどうですか?」
鈴木「むづかしい!指が痛い!広がらない!リズムを取るのが難しいです。」

谷村「むむむ・・・そうだねえ、でも慣れればできるからね。リズムはたとえば、ライブの時に音楽に合わせて手拍子するのは簡単かもしれないけど、自分でリズムを出してゆくのは、実はとても難しいんだよね」

やっぱりアコギ系のポップなものが好きだそうです。

鈴木さん!ライブハウス出演を目指してがんばりましょう!
谷村 武彦

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4月16日はミューズサロンで二つの行事が行われました。

一つは11:00から『ミューズ・合奏を楽しむ会』
もう一つは15:00からワンコイン講座『~初歩の和声学~ハーモニー分析による名曲解説』でした。

合奏を楽しむ会は12名が出席されました。高岡先生が事前に用意され、参加者に送られていた「美しく青きドナウ」とその場で渡された「フィンランディア」の2曲を題材にスタートしました。先ずはどんな曲かオリジナル曲を聴いてみましょうと言う事で用意されたMDでオーケストラの演奏を聴いて、イメージを摑む事から始まりました。参加された人達は30歳代から70歳代まで、初心者からかなり弾ける人まで様々でしたが、結構皆さん『楽しかった!』と言って頂きました。
まだ第1回目ですから、ナビゲーターの高岡さんも参加者の皆さんも手探り状態でしたが、年間通して取り組む曲と、毎回違った易しい曲で読譜力も身に付けましょうと言う2本立てで進めていくことになりそうです。

ワンコイン講座は服部修司先生による『~初歩の和声学~ハーモニー分析による名曲解説』で3回シリーズの第1回目。今回は例題曲としてメルツのロマンスとアルバのハバネラが取り上げられました。
先ずはモデル生徒の成田和代さんにロマンスを演奏していただきました。そして服部さんが用意された資料に基づき、演奏表現を面白くするための「アーティキュレーション」、「アゴーギグ」、「フレージング」のお話とサンプル演奏、そして音程、和音、主要三和音、など和声学のお話や譜面を見て何調かどう識別するのか、またどれが主和音、どれが属和音、下属和音かどう見分けるのかなどの解説を例題曲を使いながら分かりやすくしていただきました。

もっとも参加者の知識レベルは様々なので非常に分かりやすかったと言う人、少し難しかったと言う人といましたが、参加者全員に「きっかけ」作りをしていただいた事は間違いなさそうです。面白そうだな、もう少し勉強してみようかな、又はどう勉強すれば良いかなどのヒントになったと言えそうです。
第2回目は6月4日に例題曲としてサグレラスのマリア・ルイサ、ヘンツェのノクターンを取り上げます。お楽しみに!

山下 高博


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