2006年4月5日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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遅くなりましたが、4月1日の『福田進一サロンコンサート』と2日の『マスタークラス』のご報告です。

この二日間で改めて『世界の福田進一』『巨匠・福田進一』を再認識しました。
演奏と言い、レッスンと言い、それは素晴らしいもので、感動と勉強の連続でした。卓越したテクニックに支えられた福田先生の音楽が我々を包み込み、引き込んでいくんです。我々に馴染みのある曲も新たな息吹を吹き込まれて新しい発見があるんですね。しかもそこには決して不自然に誇張したり奇を衒った所は全く無いんです。そこにあるのは福田進一の世界であり、音楽なんですね。しかし、福田先生曰く『ヨーロッパではもっとオーバーに表現をするんですよ。西欧人は表現がオーバーですから彼らに負けないようにするにはかなりオーバーにならざるを得ないんです。それが日本では控えめになりますね。』やはり人種の違い、文化の違いで音楽も演奏も変わるんですね。

コンサートのプログラムは下記の通りです。

1.ソナタ第6番          ジョバンニ・ザンボーニ(福田進一編)
2.魔笛の主題による変奏 Op.9   F. ソル
3.ロッシニアーヌ 第2番 Op.120  M.ジュリアーニ
4.インターリュード~悲歌集より  野平一郎         
5.5つの前奏曲          H.ヴィラ=ロボス
        第1番 ホ短調
        第2番 ホ長調
        第3番 イ短調
        第4番 ホ短調
        第5番 ニ長調 

1.2.3.は19世紀ギター(ガダニーニ)を弾き、4.5.は桜井正毅さんの新作(Raised Fingerboard:ボディーの所の指板が高くなっている)を使用されました。桜井ギターはもうすぐ商品化されるそうですが、とてもよく鳴っていました。通常は19世紀ギターの方が音がよく飛ぶんですが、それに負けない遠達性を持っています。

用意した新譜CDもあっと言う間に売り切れて、終演後はサイン会。そして恒例の楽しい打上げをサロンで行いました。やはり福田先生の存在感は大きいですね。打上げには25名の方が参加されましたが、福田先生を中心に話がひとつに纏まるんです。25人が集中するんですね。体も大きいですが、声もよく通る大きな声で、話題が豊富でお話し上手ですからね。

その日は2次会がやはり千種亭。呑んでしゃべって、仕上げにきしめん。もう定番になってきました。楽しい時間もあっと言う間に過ぎて、明日のマスタークラスもあるので1:00に切り上げました。

マスタークラスについては明日ご報告します。では今日はこの辺で・・・。

山下 高博
                 
 

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