2006年4月8日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい> ギターの曲を書いたギター以外の作曲家のギター以外の曲というわけのわからん編

 このブログを書かせてもらうようになったのが去年の12月の中旬だったので、もう既に4ヶ月近くになろうとしている。(4月7日現在)
最初は富士通テンの作った卵のスピーカーのことをちょこっと書きました。
次に掘り出し物CDということで、F.ソルのピアノの作品、次にはヴァイオリン協奏曲、ポンセのピアノ曲、ピポーの演奏したアルベニスと、ギターに関係した作曲家の、敢えてギター以外の音楽を紹介してきましたが、おいちゃん達の若い頃は、ギターのレパートリーが、他の楽器と比較してどうしても貧困に思えて、ギターの世界で有名な作曲家が、実は一般音楽の世界でもいっぱしの活躍をしているということがなんかしらんが嬉しくて、随分昔からそんなレコードを見るとついつい買っちまった。

 随分古くなるが、ちょっと変わったところでヴィラ=ローボスのバスーンのための協奏曲というLPがあった。これはA面がモーツァルトのフルート協奏曲で、B面に入っているいわばおまけ。ところがこれがなんとも郷愁をそそられるメロディーが後半に出てきて、最後はハ長の音階をゆっくり奏でるんじゃが、うっかりしているとそれが音階であることに気づかないほど一種だまし絵的な魅力の作品。これはヴィラ=ローボスの作品の中で、今でもおいちゃんが最も好きな曲でありまする。

次にネルソン・フレイレの演奏するピアノ独奏曲。
ネルソン・フレイレも、そのレコード発売当時29か30歳のバリバリ。
鍵盤が壊れるんじゃないかと心配になるほどするどい駄犬いや打鍵で、ヴィラ=ローボスらしい野性味あふれる演奏。聴くたびにわくわくさせられたもんじゃった。
ヴィラ=ローボスのピアノのレコードの中で、これが今でも私の中では最高やね。
そしてクリスティーナ・オルティスのソロでピアノ協奏曲。
指揮はなんとアシュケナージ。
その後はファリャやらテデスコやらポンセやら。
いずれにしても、まだまだそういった作曲家の作品を演奏したレコードは手に入り難い時代でしたなあ。今ほとんどの音楽メディアがCDになって、そんな作曲家の作品がどんどん世に出てくるようになってきたのは、なんとも隔世の感があってええことやね。おいちゃんとしては、ギターをやっている若い皆さんにはそんな音楽をぜひ聴いてみてほしいなあと、常々願っとるんじゃが。
でも「そんなもん聴いとるにきまっとるがね」という方は「シッ、シッ」あっち行って。しばらくむこう向いてなさい。

 そこで今市場で手に入るそんなCDのシリーズをちょこっとご紹介すると、最も有名なものとしては例のナクソス。
これは結構頑張っておりまして、作品集としては①ヴィラ=ローボスのピアノ作品集、②ロドリーゴの管弦楽作品集、③グラナードスのピアノ作品集、④トゥリーナのピアノ作品集と、結構豊富で、今後も期待できそう。
その他に単品ではアルベニスやテデスコなんかも出ておりますが、作品集とまでは至ってない。しかしいずれ段々とシリーズ化していくんではにゃあかと期待しとります。(フレーフレー! ナ・ク・ソ・ス)もっともナクソスはギターそのものでは①ソル、②コスト、③レゴンディ、④ポンセ、⑤ジュリアーニ、⑥ブローウェル、⑦バリオスなどが作品集として順次発売されておるので、これからも継続して頑張ってもらいたいと期待しとります。(感心、感心)

 その他はというと、なかなか作品集とまではいかんけれども、CPOというところからは、ヴィラ=ローボスの交響曲が順次発売になっとりますなあ。
 あとはDYNAMICというところからトゥリーナの主に室内楽が多く出ておる。
おいちゃんはもっておらんが、なんとかいうところからパガニーニのヴァイオリンとギターの作品を全部出そか、っちゅうところもあったなあ。(なんとかでは分からんっちゅうに)
スペインのENSAYOからは作品集とまではいかんが、ファリャ、アルベニス、ヴィラ=ローボス、ナザレーなんかが、なかなかいい演奏で出ておる。
 ハルフテルなんかも入っておるのが、なんともおいちゃんなんかにとっては嬉しい。
それから作品集とか全集ではないが、エトセトラというところからは、なかなかユニークなものがたまーに出てくるので、おいちゃんも注目しておる。
単発的にそういったCDが出てくるのは、輸入盤では結構あるので、レコード屋さんへいったらご注目。こう上げてくると、全て輸入盤というのがなんともはやなさけないというか、国内盤にももう少し頑張ってもらいたいもんだわなあ。

 ギターの世界で有名な作曲家のその他の作品を聴いてみるというのは、結構楽しいもんで、ギター曲よりずっといい曲を沢山書いている人がいたり、ギターの方がよっぽどいい曲だったり、いずれにしてもギターを演奏する上で、なかなか参考になるってもんだから、お金が余っておる人は、できればそんなCDは買わずにおいちゃんのところに持って来るように。(ん?なんかおかしかったか?)
追)皆さんの中でこんな作品集があるぜいとおっしゃる方は、ぜひにぜひに教えてちょ。

内生蔵 幹(うちうぞう みき)


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